いろいろな付き合いがある学生時代。20歳を過ぎればお酒を飲む機会も増えるでしょう。急に旅行に行くことになった、飲み会が続いて金欠、そんなとき手軽にお金を借りることができたら助かりますね。
- 仕送りをしてもらっている以上、親にお金を借りるのはできない
- 収入がアルバイトしかないから返済できるか心配
- お金を借りたことはできれば誰にも知られたくない
この記事では、学生がお金を借りる方法を紹介しています。
どんな方法があるのか、いくら借りられるのかなど、気になる情報をわかりやすく解説していきます。
学生がお金を借りられる方法4つ
学生がお金を借りたいと思う理由は、交遊費だけではありません。
授業料や生活費など、学業のためのお金が必要という人もいます。
そこでここでは、学生がお金を借りるためにはどんな方法があるのか、使えるシーンと合わせて紹介していきます。
お金を借りる方法 | 借りられそうな金額 | 金利 | 用途 |
---|---|---|---|
カードローン | 年収の3分の1程度 | 15%前後 | 自由(生活費や交遊費など) |
クレカキャッシング | 50万円程度 | 18%前後 | 自由(生活費や交遊費など) |
学生ローン | 50万円程度 | 15%前後 | 自由(生活費や交遊費など) |
奨学金 | 最大月額12万円 | 無利子〜3% | 授業料など |
学生がお金を借りる方法は上記の表の通りです。
奨学金は授業料など学業に関係する出費で使いますが、それ以外は全て用途が自由です。学生ということもあり、借りられる金額は最大でも50万円程度でしょう。
次章以降では、それぞれの方法を使ってお金を借りる方法をより詳しく紹介していきます。
学生がカードローンを使ってお金を借りる方法
学生でも社会人と同じように、カードローンを使ってお金を借りることが可能です。
ただし2つほど条件があるのでここで紹介します。
学生がお金を借りる条件
- 20歳を超えていること
- アルバイトをしていること
カードローンは申込み条件に「20歳を超えていること」と明記されていることがほとんどです。そのため未成年はカードローンを使ってお金を借りることができません。
- ご契約時の年齢が満20歳以上満66歳未満の方
- 安定かつ継続した収入の見込める方
そしてもう一点、「安定かつ継続した収入の見込める方」という条件を満たすために、アルバイトなどで収入を得ることが必要です。バイトをしていない学生はカードローンを契約できないということになります。
学生がカードローンでお金を借りるメリット
- 即日融資が可能
- 30日間の無利息期間がある
- アプリを使ってお金を引き出せる
カードローンの最大のメリットは、すぐにお金が借りられる点です。
消費者金融なら最短60分程度でお金が借りられるので、必要になったらすぐ現金を用意できます。
また消費者金融各社は無利息キャッシングというものを用意しており、初めての契約から30日間は利息が発生しません。
そして最近では、カードを発行しなくてもお金が借りられるようになったのもポイント。
スマホアプリを使ってコンビニでお金が借りられるので、誰かにバレる心配がありません。大学内のコンビニATMでもお金が借りられるのもメリットと言えます。
- 飲み会続きでお金がない
- 次のバイト代で返済できる
こんな人こそ、カードローンを使ってお金を借りるのがオススメです。
学生がカードローンでお金を借りるデメリット
- バイト先に在籍確認の電話がある
- すぐにお金を返さないと借金が増える原因になる
カードローンでお金を借りる時、バイト先に在籍確認と呼ばれる電話連絡があります。
これは申込時に申告した職場に務めていることを確認するものです。バイト先に個人名で自分宛てに電話が来るので、カードローンとバレる心配はあまりありません。
しかし勘のいい人なら気づいてしまう上、日常的に自分宛てに電話がかかってくる業種ではない限り、電話がかかってきた時点で怪しまれます。「クレジットカードを作った」など、予め言い訳を考えておくなどの対策を講じましょう。
またカードローンは利用を繰り返すことでどんどん限度額が増えていきます。自分の貯金を使っているような感覚になり、いつの間にか借金が膨らんでいるというケースもよくあります。限度額があるからと借り入れを増やすのではなく、本当に必要なお金だけを借りるようにしましょう。
債務整理や自己破産をしても就活には影響ありませんが、5〜10年ほどお金を借りることができなくなります。社会人になって楽しいはずの20代が台無しになってしまうので、カードローンの利用には十分注意しましょう。
学生がクレカキャッシングを使ってお金を借りる方法
カードローンは20歳からしか契約できませんが、クレジットカードは18歳以上なら契約が可能です。
クレジットカードにはキャッシング機能が付いており、設定した限度額の範囲内であればお金を借りることが可能です。
中には学生限定でキャッシング機能が付いたクレジットカードを発行しているところもあります。
例えば、三井住友VISAカードは学生向けクレジットカードを発行しています。
三井住友VISAデビュープラスカードの特徴
- 年齢は18~25歳までの学生と限定
- 総理用枠は10~30万円
- そのうちショッピング枠が10~30万円、キャッシング枠が0~5万円
キャッシングは5万円までと、決して高額ではありません。
しかしカードローンのように使いすぎてしまう心配がないので、ちょっとした出費に対応したい学生にオススメです。
学生がクレカキャッシングでお金を借りるメリット
- 未成年でもキャッシングが使える
- 家族カードが発行できる
クレカキャッシングの最大のメリットは、18歳から契約できること。
未成年はお金を借りる方法が限られてしまうので、少額とは言えお金を借りられるのは大きなメリットです。
また家族カードという、家族のクレジットカードの枠を借りるという方法もあります。これなら家族の収入が審査対象になるので、学生でもクレジットカードが作りやすくなります。
学生がクレカキャッシングでお金を借りるデメリット
- カードによってはキャッシング機能が使えない
- 利用可能額が少ない
- 即日融資に対応していない
クレカキャッシングの最大のデメリットは、利用可能額が少ないこと。
上記で紹介した三井住友VISAデビュープラスカードも、キャッシングの利用可能額は5万円までとなっています。借りすぎを防止するためには有効ですが、それでは足りないという人もいるでしょう。
また、クレジットカードは審査によってキャッシング機能の利用可否が決定します。
審査によってはキャッシング機能をつけられない可能性があるので、そうなるとお金を借りることはできません。
また、カードローンに比べると審査に時間がかかるため、その日のうちにお金を借りることはできないのもデメリットの一つと言えるでしょう。
学生が学生ローンを使ってお金を借りる方法
カードローンの利用は20歳以上からだとなると、18、19歳の学生は困ります。ク
レジットカードキャッシングだと5万円程度しか借りられないので、旅行のお金などになると少し足りないかと思います。
そんな時に利用したいのが「学生ローン」です。学生ローンは未成年であっても、学生であればお金を借りることができます。
利用限度額は50万円程度となっているので、多少高額の出費でも対応できます。
学生ローンでお金を借りるメリット
- 未成年でもお金を借りられる
- 返済プランが自由に決められる
学生ローンの最大のメリットは、未成年でもお金を借りられるという点です。
カードローンの利用ができない場合でも、学生ローンなら借り入れが可能です。
また毎月の返済額が低めに設定されているのもメリットです。
最低返済額が1,000円単位で設定されているので、その金額以上であれば毎月好きな金額を返済すればいいのです。
もちろん、多めに返せばそれだけ利息の節約が可能です。使用用途も自由なので、生活費や旅行代にも使うことができます。
学生ローンでお金を借りるデメリット
- カードローンより使い勝手が悪い
- 借り入れに学生証が必要
学生ローンは全国展開しているところばかりではないので、返済方法がめんどくさいというデメリットがあります。
金融機関によっては口座引落に対応していないこともあり、その時は振り込みか手渡しで返済をする必要があります。
また学生ローンに申し込むときは、学生であることを証明するために学生証が必要になります。大学、専門学校、短大、予備校が発行しているものです。表と裏両方のコピーが求められる場合もあります。
学生ローンは学校に連絡がいかないか心配
学生証の提出が必要となると、心配なのが学校に連絡が行ってしまわないかということです。
学生ローンでは、学校に連絡が行くことはありません。学生証は身分確認にしか使わないので、学校にはバレずにお金を借りることができます。
学生ローンって利用しても大丈夫?
ちなみに、学生ローン業者と言えど、きちんと賃金業者として登録した上で運営されています。
正規の業者として法律を守って運営しているので心配はいりません。
逆を言うと、賃金業者に登録していないところは危険というわけです。悪質業者を見極めるポイントのひとつになりますね。学生ローンでお金を借りる時には、必ず貸金業者登録を確認してからにしましょう。
学生ローンの中には悪質なものもあるので、出来るだけ大手の業者からお金を借りるようにしましょう。
学生が奨学金制度を利用してお金を借りる方法
生活費や交遊費ではなく、学費を借りたいと思う時は奨学金制度を利用しましょう。
代表的なものとして挙げられるのが、日本学生支援機構の奨学金制度です。奨学金制度には以下の3つのものがあります。
- 第一種奨学金
- 第二種奨学金
- 入学時特別増額貸与奨学金
第一種は無利息、第二種は有利子の奨学金です。入学時特別増額奨学金というのは、その名の通り入学時にのみ使えるものです。上限が50万円で、入学に必要な費用を借りることができます。
奨学金の種類 | 借りられる額 | 条件 |
---|---|---|
第一種奨学金 | 20,000〜64,000円(月額) | 高校の成績が3.5以上 |
第二種奨学金 | 2〜12万円(月額) | 高校の成績が平均以上 |
入学時特別増額貸与奨学金 | 最大50万円(入学時) | 世帯収入が基準以下 |
学生が奨学金でお金を借りるメリット
- 無利息でお金を借りられる
- 返済は就職後にできる
- 収入が低くても利用できる
奨学金は学業を支援するためのものなので、無利息または超低金利でお金を借りることができます。
そのため学費を借りたい場合は、カードローンよりも奨学金制度の方がオススメです。
また返済は社会人になってからスタートするので、在学中は学業に専念することができます。
奨学金制度は世帯収入が低い家庭でも利用することができるので、その点もカードローンとの大きな違いと言えます。日本政策金融公庫にも「国の教育ローン」というものがありますが、それが利用できなかった時も日本学生支援機構の奨学金制度は利用できます。
学生が奨学金でお金を借りるデメリット
- お金を借りられるタイミングが決まっている
- 成績に基準がある
- 返済期間が長い
奨学金は高校在学中に申し込みをする「予約採用」というものと、入学後に申し込みをする「在学採用」の2つがあります。
予約採用は5〜6月、10月〜11月の年に2回のタイミングでしか申し込みができません。在学採用は毎年1回しか申し込みができないので、自由なタイミングでお金が借りられるものではないのです。
また奨学金制度を利用するためには成績基準があり、無利息の奨学金を利用するためには高校の成績が3.5以上なければいけません。利息が発生する奨学金でも、高校の成績が平均以上という条件があります。
また、最大で月額12万円まで借りることができることもあり、借入額が高額になりがちなのもデメリットと言えます。返済は最長で20年ほどになることもあり、繰り上げ返済をしていかないといつまでも借金を返し続けることになります。
ここまで、それぞれの方法のメリットとデメリットを紹介してきました。
最後に、もう一度学生がお金を借りる方法を一覧表で紹介します。
お金を借りる方法 | 借りられそうな金額 | 金利 | 用途 |
---|---|---|---|
カードローン | 年収の3分の1程度 | 15%前後 | 自由(生活費や交遊費など) |
クレカキャッシング | 50万円程度 | 18%前後 | 自由(生活費や交遊費など) |
学生ローン | 50万円程度 | 15%前後 | 自由(生活費や交遊費など) |
奨学金 | 最大月額12万円 | 無利子〜3% | 授業料など |
学費は奨学金制度、それ以外はカードローンと覚えておきましょう。
ただし、未成年はカードローンが使えないのでクレカキャッシングか学生ローンを使いましょう。
学生がお金を借りる際に気をつけたい3ポイント
学生がお金を借りる事自体は悪いことではありません。
でも、友達にバレたら気まずいし、学校にバレたら就活に影響するかもと心配になりますよね。そんな時の為に、以下の3つのポイントだけは絶対に守りましょう。
- 絶対に携帯代金は滞納しない
- 申込みでは嘘をつかない
- 多額のお金を借りない
どれも基本的なことですが、最近携帯代金を未納したまま、知らずにブラックリストに載ってしまう学生が増えています。
今のスマホは分割払いで購入します。これは法律上はお金を借りていることと同じ扱いになります。機種代金を携帯会社に借りているイメージですので、当然携帯代を未納にしたままだとブラックリストに載ります。 一度ブラックリストに載ってしまうと5~10年はお金が借りれないので注意しましょう。どんなに生活が厳しくても、携帯代金だけは絶対に期日通りに支払うことが大事です。
また、申込みの際に嘘はついてはいけません。申し込み時に入力した情報は、全てチェックされます。バイト先に電話がかかってくることもあるので、適当なバイトを書くと審査に落ちます。どうしても急にお金が必要だと、つい良い条件を申込書に記入してしまいたくなります。
でも、嘘がバレたらその時点で審査に落ちてお金を借りることができなくなるので、絶対やめましょう。
最後に、借りるお金は10万円程度にしておきましょう。学生といえば、主な収入源はアルバイトです。アルバイト代から返せる返済額的にも、10万円以上を借りると破たんの可能性が高まります。気軽にお金が借りられるからと、何度も借りていると金銭感覚が麻痺します。気づいたら借金が膨れ上がっていたという話も珍しくありません。
学生が申し込んだときの在籍確認はどうなるの?
基本的に、お金を借りるときは「在籍確認」があります。
これは、本人が申告した会社に本当に在籍しているかどうか確認するために行います。もちろん、学生の場合も同じで、アルバイト先に在籍確認を行います。
このとき必ず申込者本人に在籍確認を行うことを説明する義務があるので、自分が知らないところで勝手に職場に電話をかけていた、ということは一切ありません。
ちなみに学生ローンの場合ですが、基本的に在籍確認は行わないようです。その理由には、借りるお金が少ないということがあげられます。
また、正社員と違いアルバイトの場合は簡単に職場を変えることもできるので、在籍確認にあまり意味を持たないそうです。
出来れば親や学校にバレずにお金を借りたい
お金を借りることは悪いことではないにしても、親や学校にバレたくないと考える学生は多いようです。
お金を借りたことを、申し込みや利用途中でバレないかどうか気になります。
親バレ、学校バレを防ぐためには、Webで申し込める業者からお金を借りるようにしましょう。バレる原因は「郵送物」ですので、郵送物がないようにすれば親バレは防げます。
実際に申し込みの際に自宅の住所を記入しますが、よほどの理由がない限り、業者から郵便物が届いたり自宅に電話をかけくることはありません。一人暮らしの学生であれば、下宿先の住所を記入したり、自宅ではなく自分の携帯電話を記入しておけば心配事をひとつ減らせますね。仮に郵送物が届いても下宿先なら親バレはしません。
業者の多くは、利用者が学校や職場、身内に知られたくないことを理解しています。そのため、理由もなく連絡をしてくることはないのです。
ただし、無断で返済が遅れた場合などは申込者本人と連絡が取れない緊急事態ということなので、実家に連絡がいったり、自宅に督促状が届きます。もちろん、返済が遅れたからといってすぐに連絡が入るわけではありません。
どうしても支払うのが難しい場合は、事前に業者にその旨相談の電話を入れましょう。
何度も携帯に業者から電話がかかってきているのに、それを無視し続ければ実家に連絡が行く可能性が非常に高いです。業者にしてみれば、この人はしっかり返済してくれると信頼してお金を貸してくれたわけですから、その信頼を裏切るようなことだけは絶対にやめましょう。
消費者金融の審査に学生は通るのか
急にお金が足りなくて慌ててしまうことがある、これは社会人も学生も同じです。
このときすぐに現金を手にする方法のひとつとして消費者金融が頭に思い浮かぶでしょう。
学生でも消費者金融から借りることができるのか気になるところですが、多くの消費者金融では年齢が20歳を超えていて、尚且つ安定した収入があれば申し込むことができます。
アルバイトでも毎月決まった日に給料が振り込まれていれば、それは「安定した収入」として認められるのです。
学生だから、社会人だから、という区別はないようで、あくまでも毎月しっかり支払える能力がある人なのかどうか、という部分を重視しています。
それから業者にもよりますが、加入している健康保険が、国民健康保険より社会保険のほうが有利になるケースも稀にあるようなので、もしもバイト先でアルバイトでも社会保険加入が可能なら相談してみるといいでしょう。
少なくとも、学生だから審査に落とされてしまうといったことはなさそうです。
まとめ
- 学生がお金を借りる方法は4つ
- 借りられるお金は最大でも50万円程度
- 未成年はカードローンが使えないのでクレカキャッシングか学生ローンを使う
- 学生でもアルバイトをしていれば審査に通る
- 学校や親にバレることは基本的にない
学生だけに限らないのですが、お金を借りるということは必ず毎月返さなければいけません。
申し込みが思っていた以上に簡単だったことで、お金が足りなくなったらまた借りればいいや、という安易な気持ちが芽生えてくることがあります。
確かに、いつでも困ったときに利用できるのは最大のメリットですが、それがデメリットになることもある、と覚えておいてください。毎月いくらぐらいなら生活に困らず返済できるのか、これが一番大事なところです。
学生ということは勉強する時間も必要なわけで、朝から晩までアルバイトに明け暮れるわけにはいきません。
返済可能な額を決めておいて、それ以上は借りないと自分の中にルールを設けること、これが学生でも賢くお金を借りる方法ではないでしょうか。