郵便局でお金を借りる仕組みを確認しよう
私たちの身近なところにある「郵便局」。口座を持つだけでなく、切手や葉書を買うときに立ち寄るという方もまだまだいるようです。デジタル時代になった今でも、葉書や封書を使う機会はまだまだあります。
身近にある郵便局だからこそ、もっと便利に使えたらいいのにと考えている方はいるようです。もしも郵便局でお金を借りることができたらどう思いますか?
結論ですが、郵便局からお金を借りることは可能です。身近だからこそ使い勝手の良さを感じることができるかもしれません。お金が必要になる場面はいつ訪れるか分かりませんから、この機会にその仕組みを色々知ってみませんか?
お金が必要になってから「あのときもっと詳しく調べておけばよかった!」と後悔しないためにも、是非郵便局からお金を借りる方法を調べておきましょう。必ず役立つはずです。
利用可能な人ってどんな人?
郵便局からお金を借りるのは誰でもOKなのかどうか、これは気になるところです。誰でも借りることが出来るなら大助かりですがそうではなささおうです。
実際にお金を借りることが出来る人というのは、「担保がある」これが条件になります。ゆうちょ銀行の担保があれば、郵便局からお金を借りることが可能というわけです。
その担保になる対象は、
- 財形定額貯金
- 財形年金定額貯金
- 財形住宅定額貯金
さらに、
- 定額貯金
- 定期貯金
普通預金で貯金しているというだけではムリなようなので、いざというときの心強い味方として、これを機会に普通預金とは別に貯金を始めてはいかがでしょうか。すでにこれらを契約しているという方は、急な物入りの際にはゆうちょ銀行にお気軽にご相談ください。
※上記の条件に当てはまらない場合はこちら→その他のお金借りる方法
融資可能な金額や利率を知っておきたい
一体いくらまでなら借りることが可能なのか、郵便局でお金を借りる仕組みを知れば必ず気になってくる融資額。限度額で足りると思っていたけれど足りなかった! とそのときになって気付いても問題をその場で解決することは難しいでしょう。
今のうちに融資額や金利について知っておくことをお勧めします。
まず限度額についてですが、これはどんな形でお金を借りるのか、これによって違いがでてきます。郵便局でお金を借りる方法はいくつかあります。
財産形成貯金担保貸付け
- 限度額は(預入金額+利子)×90% 1契約につき300万円まで
- 利率は返済のときの約定利率×0.25%に設定
貯金担保自動貸付け
- 限度額は預入金額の90%以内で、なおかつ総合口座通帳1冊につき300万円まで ・利率は、担保定額貯金が担保の場合は返済時の約定金利+0.25%、担保定期貯金が担保の場合は預入時の約定金利+0.5%に設定
国債等担保自動貸付け
- 個人向け国債もしくは利付国債の80%、なおかつ200万円まで
- 利率は、預入期間1年定期貯金の約定利率に1.70%足したもの
このように、貸付けの種類によって融資可能金額や利率に違いがありますので、自分はどの状況で融資を受けるのか予め確認しておきましょう。 →安い金利でお金を借りるには?
申し込む際に必要な書類について
お金を借りるわけですから、必要書類があるのは当然です。本人確認として必要な書類、可能な書類について紹介していきます。
郵便局からお金を借りるときに本人確認として有効とされているものは、
- 運転免許証、運転経歴証明書
- 国民年金手帳
- 国民健康保険証などの各種保険証
- パスポート
- 母子健康手帳
- 児童扶養手当証書、特別児童扶養手当証書
- 養育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 身体障害者手帳
- 住民基本台帳カード(ただし顔写真付きで名前、住所、生年月日が書いてあることが条件)
さらに保証人に関する情報ですが、郵便局が代理しているスルガ銀行のカードローンの場合、担保も保証人も不要とのことです。お金を借りたいけれど保証人を誰かに頼むのは気が引ける、という場合はスルガ銀行カードローンを申し込んでみてはいかがでしょうか。
審査が厳しいか気になる
お金を借りるときは急を要する場面も多いことから、審査が厳しくて時間がかかってしまうことがネックになることがあります。郵便局の場合はどうなっているのでしょうか。
通常の消費者金融のような審査とは違うようで、例えば財産形成貯金担保貸付けを例に挙げてお話しします。財産形成貯金担保貸付けの場合は、住宅金融支援機構、勤労者退職金共済機構などの財形持家融資を受けることができるのですが、この場合機構によって審査があると言われています。
それぞれ審査が厳しいという評判はないのは、やはり担保貸付けという制度によるもののようです。担保があるので、万が一支払いが滞ったとしても担保を充当することができるため、それほど審査が厳しいという声が聞こえてこないと言われています。
郵便局からお金を借りる際、どんな形でお金を借りるのか、それが担保貸付けであれば思っているほど審査が厳しいものではないのでご安心ください。
財産形成担保貸付けについて
様々な形が用意されている郵便局の融資。お金を借りるならどれが一番いいのか知っておくと便利です。
財形形成貯金担保貸付けという、一見難しそうな名前に驚きますが、これは
- 財形定額貯金
- 財形年金定額貯金
- 財形住宅定額貯金
貸付けの方法ですが、郵便局もしくはゆうちょ銀行の窓口から申し込むことが可能となっており、貸付け期間は最長で2年となっています。もしも2年以内に満期を迎える場合は、満期までの貸付けとなります。
1つの貯金に対して1回貸付けが可能と設定されています。
返済方法ですが、郵便局もしくはゆうちょ銀行の貯金窓口を利用して返済します。万が一、貸付け期間内に返済が難しい場合、返済の目処が立てることが出来ない場合は担保になっている貯金が払い戻され、返済に充てることになります。
貯金担保自動貸付けについて
様々なタイプの融資を用意している郵便局。お金を借りるときに自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことが賢い方法と言われています。
郵便局の貯金担保自動貸付けとはどんな仕組みなのでしょうか。
貸付けの担保となるものは、
・担保定期貯金
・担保定額貯金
のいずれかです。
貸付けの期間は2年に設けていますが、2年以内に満期を迎える場合は、満期になるときまでが貸付け期間となります。貸付け回数に制限がなく、通常預金の残高を超えた払い戻しがあると、自動的に不足分が貸付けられる形になります。
気になる返済方法は、貸付け金額および貸付け利子を通常の貯金に預け入れをすれば返済が自動的に行われます。手間が掛からないので大助かりですね。
ちなみに注意事項として、万が一返済が遅れるようなことが合った場合、担保になっている貯金を払い戻して返済に充当することを予め覚えておきましょう。
ゆうちょ銀行のフリーローンってあるの?
郵便局のお金を借りる仕組みを色々調べていると、郵貯銀行のフリーローンというワードがでてきます。担保がいらないフリーローンなら申し込みたいという方も多いようなので是非この機会に仕組みを知っておきましょう。
「スルガ銀行」をご存知でしょうか。ゆうちょ銀行のフリーローンとは、スルガ銀行を代理業者としているのです。そのため、ゆうちょ銀行のフリーローンというよりも、スルガ銀行のフリーローンと解釈するといいかもしれません。申し込みはゆうちょ銀行の窓口で申し込みます。
スルガ銀行のフリーローンですが、個人向けのローンのひとつに分類されています。目的別ローンとなっており、目的は7つ用意されています。
・自己投資プラン:スキルアップを目指すための自己投資
・教育プラン:お子さんの入園、入学、進学に必要な場面にお役立ち
・オートプラン:新車、中古車問わず新しく車を購入する際の強い味方
・ハッピープラン:結婚や出産に掛かる費用を用立てることができる
・エコプラン:エコロジーな生活に役立つ太陽光発電などを購入する際に手助けしてくれる
・リフォームプラン:家の改築、改装などにお役立ち
・フリープラン:使用目的は事業資金目的以外であればなんでもOK
以上です。目的に合ったフリーローンをご利用ください。
※銀行フリーローンで借りるときの詳細はこちら
※フリーローン利用時の借り入れ理由
国債等担保自動貸付けについて
郵便局でお金を借りる仕組みを知れば知るほど、万が一のときに安心できるとほっとする方も多いようです。そのときになって「あのときもっと調べておけばよかった」と後悔しないように、今のうちに仕組みを知っておきましょう。
ゆうちょ銀行の国債等自動貸付けというのは、担保となるのが郵便局もしくはゆうちょ銀行の貯金窓口で買った個人向け国債または利付国債です。借り入れが可能になるのは個人向け国際および利付国債の80%までと設定されています。ちなみに最高200万円までです。
貸付期間は貸付けされた日から数えて最長で1年となっています。
貸付の方法ですが、通常貯金の残高を超えた払い戻しがあると、自動で不足分を貸付けるようになっています。
返済方法は通帳貯金へ返済額を預け入れることで可能となります。
注意事項として、万が一貸付期間に返済できなかった場合は、担保となっている国債を売却するので予め覚えておきましょう。いずれにせよ返済が滞らないように注意が必要です。
メリットとデメリットを同時にチェック
郵便局でお金を借りることは大変便利で簡単です。だからこそ注意が必要と言われています。
まずはメリットについてお話します。やはり面倒な手続きが必要ないので、借り入れがすぐに可能であること、これは最大の魅力ではないでしょうか。出来るだけ早くお金を用意したいという場合に大変心強い味方になってくれるはずです。
それから自動的に返済が行われるのも便利ですね。忙しい毎日を過ごす方には大きなメリットになるはずです。
他の金融会社と比較しても金利が低いのも魅力的です。お金を借りるときに金利は発生するものと理解していても、やはり金利は低ければ低いほど助かるというものです。
逆にデメリットはなんでしょうか。
簡単に融資を受けることができるということで、考え方が甘くなりがちであること、これがデメリットになるようです。計画性がないままだと預金も国債も失ってしまいます。お金を借りるということは、そもそもそのお金は自分のものではないという認識が必要のようです。