青森銀行フリーローンの特徴
青森銀行のフリーローンには5つの種類があります。まずはそれぞれの商品の特徴についてチェックしてみましょう。
〈あおぎん〉フリーローン自由プラン
融資額:10万円以上1000万円以内
金利:年5.0~13.0%(固定金利、最大年2.0%引き下げ)
返済期間:6ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)
事業用途以外であれば、自由な使用用途に使うことができるフリーローンです。年金受給者や専業主婦でも利用することができます。
〈あおぎん〉フリーローン目的プラン
融資額:10万円以上1000万円以内
金利:年4.5%(固定金利、最大年2.0%引き下げ)
返済期間:6ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)
旅行や結婚式のような、使いみちが決まっているときに利用する商品です。見積書やパンフレットが必要で、事業や投機、土地の売買、生活費などには利用できません。
〈あおぎん〉フリーローンゆとり王
融資額:1万円以上500万円以内
金利:年14.5%(固定金利)
返済期間:1ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)
1万円から借りることができる商品で、完済時の年齢が80歳以下まで利用することができます。使いみちは事業資金以外であれば自由に使えるローンです。
シルバーローン
融資額:10万円以上100万円以内
金利:年5.0%(固定金利、最大年2.0%引き下げ)
返済期間:6ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)
60歳以上75歳以下で、完済時の年齢が80歳以下の人が利用できる商品です。青森銀行で年金の受給ができる人が対象です。
フリーローン(あおぎんカードサービス保証)
融資額:1万円以上500万円以内
金利:年13.5%
返済期間:1ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)
あおぎんカードサービスが保証するフリーローンで、申し込みは窓口のみで行っています。
青森銀行のフリーローンの利用方法
青森銀行の申込方法は、インターネット、電話、郵送で行うことができます。ただし、フリーローン(あおぎんカードサービス保証)とシルバーローンは、窓口のみでの申し込みです。申し込みの流れは下記の通りです。
1. 借入金額の決定
2. ローンシュミレーションによる返済額の確認
3. インターネット、電話、郵送で申し込み
4. 仮審査
5. 仮審査の結果を電話で報告
6. 本契約のために窓口に来店
7. 融資開始
青森銀行ではフリーローンに限らず、各種ローンのシミュレーションが用意されています。借入額が決まれば、申し込み前にシミュレーションで返済総額を知ることができます。このシミュレーションを活用して、借入期間を決めます。
その後、インターネットや電話、郵送のいずれかで申し込みを行い、仮審査を受けます。仮審査結果は電話で行われます。問題なく仮審査を通過すれば、店舗の窓口で本申込と本審査を受けるために来店します。
本審査の結果で融資が可能であると判断された場合は、融資額が入金されます。青森銀行の普通預金通帳を持っていない場合は、融資決定後に口座開設を行います。
申し込みに必要な書類
青森銀行のフリーローンの申し込みに必要な書類は、商品ごとに違います。いずれの商品でも必要となる書類は下記の2点です。
・ 本人確認書類
・ 普通預金口座の通帳とお届印
本人確認書類は運転免許証や保険証などが該当しますが、青森銀行指定の証明書類を求められることもあります。シルバーローンの場合は、普通預金口座は年金受給口座限定です。なおかつ、年金受給口座は青森銀行の口座でなくてはいけません。つまり、シルバーローンを利用するためには年金受給口座を青森銀行に変更する必要があるのです。
その他に必要な書類を商品ごとに紹介します。
〈あおぎん〉フリーローン自由プラン
・ 所得証明書類(融資金額300万円以下は不要)
〈あおぎん〉フリーローン目的プラン
・ 所得証明書類(融資金額300万円以下は不要)
・ 使用用途を確認できる書類(見積書、パンフレット)
〈あおぎん〉フリーローンゆとり王
・ 所得証明書類(融資金額200万円以下は不要)
・ 借金の一本化に使用する場合は、借入残高証明書、ご利用明細等、借入内容の内訳が確認できる資料
シルバーローン
・ 年金振込通知書等、年金受給額を確認できる書類
・ 年金以外の収入がある場合、所得を証する書類
・ 年金証書
フリーローン(あおぎんカードサービス保証)
・ 所得証明書類
・ 使用用途を確認できる書類(見積書・支払請求書等)
・ 借金の一本化に使用する場合は、借入残高証明書、ご利用明細等、借入内容の内訳が確認できる資料
審査基準
青森銀行のフリーローンは、プランごとに審査基準が違います。また審査基準は公表されていませんので、正確な審査基準はわかりません。それでも一般的なローン商品の審査基準とそれほどかわりません。そのためここではフリーローン審査で重視される審査項目について紹介します。
・ 金融事故の履歴
・ 年収
・ 勤務先
・ 勤続年数
・ 他社借入件数
・ 他社借入総額
まず重要なのは、過去に金融事故を起こしていないということです。これは青森銀行に限りませんが、金融事故を起こし、ブラックリストに履歴が掲載されている場合は、融資を受けることができません。履歴が消えるまで待ちましょう。
次に重視されることが、借入希望額に対する年収です。青森銀行のフリーローンは総量規制の対象外ですが、それでも融資可能な金額の目安は年収の1/3です。それも他社借入総額も含めて、年収の1/3ですので、借入希望額と他社借入総額、そして年収の3つのバランスをチェックされます。
勤務先や勤続年数は、安定した返済を続けられるかどうかの判断材料にされます。大手企業や公務員といった、リストラの可能性が低い人ほど審査に通りやすく、また勤続年数が長い人ほど会社を辞める可能性が低いため、融資を受けやすくなります。
お金を借りるときに、すでに複数の金融機関から借りているような場合は、多重債務者と判断されて融資を断られる可能性があります。3社程度ならまだ問題ありませんが、4社5社といくつもの金融機関から借りている人は、多重債務者として債務整理される可能性があるため、金融機関は融資をしたがりません。
審査に通過する方法
青森銀行のフリーローンの審査が甘いということはありません。しっかりとした審査を受けての融資ですので、勤続年数などのステータスが低い人は審査落ちします。それでは、融資を受けるためのコツなどはあるのでしょうか?ここでは審査に通過する方法について紹介します。
金利の高い商品を選ぶ
青森銀行のフリーローンは商品ごとに審査のハードルが違います。一般的には金利が低い商品ほど審査が厳しくなる傾向にあります。シルバーローンは別として、審査に通りやすい順番は下記のようになります。
1. 〈あおぎん〉フリーローンゆとり王:金利14.5%
2. フリーローン(あおぎんカードサービス保証):金利13.5%
3. 〈あおぎん〉フリーローン自由プラン:金利年5.0~13.0%
4. 〈あおぎん〉フリーローン目的プラン:金利4.5%
審査に通りやすいのは〈あおぎん〉フリーローンゆとり王、もしくはフリーローン(あおぎんカードサービス保証)のいずれかです。自分のステータスに不安がある人は、このいずれかの商品に申し込みをしましょう。
店舗や電話で相談をする
青森銀行のフリーローンは、お店や電話で相談をすることができます。明確な審査結果を知ることはできませんが、自分のステータスに対して、無理のない借り入れなのかどうかの判断材料とすることができます。確実に審査を通過させるためには、相談をしながら商品や融資額の検討を行いましょう。
青森銀行フリーローンの審査に通らない理由と対策
審査を受けた結果、当然ですが審査落ちすることもあります。むしろ審査落ちする人のほうが多いかもしれません。銀行のローンは基本的には審査が厳しいため、簡単には通過しません。
審査に通らないのには理由があります。どのような理由で審査に通らないのか、その理由と対策を紹介します。
年収に見合わない融資額で申し込んだ
すでに説明しましたが、年収の1/3が融資額の目安です。年収が500万円であれば、融資可能額の目安は166万円です。他社からの借り入れがある場合は、さらに少なくなります。年収の1/3以上の融資は審査に通らない可能性がありますので、年収の1/3を意識した融資額で申し込みましょう。
複数の金融機関から借りている
こちらもすでに説明していますが、複数の金融機関から借り入れをしている人は、多重債務者と判断されることがあります。審査に確実に通すために、繰り上げ返済などを活用して、申し込み前に借入件数を3社以内に減らしておきましょう。
申込書類に記入ミスがある
記入ミスという理由で、審査落ちするという人は意外とたくさんいます。他社借入額を1桁間違ったり、勤務先の電話番号を間違えて在籍確認ができなかったりすると、青森銀行としては、虚偽の申告の可能性を疑います。ケアレスミスで審査落ちしないように、何度も書類のチェックをしてから申し込みを行いましょう。
返済方法
青森銀行のフリーローンは、いずれも月々の返済額が一定になる元利均等分割返済です。返済方法は返済用の口座から毎月自動で引き落とされます。返済日は商品によって異なり、下記のように設定されています。
〈あおぎん〉フリーローン自由プラン:任意の指定日
〈あおぎん〉フリーローン目的プラン:任意の指定日
〈あおぎん〉フリーローンゆとり王:毎月5日
シルバーローン:毎月15日もしくは年金支給日
フリーローン(あおぎんカードサービス保証):任意の指定日
いずれの商品も繰り上げ返済や一括返済ができません。このため、申し込み時に設定した返済期間で返済を続けていきます。金銭的な余裕ができても、返済額を増やすことはできませんので、申込時にはしっかりとシミュレーションして、返済期間を決めましょう。
繰り上げ返済はできませんが、ボーナス時の増額返済は可能です。融資額の50%を上限にボーナス月の返済を増額することができます。安定してボーナスが出ることが分かっている人は、ボーナスで多めの返済をして、返済総額を減らしましょう。
ただし、最近は大企業でも賞与カットされることがあります。賞与カットされても申し込み時に設定した額の返済をしなくてはいけませんので、あまり高い返済額に設定しないように気をつけましょう
メリット・デメリット
青森銀行のフリーローンは5つの種類があり、それぞれに特徴が違います。それでも共通している点もありますので、青森銀行のフリーローンを利用するときの、メリットとデメリットについて説明します。
メリット
・ 自分のステータスにあった商品を選ぶことができる
・ 商品によってはおまとめローンに使うことができる
・ 目的プランとシルバーローンは低金利で利用できる
5つのフリーローンプランを用意していることが、青森銀行のフリーローンの最大のメリットです。自分のステータスにあった商品で申し込みすることで、審査落ちする可能性が低くなります。また、おまとめローンに利用できるフリーローンもありますので、使い勝手のよさがメリットのひとつです。
目的プランとシルバーローンは金利が低く、大手銀行と比較しても遜色のない低金利でお金を借りることができます。このため返済総額を抑えることが可能です。
デメリット
・ 青森銀行の口座が必要
・ 青森銀行の店舗に行かなくてはいけない
・ 自由プランは審査を受けないと金利がわからない
青森銀行でフリーローンを利用するには青森銀行の口座が必要です。ただし、口座を持っていなくても融資が決まれば口座を作ってもらえますので、手間はかかりません。とはいえ、店舗での申し込みも必要ですので、忙しい会社員などは利用しにくいというデメリットがあります。
また、おまとめローンにも使える自由プランの場合は、審査を受けるまで金利がわかりませんので、審査を受けてみたら高金利だったということも発生しますので注意してください。
フリーローンを選ぶ際のポイント
世の中にはフリーローン商品がいくつもあります。どれを選んでいいのか迷ってしまいます。ここではフリーローンを選ぶときのポイントと、そのポイントが青森銀行のフリーローンに合致しているのかについて紹介します。
金利は年10%以下の商品を選ぶ
フリーローンの魅力は低金利であることです。金利が高いフリーローンであれば、カードローンのほうが低金利になることがあります。フリーローンを利用するときは、必ず金利の確認を行いましょう。金利は10%以下に抑えるようにしてください。
青森銀行のフリーローンの金利は商品によって変わりますが、確実に10%以下になるのは、目的プランとシルバーローンだけです。自由プランは審査結果次第で金利が変わります。金利が10%以上の商品は審査に通りやすいのですが、返済総額が増えるので注意しましょう。
繰り上げ返済手数料がかからないものを選ぶ
フリーローンは契約時に決めた返済期間で返すことが基本ですが、商品によっては繰り上げ返済や一括返済が可能です。ただし、高額な手数料が発生することがあります。繰り上げ返済を希望する人は、手数料が発生しない商品を選びましょう。
また、青森銀行のフリーローンは繰り上げ返済も一括返済も対応していません。このため、ボーナスなどで増額返済をしたい人は、申込時に増額返済の設定を行っておきましょう。
どの商品を選べばいい?
ここまで青森銀行のフリーローンについて紹介してきましたが、まだどの商品でお金を借りていいか判断できない人のために、商品ごとにどのような人に向いているかを説明します。
〈あおぎん〉フリーローン自由プラン
・ 生活費の補填など利用目的が決まっていない人
・ パート、アルバイト、専業主婦も利用可
・ おまとめローンに利用したい人
生活費のような、見積もりや領収書のない目的に利用したい人向けの商品です。審査を受けるまで金利がわかりませんので注意が必要です。
〈あおぎん〉フリーローン目的プラン
・ 利用目的が明確な人
・ 低金利でお金を借りたい人
・ 安定した収入がある人(年金受給者可)
目的プランの利用目的にあっている場合は、低金利のこの商品がおすすめです。ただし、審査は厳しい商品ですので、年収に見合った借入金で申し込みしましょう。
〈あおぎん〉フリーローンゆとり王
・ 少額の借り入れをしたい人
・ おまとめローンに利用したい人
日常生活の思わぬ出費などに活用したい商品です。病院代やスマホの修理代など、緊急性が高くても、それほど高額ではないお金を借りるときに適しています。
シルバーローン
・ 60歳~75歳までの年金受給者
年金受給者のためのローンです。年金や他の収入に見合った額しか借りられませんが、高齢者はどこからも融資を受けられないことがあります。そんなときに活用したい商品です。
フリーローン(あおぎんカードサービス保証)
・ ステータスがあまり高くない人
・ 高金利でもいいからお金を借りたい人
上記の4つの商品を借りられそうにない人向けの商品です。金利が高めですので、あえてこの商品を選ぶメリットはあまりありません。