京葉銀行のフリーローンの特徴解説
『フリーローン』は、様々な用途に使える多目的ローンです。そんな中、複数の金融機関からの借金を一本化し、より低金利の返済計画に組みかえることも可能です。これによって、苦しい借金生活から離脱し、ゆとりある生活へと改善することができます。ここでは、千葉県千葉市を拠点とし、通称“αBANK(アルファバンク)”でも知られる地方銀行、京葉銀行のフリーローンに注目します。
京葉銀行のフリーローンには、「フリーローンモア」、「フリーローンファスト」などがあります。今回は2つの中でも、“高額融資”と“スピーディー融資”に優れている「フリーローンファスト」の詳細について解説します。まずは、商品概要から確認しましょう。
「フリーローンファスト」の商品概要
【使いみち】使いみち自由(事業性資金および投機性資金は除く)
【借り入れ限度額】10万円以上800万円以内(1万円単位)
【金利率】年率3.9%~14.0%
【金利の変動】固定金利
【借り入れ可能期間】最長10年間
【審査回答までの時間】最短即日
【融資までの時間】最短即日
【来店の要・不要】不要
金利について
【金利】は、年3.9%、5.9%、9.6%、14.0%の4段階のいずれかが、審査によって決まります。上限金利の14.0%は、他行と比べても平均的な設定です。消費者金融などで18%程度の返済プランでお金を借りているなら、「フリーローンファスト」に借り換えすることで、4%以上の金利を引き下げることが可能です。10万円未満の借り入れだと、利息制限法では20%まで金利を設定できることになっていますが、これなら上限金利が14.0%ですので、絶対にそれ以上になることはありません。
借り入れ限度額について
【借り入れ限度額】は最大800万円なので、十分な高額融資に対応しています。ちなみに、「フリーローンモア」の来店型では最大500万円、WEB完結型では最大300万円です。融資希望額に応じて、フリーローンの種類や申し込み方法を選びましょう。
おすすめポイントや注意点
「フリーローンファスト」のおすすめポイントは、【スピーディー融資かつ来店不要】という点です。優れた点がたくさんある反面、地方銀行の最大のネックでもある“申し込みのエリア制限”に、注意が必要です。
その他のおすすめポイントについては、後述する「京葉銀行のフリーローン、メリット/デメリット」も、同時に確認してください。
京葉銀行のフリーローンの利用方法
「フリーローンファスト」の利用方法、【シミュレーションの活用・申し込み手順、審査回答や融資までの時間】などについて解説します。
シミュレーションの活用
京葉銀行のフリーローンに申し込む前には、借り入れ可能かどうかの簡易回答が得られる“クイック診断”や、返済額などを事前に試算する“各種ローン返済額シミュレーション”などを活用しましょう。いずれも京葉銀行のホームページ上に用意されています。
申込み手順
“仮審査”の申し込みは、【インターネット、電話、FAX、郵便、店舗窓口】から可能です。インターネットから申し込んだ場合の、大まかな流れを見てみましょう。
【審査申込みから融資までの流れ】
カンタン申し込み(仮審査申し込み)
↓
(電話確認)
↓
仮審査の結果回答
↓
正式契約手続き(もしくはキャンセル)
↓
本審査
↓
融資
“仮審査の申し込み”は、ネット上にある申し込みフォームに必要事項を入力し、送信することで申し込みの受付けが完了します。
“仮審査の回答”は、電話(自宅・携帯電話・勤務先など)によって通知されます。この際に、【金利や限度額】の回答も行われます。希望の融資額が承諾されなかった場合、減額での融資となる場合があります。もし、結果に納得いかなければキャンセルも可能です。問題がなければ、“正式申し込み手続き”に進みます。
“正式申し込み手続き”は、【FAXもしくは郵送】の手続きが可能です。基本的に来店は不要とされていますが、京葉銀行の普通預金口座がない場合、来店が必要となることもあります。
“本審査”では、【仮審査申込書の内容・正式申込書の内容・提出書類・個人信用情報機関の共有情報】などが照合されます。内容に矛盾点などが確認されなければ、融資となります。
審査回答や融資までの時間
審査回答や融資までの時間は、最短当日とカードローン並みの早さです。ただし、京葉銀行の普通預金口座が開設済みということが必須条件です。さらに、ネットで申し込んでFAXで正式手続き(契約)する方法を取ることで最速融資を可能にしています。それ以外の方法だとお金を借りられるまでもう少し時間がかかってしまうので注意しましょう。
借り入れ方法
借り入れ方法は、京葉銀行の普通預金口座に、承諾された金額が一括で振り込まれます。契約時の一括融資以外にも、契約中の追加借り入れにも対応しています。ただし、一括融資から6か月以上が経過していることかつ、来店の手続きが必要です。
申し込みに必要な書類など
「フリーローンファスト」に申し込む際に必要な書類は、以下の通りです。
仮審査申込み時
・仮審査申込み書類(申し込みフォーム)
申し込みフォームへの入力そのものが、仮審査の申し込み書類です。この段階では、他の書類提出の必要はありません。記入した内容に不明点があった場合のみ、京葉銀行や保証会社から、電話確認(自宅・携帯電話・勤務先など)されることがあります。
正式申し込み手続き時
・正式申し込み書類
・本人確認書類(運転免許証・パスポート・個人番号カードなど、原則として顔写真が確認できるもの)
・返済用普通預金口座(融資の入金口座)の通帳
・普通預金口座の届け出印鑑
・収入証明書
収入証明書は、融資額が300万円以下の場合、提出は求められません。300万円を超える場合、給与所得者なら、【源泉徴収票・所得証明書】などのいずれか、自営業者なら、【所得証明書・確定申告書】のいずれかの提出が求められます。また、原則として使いみちを報告する“見積書”の提出は不要です。
必要な書類をあらかじめ確認しておくことで、あわてずにストレスなく契約することができます。できるかぎり頭の中から余計なことをとり除き、審査通過と返済計画の組み立てに集中しましょう。
京葉銀行のフリーローン審査基準
京葉銀行のフリーローンである「フリーローンファスト」を利用できる方や、保証会社の審査基準について解説します。
利用できる方
利用できる方は以下の通りです。
・申込時の年齢が満20歳以上、満70歳以下の方
・千葉県に住まいがある方
・京葉銀行の保証会社の保証が受けられる方
・京葉銀行の普通預金口座を所有する方
【主婦・パート・アルバイト・年金受給者・自営業者】の方も、安定した継続収入があれば、申込みが可能です。細かいようですが、満70歳の時に申し込んだ場合、満71歳の誕生日までに借り入れをする必要があります。満71歳の誕生日を迎えた時点で融資できなくなるので、注意が必要です。また、「フリーローンファスト」は、完済時の年齢が公表されていないので、「フリーローンモア(完済時の年齢が満75歳)」よりも、高齢者の長期返済に柔軟性があると見られます。
営業エリア制限については、「フリーローンファスト」の場合、“千葉県に住まいがある方”のみが条件です。それに対し、「フリーローンモア」の場合、“千葉県に住まいがある方に加え、勤務先がある方”も、申し込み可能です。
保証会社「SMBCコンシューマーファイナンス」の審査
「フリーローンファスト」と契約するには、“京葉銀行”だけでなく“SMBCコンシューマーファイナンス株式会社”の審査が必要です。融資に通過するかどうかだけでなく、金利や融資額もこの審査で決まります。
なぜ銀行のフリーローンの審査が厳しいのかと言えば、担保や連帯保証人が不要で、高額のお金を借りることができるためです。担保や連帯保証人が不要なのは、保証会社が連帯保証人となってくれるからです。つまり、審査通過の“カギ”を握るのは、SMBCコンシューマーファイナンスと言っても過言ではありません。
また、連帯保証人となってくれる代わりに、保証会社には保証料を支払わなくてはいけません。保証料は金利に含まるので、融資金額や返済期間に応じて保証料が変わるということも、感覚として覚えておきましょう。
審査に通過する方法
京葉銀行のフリーローンである「フリーローンファスト」の審査をより有利に通過するために、【利用目的を伝える】方法について解説します。
フリーローンは基本的に多目的の利用が可能なので、申し込んだ時点でお金を何に使うのかということが伝わりにくい特徴があります。申込むのは銀行ですが、審査の大半は保証会社で行われるので、しっかりとそのことを伝える工夫が大切です。
使い道を報告する見積書の提示は不要ですが、高額融資を受けるのであれば借りたお金を何に使うのかをあらかじめ伝えるのは有効な手です。増えた借金を一本にまとめるおまとめローンに使うのか、旅行や結婚資金として使うのかで相手の印象は大きく変わります。
もし、おまとめローンとして使うなら、申し込みフォームにおまとめの利用かどうかを伝える項目が用意されているかも確認しましょう。もし無かった場合、申し込んだあとに、オペレーターに電話で補足しておけば安心です。
申込フォームは、ダイレクトに保証会社である“SMBCコンシューマーファイナンス”に送信されます。スピーディー融資ということもあるので、申し込みフォームを送信したらすぐに電話するのがいいでしょう。
何もしなくとも審査に無事通過することも考えられます。ただし、審査には通過したとしても、200万円の融資を受けられるものが、100万円の減額承諾となることもあります。最大限の融資をしてもらうためにも、労力を惜しまないことが重要です。
審査に通らない理由と対策
「フリーローンファスト」の審査に通過しない理由に考えられる、【ウソの申告】と、その対策について解説します。
【通過しない理由】
保証会社は、仮審査申込書、正式申込み書、提出書類、個人信用情報機関の過去の延滞情報などから、保証できる人かどうかを判断します。そんな中、申し込み書の記入事項に相違点などが発覚した場合、そこで審査が終了(審査落ち)となってしまいます。
相違点の中でも、数字に関わることが需要視されます。数字が絡む項目と言えば、【勤続年数・年収・借り入れ件数・借り入れ総額】などが挙げられます。とくに借り入れ件数には注意が必要です。年収を280万円のところを300万円と記入したところで、さほど問題にはなりません。しかし、借り入れ件数を5件のところを4件と申告した場合、そこで審査が終わります。
審査を有利にしようとごまかした人に加え、本当に間違えて1件少なく申告しまった方も、保証会社からみれば同じです。一度審査に落ちてしまうと、そこからの弁解の余地は一切ありません。
【対策】
審査に落ちてしまってからでは何もできません。ということは、申込書の申告内容に間違えがないか、くれぐれも細心のチェックをしてから提出する、それしか対策はありません。数字に関する情報を引き出すのはひと苦労ですが、ゆとり生活のためにがんばりましょう。
京葉銀行のフリーローンの返済方法
「フリーローンファスト」の返済方法、【返済の手順、繰り上げ返済】などについて解説します。
返済の手順
「フリーローンファスト」の返済方式は、“元利均等毎月返済”です。これは、返済総額(借入金+利息額)を毎月均等に支払う方式です。これに加え、年に2回のボーナス時に、月々の返済額に加算して支払う“増額返済”も併用できます。ただし、増額返済は、融資額の50%までとされています。
返済方法は、京葉銀行の普通預金口座から、毎月決められた日に、自動引き落としされるので便利です。また、融資金額に応じて最大返済期間が変わります。100万円以内の融資なら5年まで、100万円を超える融資なら10年までの範囲で、返済プランを組むことができます。
繰り上げ返済
月々の返済やボーナス返済などの“約定返済(定期返済)”に加え、“繰り上げ返済(臨時返済)”にも対応しています。繰り上げ返済には、返済中に好きな時に好きなだけ追加返済できる“一部繰り上げ返済”と、最後にまとめて完済する“全額繰り上げ返済”があります。
繰り上げ返済をすると、当初の返済スケジュールが変更されるので、変更手数料がかかる場合があります。手数料が有料かどうかは、銀行やフリーローンによっても様々です。「フリーローンファスト」の場合、全額繰り上げ返済に限って手数料は“無料”です。しかし、一部繰り上げ返済の場合は、“有料”となります。
一部繰り上げ返済した後の、返済プランの変更では、二つの選択肢が求められます。“返済期間”を変更(短縮)するなら手数料は3,240円、“月々の返済額”を変更(減額)するなら手数料は5,400円となります。手数料がかさむと負担になるので、こまめな返済はおすすめでできません。ある程度の金額がまとまったら、早いうちに追加返済するのがいいでしょう。
メリット/デメリット
「フリーローンファスト」のメリットとデメリットについて箇条書きで整理してみましょう。
メリット
・使いみち自由なのでおまとめ利用が可能
・カードローン返済だけでなく、クレジットカードの返済もおまとめ可能
・審査回答だけでなく、融資までが最短即日とスピーディー
・申し込みから融資まで、来店不要で契約できる
・最大800万円までの高額融資が可能
・担保や連帯保証人が不要
・見積書の提出が不要
・収入証明書の提出が不要(融資額300万円まで)
・追加融資に対応
・主婦・パート・アルバイト・年金受給者・自営業者の方も、申込み可能
・月々の返済額を減らしたり、返済期間を短縮することができる
・返済日が月1度なので、返済管理がスムーズ
・月々の返済やボーナス時の返済が、自動引き落としなので管理がスムーズ
・繰り上げ返済ができるので、早期返済も可能
・全額繰り上げ返済の手数料が無料
・“元利均等返済”かつ“固定金利”なので、毎月の返済管理がしやすい
・借り入れ金額や融資期間を1万円、1か月単位で設定できるので利息が節約
・銀行が発行するローンなので、総量規制の影響を受けない
デメリット
・申し込み対象者の営業エリア制限がある
・融資額が大きいので、審査が厳しい
・融資には、京葉銀行の普通預金口座の開設が必要
・一部繰り上げ返済の手数料が有料
「フリーローンファスト」は、京葉銀行のフリーローンなので、総量規制の影響を受けません。なぜかというと、総量規制は、消費者金融などの貸金業者向けに発足された法律で、銀行に向けられたものではないからです。よって、京葉銀行のフリーローンである「フリーローンファスト」は、総量規制を受けずに融資を受けることが可能です。
フリーローンを選ぶ際のポイント
京葉銀行のフリーローンに限らず、フリーローンを選ぶ際にどんなことに注意したらいいのか解説します。ここでは、家族にバレないためのフリーローンの選び方について、箇条書きにまとめてみました。
・無人契約機があるローン
・郵送物が無い金融機関
・申し込み内容の確認の連絡先を指定できる
・手続き書類をダウンロードかプリントアウトできる
・カードローン専用の窓口ではなく、ATMを利用できる
以上が、家族にバレないために選んだらいいフリーローンの特徴です。消費者金融だけでなく、銀行でも無人契約機を導入する傾向にあります。また、審査結果や内容確認の電話の際に、バレてしまうことが心配な方も少なくないでしょう。消費者金融では、会社名を名乗ることは禁止されていますが、銀行は原則として会社名を名乗ります。そこで、事前にオペレーターなどに、会社名を名乗らないようお願いしておけば、良心的に対応してくれます。
電話に加え、バレるきっかけとなるもうひとつの理由が“郵送物”です。バレるきっかけを極力おさえるには、郵送物がないのが一番安心です。最近では、明細書などすべてがネット上で確認できるローンも増えています。そんな中、もし郵送物がある場合は、普通預金口座などのDMで使う通常の封筒を使用しているか、事前に確認してから申し込みしましょう。
ただし、返済が滞納してしまった場合の“督促状”などは、問答無用で郵送されるのが一般的です。こうなってしまうと、明らかに借金していることがバレてしまう可能性が高くなります。家族にバレたくないなら、延滞には十分注意が必要です。
京葉銀行のフリーローンを“キャンセル”する際の注意点
仮審査の回答で、希望通りの金利や限度額が承諾されなかった場合、キャンセルも可能です。ただし、安易にキャンセルするのはあまりおすすめできません。例えば、200万円の希望額に対し、100万円しか承諾されなかった場合、「他の銀行で借りればいい」とは思わないでください。
なぜかというと、希望額が審査で承諾されなかったということは、そのまま他の金融機関のフリーローンに申し込んでも、同じ結果になると考えられます。希望額が減額された原因が何だったのかは、金融機関から一切教えてくれませんが、自分なりに追求し、改善点を克服してから次のローンに申し込むことが重要です。