バンクイックとは違う?三菱UFJ銀行フリーローン
三菱UFJ銀行が積極的に広告を出しているのが、カードローンのバンクイックですが、それとは別にフリーローン商品として「ネットDE多目的ローン」が用意されています。初めてお金を借りようとしたときには、その違いが分からずに悩みますよね。
・バンクイックとネットDE多目的ローンの違いはどこにあるの?
・カードローンではなくフリーローンを使うメリットは?
・どちらのほうが有利な金利で借りられる?
・使い分け方があれば教えて欲しい
そんな問題を解決するために、ここでは三菱UFJ銀行のネットDE多目的ローンとバンクイックの違いを説明しながら、上手なネットDE多目的ローンの活用方法を紹介します。
どちらで借りていいのかわからない。できるだけ損せずに借りたい。そんな人のための記事になっていますので、ぜひ参考にしてください。
三菱UFJ銀行のフリーローンの特徴解説
三菱UFJ銀行で多目的な用途に使えるローン商品には、カードローンのバンクイックとフリーローンのネットDE多目的ローンがあります。バンクイックは一度契約をすると、利用限度額の範囲内に何度でも借りることができますが、ネットDE多目的ローンは借りるのは1度だけで、借りたらあとは返していくだけです。
またバンクイックは事業用途でなければ何に使ってもいいのですが、ネットDE多目的ローンは使用用途を明確にして、それに関する書類も提出しなくてはいけません。例えば旅行や結婚式の見積書などがなければ利用することができません。
融資額:50万円以上300万円以内(1万円単位)
返済期間:6ヶ月以上10年以内(1ヶ月単位)
金利:変動金利 年5.475%
保証:ジャックス
三菱UFJ銀行のネットDE多目的ローンの基本情報は、上記のようになります。利用限度額があまり高くなく、フリーローン商品には珍しく変動金利を採用しているという特徴があります。変動金利ですので、金利が動いてしまいますが、それでも2017年6月6日現在の金利は年5.475%と、かなりの低金利でお金を借りることができます。
また、インターネットを利用した繰り上げ返済の場合は、手数料が無料になります。申込みから融資までを、すべてインターネットで完結させることができますので、来店不要で借りることができるという特徴もあります。
ちなみにインターネットで申し込めない場合は、窓口専用の商品として「多目的ローン」が用意されています。両者の違いは金利にあり、多目的ローンの金利は2017年6月6日現在で、変動金利年7.975%とやや高めに設定されています。
三菱UFJ銀行のフリーローンの利用方法
三菱UFJ銀行のフリーローンを利用するには、まず普通預金口座を作ることから始まります。まだ口座を持っていない場合は、店頭の窓口で口座開設を行う必要があります。この場合は、WEB完結では利用できませんので、注意してください。
1.インターネットもしくは窓口で申し込み
2.事前審査
3.必要書類の送付
4.本審査
5.契約手続き
6.融資開始
三菱UFJ銀行の口座を持っている場合は、インターネットもしくは窓口からフリーローンから申し込みを行います。申込内容に対して事前審査が行われますが、ネットDE多目的ローンの場合は、最短即日で審査結果がわかります。事前審査に通過したら、必要書類を送付します。
ネットDE多目的ローンはWEB完結となっていますが、必要書類の送付は郵送かFAXのみでの対応です。必要書類を送付すると本審査に入ります。審査前には電話にて申込内容の確認があり、本審査結果は3営業日以内に回答があります。
本審査に通過すると、Eメールもしくは郵送で書類が送られてきますので、それらに署名して郵送で返送すれば、あとは融資資金が振り込まれるのを待つだけです。融資開始となるのは、契約書類が届いてから4営業日以内です。
申し込みに必要な書類など
三菱UFJ銀行のフリーローンを利用するときには、いくつかの書類を提出しなくてはいけません。申込時と契約時で必要書類が違いますので、それぞれで必要な書類について説明します。
申込時に必要な書類
・見積書または契約書のコピー
・本人確認書類(普通預金口座がない場合)
・源泉徴収票または住民税決定通知書または確定申告書(借り入れが201万円以上)
フリーローン商品の中には、使用用途が自由なものもありますが、三菱UFJ銀行の場合は決まった目的にしか使用できないようにするために、見積書や契約書などの金額と名前、そして振込先が記載されている書類を用意します。
すでに普通預金口座を開設している場合はそれで本人確認できますので、本人確認書類の提出は不要です。口座を持っていない場合は、運転免許証やパスポート、住民基本台帳カードなどの顔写真と住所がわかる書類のコピーが必要です。
借入額が200万円以下の場合は収入証明書類が不要ですが、201万円以上の場合は収入証明書類として、上記の書類のコピーを提出してください。
契約時に必要な書類
・消費者ローン契約書
・保証委託契約書
・口座振替依頼書(ローン用)
本審査を通過すると、上記書類がEメールにて送られてきます。署名をして郵送で返信するだけですので、何か別の書類を用意する必要はありません。ただし、他の追加書類の提出を求められることもありますので、そのときは指示に従って提出してください。
三菱UFJ銀行のフリーローン審査基準
三菱UFJ銀行のフリーローンを利用するには、審査を受けなくてはいけません。審査はとても厳しいものですので、できれば審査基準を知っておきたいところですよね。ただし、審査基準は公表されていませんので、ここでは一般的な審査通過のための考え方を紹介します。
申込み条件
・申込時に満20歳以上、完済時に満70歳の誕生日を超えない
・前年度の税込年収が200万円
・勤続年数が1年以上
・パソコンのEメールアドレス
・外国人は永住許可を受けている
まず基本的なことですが、重要なポイントとしては年収が200万円以上で、勤続年数が1年以上というのが最低条件です。最近の若い人はパソコンのEメールアドレスを持っていない人も多いようですが、こちらも必須ですので注意してください。
審査基準
・安定した収入があること
・年収に応じた借入希望額であること
審査でチェックされる項目はいくつもありますが、三菱UFJ銀行のフリーローンで審査を通すかどうかの基準はこの2つで決まります。安定した収入がなければ、月々の返済で無理が出てしまいます。そして滞納に繋がることもありますので、ちゃんと収入があることを重視しています。
その基準のひとつが上記の「年収200万円以上、勤続年数1年以上」です。安定した収入を保証するためにも、最低限この条件を満たしていない人には融資を断ります。
また、安定した収入があったとしても、年収に見合わない金額の借り入れは当然断られます。目安としては年収の1/3以下までの借り入れに抑えましょう。この1/3というのは他社からの借り入れも含んでの金額です。すでに他社から借りている場合は、それらも合わせて年収の1/3になる額で申し込みしましょう。
フリーローンの審査に通過する方法
申込み条件をクリアしていれば、誰でも融資してもらえるというわけではないというのが、金融商品を利用するときの難しさです。「年収200万円以上、勤続年数1年以上」でも三菱UFJ銀行のフリーローンで審査落ちする人はたくさんいます。
ここではそんな三菱UFJ銀行のフリーローンで、審査に通過しやすくなる方法を紹介します。
借入額をできるだけ少なくする
すでに説明しましたように、融資可能額の目安は年収の1/3までです。ただし、この金額いっぱいまで借りられるというわけではなく、年収に対しての融資額の割合が低ければ低いほど、審査には通りやすくなります。
また年収の1/3というのは総量規制による値ですが、三菱UFJ銀行は銀行ですので、本来は規制の対象外です。ところが、それ以上の融資は債務整理に繋がる可能性があるため、高額な融資はできるだけ避けようとします。一方で少額な融資であれば返済が滞る可能性が低く、審査では有利になるのだと覚えておきましょう。
三菱UFJ銀行をメインバンクにする
これは明言されていることではありませんが、銀行でお金を借りるときにはメインバンクとして給料の振込などがされているほうがお金は借りやすくなります。実質給料を担保にしている状態で、裁判所の許可があればいつでも差し押さえすることができます。
家計の収支も口座のお金の流れを追えばすぐにわかります。銀行側が安心して融資できる環境を整えるためにも、メインバンクに設定してお金の動きのある口座にしておきましょう。
審査に通らない理由と対策
一般的には銀行の金融商品はなかなかお金を借りられない傾向にあります。三菱UFJ銀行のネットDE多目的ローンもその傾向があります。そのため審査落ちすることも珍しくないのですが、審査に落ちるときはもちろん理由があります。ここではその理由と対策について説明します。
複数の金融機関から借りている
三菱UFJ銀行のフリーローンに限らず、銀行は複数の金融機関からお金を借りている人を嫌います。5社以上から借り入れしている人は、債務整理をする可能性が高い多重債務者ですので、貸したお金が返ってこなくなる可能性があります。
このため、複数の金融機関からお金を借りているという人は、繰り上げ返済などを活用して、できるだけ2~3社くらいまで減らした上でフリーローンの申込みを行いましょう。
申し込み内容の入力ミス
審査落ちする理由で意外と多いのが、申し込み内容を入力するときの記載ミスです。借入希望額や年収などを一桁間違えたり、在籍確認のための電話番号を間違えて入力したりした結果、審査落ちしてしまうことがあります。
ケアレスミスですが、意外とよく起こる失敗でもあります。申込みをする前には、何度も間違いがないかのチェックを行うようにしましょう。引っ越しをしたばかりで本人確認書類と現住所が一致していないというのもよくありますので、すべての情報に整合性がとれるようにしておきましょう。
三菱UFJ銀行フリーローン返済方法
三菱UFJ銀行でお金を借りたら、あとはきちんと返していかなくてはいけません。ここではフリーローンを借りたあとの返済方法について説明します。
返済方法は元利均等返済で、完済まで毎月同じ額を返済していきます。返済方法として申し込み時に選ぶことができるのは下記の2種類です。
・毎月返済
・毎月返済とボーナス月増額返済
完済までボーナスが確実に支給される場合は、ボーナス月増額返済にして、返済期間を短くしましょう。支払う利息の総額が少なくなりますので増額返済がおすすめです。ただし、ボーナスが支給されなかったときの返済がとても大変です。
不安な場合は、ボーナス月増額返済ではなく繰り上げ返済を活用してください。繰り上げ返済を窓口で行うと5400円という高額な手数料が発生しますが、インターネットで行えば手数料がかかりません。このためボーナス月に支給額に合わせた返済が可能です。
返済額は5年毎に見直しがあります。変動金利ですが、利率の変更は見直しが行われるまで変わりません。また利率が上昇しても、月々の返済額が125%を超えることがないように設定されていますので、変動金利だからと不安に感じる必要はありません。
ちなみに返済日は下記から自由に選ぶことができます。給料支給日に合わせて毎月の返済日を決めておくと「給料日前で返済がきつい」ということがなくなります。
返済日:1・6・11・16・21・26日のいずれか
メリット/デメリット
フリーローンはたくさんの銀行が提供している商品です。その中からあえてメガバンクである三菱UFJ銀行を利用するというのは、それなりのメリットを感じているからですよね。ただし、メリットがあれば必ずデメリットもあります。ここではそのメリットとデメリットについて紹介します。
メリット
・インターネットを使えば繰り上げ返済が無料
・普通預金口座があれば来店不要
・金利が低い
三菱UFJ銀行でフリーローンを利用するメリットは、WEB完結で低金利に借りられるということです。繰り上げ返済手数料が何度でも無料というのは、他の銀行にはあまりみられないサービスで、早期返済を考えている人には最適です。
そして変動金利ですが、他社と比べても低金利で借りることができます。金利が低いから返済期間を長くして、無理のない返済計画を組むことができます。
デメリット
・審査が厳しい
・インターネットが使えないと金利や繰り上げ返済手数料が高くなる
・融資まで時間がかかる
一番のデメリットは、低金利ということで審査が厳しいということにあります。メガバンクということもありますが、簡単には融資を受けることができません。しかもインターネット利用を前提としているため、インターネットを使えない場合は不利な条件での融資になります。
そしてWEB完結ですが、郵送を何度か使いますので、どうしても融資までに時間がかかります。いますぐ融資をしてもらいたいというときにはあまり向いていません。
フリーローンを選ぶ際のポイント
いくつもあるフリーローン商品の中から、自分に最適な商品を選ぶときのポイントは2つあります。
・金利が10%以下
・繰り上げ返済手数料が無料
とにかく低金利であることがフリーローンの魅力です。とはいえ商品によっては、金利がまったく低くない商品もあります。金利が10%を超えるような場合は、他の金融商品のほうが有利に借りることができますので、あえてその商品を選ぶ必要はありません。
三菱UFJ銀行の場合は、ネットDE多目的ローンも多目的ローンも変動金利ですが金利は10%以下です。とても低金利ですので、この点では積極的に利用をおすすめしたい商品です。
またフリーローンの多くは、繰り上げ返済ができないか、出来ても高額な手数料が発生します。三菱UFJ銀行の場合も、基本は5400円必要ですが、インターネットからの返済の場合は手数料が発生しません。
好きときに好きなだけ繰り上げ返済できますので、とても使い勝手がいい商品です。審査が厳しいという面もありますが、普段のメインバンクに使っているなら、お金を借りるときのファーストチョイスとして検討しましょう。