住信SBIネット銀行フリーローンを使い分けるポイント
住信SBIネット銀行のフリーローンと言えば、ミスターフリーローンが有名ですが、実は多目的ローンも同じように使うことができます。でも、2種類あるとどちらが自分に向いているのか悩みますよね。
・低金利で借りられるのはどちら?
・審査に通りやすいのはどちら?
・2つの商品にどんな違いがあるの?
・審査に通過するためのコツってある?
ここではそんな疑問を解決するために、住信SBIネット銀行のフリーローン商品について、その違いや特徴について紹介します。
これから住信SBIネット銀行でお金を借りようと考えている人や、どちらの商品が自分に適しているのか分からずに悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
住信SBIネット銀行のフリーローンの特徴
住信SBIネット銀行のフリーローンとして、紹介されている商品はミスターフリーローンだけですが、実は多目的ローンも同様の金融商品です。多目的ローンのほうが有利に借りられる人もいますので、共通点とそれぞれの特徴を紹介します。
共通点
融資額:10万円以上1000万円以内(1万円単位)
返済期間:1年以上10年以内(1ヶ月単位)
保証:ジェーシービー
・所定の条件を満たせば金利が年最大1%引き下げられる
・来店不要でネットのみで手続きができる
・融資額が100万円までは年収証明が不要
・明細書などが自宅に郵送されない
・繰り上げ返済手数料が無料
2つの商品はいずれもジェーシービーが保証会社になっていますので、ほとんどの部分で内容が同じになっています。金利はいずれも変動金利で、毎月見直されます。
住信SBIネット銀行の住宅ローンを利用中であれば、金利を1%引き下げてもらえたり、繰り上げ返済手数料が無料だったりと、魅力的な要素の多い商品です。
Mr.フリーローン
金利:変動金利 年3.775~12.0%
※最低金利は1%の引き下げ適用のもので、2017年6月1日現在のものです。
借り換えも含めて借りたお金を自由に使ってもいい商品です。このため、見積書などの提出は不要です。
多目的ローン
金利:変動金利 年2.975~4.975%
※最低金利は1%の引き下げ適用のもので、2017年6月1日現在のものです。
結婚式や旅行などの明確な目的に使用する商品です。見積書などが必要で、多目的となっていますが使用できる目的が限られています。
住信SBIネット銀行のフリーローンの利用方法
それでは次に、フリーローンを利用するための流れについて説明します。2つの商品とも基本的な流れは同じです。
1.仮審査の申込み
2.仮審査結果のお知らせ
3.正式審査の申込み
4.契約手続き
5.融資開始
住信SBIネット銀行はその名前からわかるように、インターネットを利用した銀行ですので、フリーローンの申込みもホームページから行います。利用するには口座が必要ですので、住信SBIネット銀行の口座を持っていない場合は、口座作成の申込みも同時に行います。
仮審査の結果は数時間後~2営業日内にEメールにて連絡があります。仮審査に通ったら必要書類を送付します。送付方法はWEBアップロードもしくは郵送、FAXです。書類が届くと正式審査が行われ、問題がなければ契約手続きを行います。
正式審査では、勤務先への在籍確認を行います。在籍確認が出来ない場合は、申込みの取り下げとなる可能性がありますので注意してください。基本的には仮審査に通過していれば、正式審査も通過しますが、書類で問題がある場合は融資を断られたり、融資額が減額されたりすることもあります。
契約手続きを済ませると、口座に融資金額が振り込まれます。多目的ローンの場合は、融資額が利用先の口座に直接振り込まれます。振り込まれたら、あとは毎月の返済を開始していきます。
申し込みに必要な書類
住信SBIネット銀行のフリーローンを利用する場合は、正式審査を受ける前に書類の提出が求められます。2種類の商品でそれぞれ必要となる書類が違いますので、個別に説明をしていきます。
Mr.フリーローン
・仮審査承認額が100万円を超える場合は収入証明書類
住信SBIネット銀行の銀行口座を作りますので、本人確認書類は不要です。仮審査で承認された額が100万円を超える場合のみ、収入を証明できる書類を提出します。収入証明書類は下記のいずれかの書類をコピーして提出します。
給与所得者
1.源泉徴収票
2.市町村が発行する所得証明書類
3.確定申告書
4.給与明細直近3ヶ月分
個人事業主および法人代表者
1.市町村が発行する所得証明書類
2.確定申告書
多目的ローン
・目的ローン正式審査書類送付シート
・使用使途と金額が確認できる書面
・支払先への振込金額、振込先が確認できる書面
・仮審査承認額が100万円を超える場合は収入証明書類
多目的ローンでは支払先に直接お金が振り込まれますので、支払先への振込金額と振込先が確認できる書面が必要です。もちろん、使用用途を確認できる見積書や注文書などの書類も必要です。
また仮審査承認額が100万円を超える場合は、Mr.フリーローンと同様に収入証明書類を提出します。
審査基準
住信SBIネット銀行のフリーローンを利用するときに気になるのが、きちんと審査に通るのかどうかということですよね。審査基準が分かっていれば事前に準備しておけるので、少しでも審査が有利になります。
とはいえ、住信SBIネット銀行はフリーローンの審査基準を公表していません。このため、ここでは一般論としてお金を借りるときの審査基準について紹介します。
金融機関がお金を貸すときの基準はとても複雑なようで、融資の可否を決めるポイントはたった2つしかありません。その2つのポイントが下記になります。
・安定した収入があること
・収入に見合った金額の融資であること
これらの2つのポイントは、貸したお金をきちんと毎月返済できるということに繋がります。シンプルに考えれば、貸したお金を約束通り返してくれる人にはお金を貸す。これが金融機関がお金を貸すときの基本的な考え方です。
このため安定した収入が必要で、例えば年収が500万円でも、毎月30万円くらいの安定収入と賞与がある会社員と、いつ収入があるかわからない個人事業主とでは、圧倒的に前者のほうが有利にお金を借りることができます。
もちろん会社の規模も影響します。会社が倒産すると返済ができなくなりますので、公務員のようにほとんど失業する可能性が低い職業の人ほど融資を受けやすく、なおかつ勤続年数が長い人のほうが転職などをしない傾向にあるため、勤続年数も審査では重視されます。
そして、もっとも重要なのは、収入に見合った金額を借りようとしているかということです。年収が300万円なのに300万円貸して欲しいと言われても、さすがに貸し手は躊躇しますよね。基本的には年収の1/3を超える借り入れは難しいと考えてください。
審査に通過する方法
審査基準について把握したところで、実際に住信SBIネット銀行のフリーローンの審査を通過させるために、準備しておくことについて紹介します。
他社からの借り入れを完済しておく
審査基準で説明しましたが、借り過ぎは審査落ちに繋がります。住信SBIネット銀行のフリーローンは総量規制の対象外ですので、年収の1/3を超える金額でも融資を受けられますが、実際には総量規制と同じように年収の1/3くらいを自主規制のラインにしています。
規制そのものよりも、それ以上の借り入れは債務整理につながる可能性が高いためです。他社から借り入れがある場合は、クレジットカードのキャッシング枠も含めて、すべての借金を可能な限り返済しておきましょう。
額を減らすときに借入先ごとに平等に減らすのではなく、借入先の数が少なくなるように、完済できそうな借入先の借金から返済しておくことです。審査には借入件数も大きく影響しますので、借入件数を減らすようにしましょう。
住信SBIネット銀行をメインバンクにする
お金を借りるときに重要なのは信用です。信用を作るには何度も取引を繰り返すしかありません。メインバンクを住信SBIネット銀行に設定することで信用を重ねることができ、なおかつ収入や支出についての情報を公開するわけですから、手の内をすべて公開するようなものです。
いつもお金が不足しているようですと、審査落ちする可能性がありますが、通常に使用している分には問題ありません。しかも実質、預金口座が担保になっているようなものですので、貸す側も安心して融資することができるというわけです。
審査に通らない理由と対策
前項では審査を受ける前の準備について紹介してきましたが、住信SBIネット銀行のフリーローンは審査がとても厳しい商品です。誰でも審査に通るわけではなく、むしろ審査落ちする可能性のほうが高いかもしれません。ここではどのような理由で審査に通らないか、その理由と対策を解説します。
ブラックリスト入りしている
あたり前と思われるかもしれませんが、ブラックリスト入りをしていると、お金を借りることはできません。でも思い当たる節がないのに審査に通らなかったという人もいるかもしれません。最近は携帯電話料金の未払いでブラックリスト入りすることがよくあります。
この場合は、ほとんどの人がブラックリスト入りしていることに気づきません。審査落ちする理由が思い当たらない場合は、個人信用情報機関に情報の開示を求めて、自分のステータスを確認しましょう。ただし、情報の開示請求をしたことも履歴に残り、今後の審査において不利になることもあると言われていますので注意してください。
勤続年数が身近などのステータス不足
金融機関は、貸したお金を返してくれる人にしか融資しないと説明しました。審査落ちする人の多くが、金融機関から返済が滞る可能性があると判断されたことになります。その理由としては、勤務先の業績が悪化していたり、勤続年数が短すぎたりするということが挙げられます。
勤続年数は少なくとも1年、できれば2年以上は欲しいところです。新入社員だけでなく、転職の場合も1~2年間は申し込みをするのを避けましょう。すでに紹介しましたが、他社からの借金がある場合は、可能な限り減らしておくことも忘れないようにしましょう。
住信SBIネット銀行のフリーローン返済方法
無事お金を借りることができたら、次にすることは返済です。住信SBIネット銀行のフリーローンでは毎月1回決められた日の19時までに入金しなくてはいけません。返済は元利均等返済方式ですので、毎月決まった額を口座から自動引落で返済します。
ボーナス増額返済なし
多くのフリーローン商品ではボーナス月だけ増額返済ができるように設定されていますが、住信SBIネット銀行では増額返済の設定はできません。毎月の返済と繰り上げ返済を組み合わせて返済を行います。
金利は年2回の見直し
変動金利ですので、借りるときはその月ごとの金利で契約を行いますが、毎年4月1日と10月1日に金利の見直しがあります。金利が変わると月々の返済額が変動します。また短期プライムレートが大幅に変動した場合は、見直しのタイミングでなくても金利が変更されることもあります。
繰り上げ返済手数料は無料
住信SBIネット銀行のフリーローン商品で最大の魅力となるのが、繰り上げ返済手数料がかからないということです。ボーナス時期などに思わぬ収入があったときに、繰り上げ返済をすることで短期間での返済が可能です。支払期間が短くなると、利息の総額が少なくなるため返済総額を減らすことができます。
メリット/デメリット
ここまでの内容で、住信SBIネット銀行のフリーローンについて、その全体像を把握できたかと思います。ここでは一度、住信SBIネット銀行のフリーローンについて、そのメリットとデメリットについてまとめておきます。
メリット
・低金利でお金を借りることができる
・来店不要で融資を受けられる
・繰り上げ返済手数料が無料
ミスターフリーローンの場合は金利幅が広いのですが、最低金利は3.775%とかなり低めに設定されています。使用目的が明確になっている多目的ローンの場合は、さらに低金利でなおかつ最大金利も4.975%ですので、とても有利な条件でお金を借りることができます。
来店不要でお金を借りられるというのは、忙しい会社員にとっては大きなメリットですよね。口座開設も含めて、インターネットだけで完結しているため、とても使い勝手のいい商品です。そのうえ繰り上げ返済手数料が発生しませんので、返済期間を短くすることも可能です。
デメリット
・審査が厳しい
・即日融資を受けられない
銀行の金融商品ですので、どうしても審査が厳しくなります。しかも金利が低めに設定されていますので、簡単にはお金を借りることができません。また、厳しい審査があるため、即日融資というような使い方ができません。審査に時間がかかるため、すぐにお金は必要という人には向いていません。
フリーローンを選ぶ際のポイント
世の中にはフリーローン商品がいくつもあります。たくさんある商品の中からいいものを選ぶことはとても大変な作業です。ここでは、どのような基準で商品選びをすればいいのか、そして住信SBIネット銀行のフリーローンがそれに適合しているのかについて紹介します。
・金利が10%以下
・繰り上げ返済手数料が無料
チェックする項目はこの2点です。フリーローンの魅力は、低金利でお金を借りられることにあります。10%を超える金利の場合は、カードローンなどの使い勝手がよくて、さらに低金利の商品がいくつもありますので、そちらを利用するほうが賢い選択です。
SBIネット銀行の場合は、多目的ローンの金利はとても低めですが、ミスターフリーローンの場合は金利が10%を超えることもあります。審査の結果、金利が10%を超える場合は、他の金融商品を選びましょう。また使いみちが決まっている場合は、低金利の多目的ローンを利用しましょう。
また、フリーローン商品は繰り上げ返済ができないか、できても高額な手数料が発生します。このため、繰り上げ返済をすると手数料で大きな損をすることがよくあります。計画通りに返済するという人は気にする必要はありませんが、早期返済を目指す場合は繰り上げ返済手数料をチェックして、手数料がかからない商品を選びましょう。
SBIネット銀行の場合なら、繰り上げ返済手数料は無料で、なおかつ1円から返済できますので、早期返済を目指す人には最適です。賞与の額に合わせて繰り上げ返済を行いたいという人は、検討する商品のひとつに加えておきましょう。