第四銀行のおまとめローンの特徴解説
『おまとめローン』とは、複数の金融機関からの借金を借り換えによって、“一本化”する方法です。多重債務の借金生活から抜け出したい方にとっては、打ってつけのローンです。ただし、高額融資なので審査が厳しいというネックはありますが、審査に通過するためのコツもたくさんあります。
ここでは、新潟県新潟市を拠点とする地方銀行【第四銀行(だいしぎんこう)】のおまとめローンついて徹底解説します。第四銀行で、ひとつにまとめることができるローンには、「フリーローン・だいしフリーダム」があります。詳細について解説しましょう。
「フリーローン・だいしフリーダム」のスペック
【商品名】フリーローン「だいしフリーダム」
【使いみち】使いみち自由
【借り入れ限度額】10万円以上500万円以内(1万円単位)
【金利率】年4.2~14.8%
【金利の変動】固定金利
【借り入れ可能期間】最長7年
【審査回答までの時間】最短当日
【融資までの時間】最短1週間
【来店の要・不要】必要
「だいしフリーダム」は、おまとめ専用ローンではありませんが、借金の一本化が可能です。ただし、事業性資金や投機目的資金には利用できません。また、営業管轄エリアの規制があるので事前確認が必要です。金利については、詳しくは後述します。
第四銀行のおまとめローンはどんな人におすすめ?
「だいしフリーダム」は、よくよく調べてみるとお得な金利設定や、介護目的や子育て支援などに積極的です。詳しく解説しましょう。
わかりやすい金利設定
最も好条件な割引が適用された場合の最低金利は“年4.2%”です。割引が適用されなかった場合の最高金利は“年14.8%”と、相場よりも高めな設定です。しかし、“年14.8%”は100万円未満の借り入れ希望者に対する金利です。今借りている複数の借金をまとめて、100万円以上の融資に借り換えする場合は、最高でも“年12.0%”が適用されます。現在消費者金融などから“年18.0%”近くで借り入れしている方なら、約6.0%もお得な金利で返済プランを組みなおすことができます。
また、「だいしフリーダム」の注目すべき点は、保証してくれる保証会社によって、大体の金利が決められていることです。「だいしフリーダム」の保証には、【第四ジェーシービーカード(株)】か【エム・ユー信用保証(株)】が提携しています。
【第四ジェーシービーカード】の保証が受けられる方は、限度額範囲(10万円~500万円)ならいくらでも“年5.0%”が適用されます。
【エム・ユー信用保証】の保証が受けられる場合は以下の通りです。
・310万円以上500万円以下の融資なら 年8.0%
・100万円以上310万円未満なら 年8.0%、年12.0%のいずれか
・100万円未満なら 年8.0%、年12.0%、年14.8%のいずれか
これらのうちどの金利が適用されるかは審査によって決まります。事前にある程度の金利が公表されているので、審査前にある程度の目安をもって申し込みたい方におすすめです。
金利の割引き
「だいしフリーダム」の金利は、さらに割引き制度があります。
・第四銀行が給与振込先となっている方
・介護目的の利用
・第四銀行で401k(下記参照)に加入している方
・22歳以下の就職前の扶養家族が対象で、子供が2名いる方
以上のいずれかに該当すれば、さらに年0.5%割引となります。また、22歳以下の就職前の扶養家族が対象で、子供が3名以上なら年0.8%の割引が適用されます。また、それぞれの項目の併用はできません。
【401kとは】
将来の年金給付額があらかじめ確定している「確定給付年金」に対し、毎回の拠出額(掛金)があらかじめ確定する一方、将来の給付額が運用の結果によって決定するのが平成13年10月からスタートした新しい年金制度「確定拠出年金」です。
(出典: http://www.kono-shinkin.co.jp/00/16_2.htm)
第四銀行のおまとめローンの利用方法
「だいしフリーダム」の【申し込み手順・借り入れ方法・キャンセル】などについて説明しましょう
「フリーローン・だいしフリーダム」申込み手順
「フリーローン・だいしフリーダム」の“仮審査”の申し込みは、【インターネット(パソコン・スマホ)、FAX】から可能です。インターネットから申し込む場合は、「今すぐ事前審査」ボタンから申し込み画面に進みましょう。
【申し込みから融資までの流れ】
仮審査申し込み
↓
(電話確認)
↓
仮審査
↓
仮審査の回答(金利や限度額の回答)
↓
正式申し込み手続き(もしくはキャンセル)
↓
本審査
↓
融資
申し込み内容で不明点があった場合のみ、電話確認があります。この際、勤務先への電話は、“社名は名乗らず個人名”で、電話することが配慮されています(銀行の場合、社名も名乗るのが一般的)。仮審査の回答で、金利や限度額の通知も行われます。この際に、希望金額が承諾されなかった場合、「いくらまでなら借り入れ可能」という回答がもらえます。
金利や借り入れ可能額に問題なければ、来店による正式申し込みに進みます。もし、不都合があるようならキャンセルも可能です。正式申し込み後の本審査で、【仮審査の申込書類・正式手続き書類・提出書類】などの内容に矛盾が無ければ融資となります。
借り入れ方法
審査によって承諾された金額が第四銀行の普通預金口座に振り込まれます。最初にまとめて入金されるのみで、分割入金や、追加の借り入れには対応していません。
キャンセルについて
納得いく金利や希望額が承諾されなかった場合、キャンセルも可能です。そのまま他のローンを探すことももちろん可能ですが、希望通りの条件で審査が通らなかったことには何か原因があるはずです。他のローンに申し込んでも同じ結果になることも予想されます。
【勤務条件・年収条件・年間返済額(下記参照)・借り入れ件数・過去の遅延トラブル】など、一度自分の状況を見つめなおし、改善してから申し込みに進むのが賢いでしょう。そうでないと、申し込み履歴に傷をつけてしまい、その後の審査に大きく影響してしまいます。
※年間返済額:年間収入に対して、どのくらいの割合を返済にあてているかを調べられます。
第四銀行のおまとめローン審査基準
「だいしフリーダム」を利用できる方や、保証会社の審査基準などについて解説します。
「フリーローン・だいしフリーダム」を利用できる方
「フリーローン・だいしフリーダム」を利用できる方は以下の通りです。
・契約時の年齢が、満20歳以上70歳未満の方
・勤続年数1年以上の方
・継続した安定収入が見込まれる方
・第四銀行の営業エリア内に、住まいや勤め先がある方
・第四銀行の普通預金口座を開設している方
・“第四ジェーシービーカード”か“エム・ユー信用保証”のいずれかの保証が受けられる方
専業主婦や正社員以外の方でも申し込み可能です。ただし、専業主婦の場合、エム・ユー信用保証の保証に限られ、最大借り入れ限度額が30万円までとされています。
保証会社の審査
「フリーローン・だいしフリーダム」と契約するには、“第四銀行”だけでなく“第四ジェーシービーカード”と“エム・ユー信用保証”の審査が必要です。どちらかに保証してもらえれば、事実上の審査通過ということになります。この審査で金利や限度額の承諾も決定します。
担保や連帯保証人は基本的に不要なのは、保証会社が“保証の代行”となってくれるからです。カードローンなどよりも審査が厳しくなるのは、万が一の保証額が大きいことが一番の理由です。おまとめローンの場合、返済期間も長くなるので、単発的な収入よりも将来的に安定した返済をしてくれる人かどうかも審査基準となります。
第四銀行のおまとめローンの審査に通過する方法
「これをすることで審査に有利になる」という方法をいくつか挙げてみます。
シミュレーションの確認
「だいしフリーダム」に申し込む前にシミュレーションの確認をしておきましょう。シミュレーションには、“毎月の返済額と利息額が確認できる”ものや、“いくらまで借り入れすることができるか”を知ることができるものが用意されています。
事前に調べておくことで、そのローンが自分に合っているかがわかるので、無駄のない申し込みをすることが可能です。また、はっきりとした返済イメージがあれば、電話確認や来店の際のスムーズな回答によって、人間性がプラス評価される可能性があります。
勤続年数条件をクリアして申し込もう
年収条件はあえて謳われていませんが、勤続年数が1年以上という条件があります。もし、現在の勤め先の勤務期間がもうすぐ1年に達するという方は、そのタイミングまで待ちましょう。たった数か月の違いと思われますが、公表されている条件は最低条件と認識する必要があります。
給与振り込み先の優遇
第四銀行では、給与振込先を自社に指定してくれることで金利の割引きサービスを実施しています。これを掘り下げると、給与振込先を第四銀行に指定すれば、よりプラス評価が得られると考えられます。銀行も商売ですので、顧客を大事にする方針は他の企業と違いありません。
もし、今の給与振込先が、とくに会社の指定する銀行でなければ、給与振込先を第四銀行に変更しておくことも賢い方法です。
第四銀行のおまとめローンの審査に通らない理由と対策
審査に通過しない意外な盲点と、事前に知ることで対策できる方法について解説します。
おまとめ利用であることを徹底する
「だいしフリーダム」は、使いみち自由な多目的ローンです。そこで、おまとめ利用で申し込む方は、事前に心がけておくべき事があります。それは申し込み者にとってはおまとめ利用でも、“銀行側から見れば、おまとめ利用であることが伝わらない場合がある”ということです。
もし、おまとめ利用としての申し込みだと判断されずにそのまま審査に進んだ場合、「この人は多重債務に加え追加で借り入れを申し込んでいる」と見なされ、審査に落ちてしまうことがあります。とくに「だいしフリーダム」の場合、何に使うかを証明する「見積書」の提出が義務付けられていないので、申し込み後におまとめ利用であることを電話で補足するのが賢いでしょう。
申し込みブラック
意外と知られていないのが“申し込みブラック”と言われるものです。これは、短期間に続けてローンの申し込んだ人が対象となり、審査通過が不利となります。金融機関によっても判断は異なりますが、一般的に1か月以内に4件以上の申し込みをしてしまうと危険です。
短期間に“何度も申込んで審査に落ちた”という記録が、個人信用情報機関(CICなど)を通じて共有されます。これを見た審査側は、「何か問題があるから審査に落ち続けている」と判断します。また、キャンセルでも申し込み履歴に残ってしまうので注意が必要です。ただし、銀行の場合、この履歴は半年で抹消されるので、期間をおいて申し込みすることが必要です。
第四銀行のおまとめローンの返済方法
「だいしフリーダム」の返済方法と、事前に気をつけたい注意点について解説します。
返済の手順
「だいしフリーダム」の返済方式は、“元利均等返済”といって、元金と利息の合計額を毎月一定に返済する方法です。また、年に2回のボーナス返済も併用できます。ただし、ボーナス払いで返済できる額は融資金額の50%までが限度とされています。
返済日は毎月26日(土日祝日の際は翌営業日)のみとされています。第四銀行の普通預金口座からの自動引き落としとなります。
繰り上げ返済
返済方法は、【月々の返済・ボーナス返済】などの約定返済のほか、繰り上げ返済にも対応しています。返済中に少しずつでも返済できる“一部繰り上げ返済”と、まとめて残額を返済する“全額繰り上げ返済”の2種類があります。
繰り上げ返済の手数料は“無料”なので、お金に余裕ができたらこまめに返済しましょう。そうすることで、利息額を減らし早期完済することが可能です。繰り上げ返済の手数料が無料かどうかは、申込み時には見落としがちです。一般的に1回の入金につき3000円~5000円の負担が必要なので、無料なのは大きな利点です。できるだけ早期返済を目指したいなら、実際に返済が始まった時の重要項目です。
返済計画の注意点
金利が安いローンの審査に苦労して通過しても、返済計画で気をつけないといけない落とし穴があります。それは、月々の返済額をどのくらいにするかということです。一般的に月々の返済額が収入の1/3以下であれば、無理のない返済生活がおくれるとされています。
ただし、過剰に少額で返済を組み立ててしまうと返済期間が長くなります。年率計算となるので、返済期間が長くなればなるほど利息額が多くなります。すると、借り換えする前よりも、利息額が多くなってしまうこともあります。
銀行をはじめとする優良な金融機関なら、敢えて高い利息に誘導されるということは無いでしょう。しかし、銀行は利息で商売していますので、なるべく多く徴収したいというのが本音です。担当の方から選択を求められた場合、月々の返済額がいくらまでなら損をしないというボーダーラインをシミュレーションなどで事前確認しておくことが重要です。
第四銀行のおまとめローン、メリット/デメリット
「フリーローン・だいしフリーダム」のメリットとデメリットについて箇条書きで整理してみましょう。
メリット
メリットは以下の通りです。
・使いみち自由なのでおまとめ利用が可能
・インターネット(パソコンだけでなくスマホにも対応)やFAXなどから自宅での申し込みが可能
・審査回答が最短当日というスピーディーさ
・希望限度額が承諾されなかった場合、いくらまでなら融資可能かの回答がもらえる
・担保や連帯保証人が不要
・第四ジェーシービーカードが保証してくれれば、無条件で年5.0%の低金利で融資が受けられる
・追加融資ができないのでスムーズに完済できる
・月々やボーナス時の返済が自動引き落としなので管理しやすい
・繰り上げ返済ができるので、早期返済が可能
・繰り上げ返済の手数料が無料
・“元利均等返済”かつ“固定金利”なので、毎月の返済管理がしやすい
・借り入れ金額を1万円単位で決めることができるので利息の節約が可能
審査回答が最短1日とスピーディーなので、すぐに審査の結果が知りたい方には効率的です。しかし、正式申し込みの来店のタイミングによっても異なりますが、融資までに1週間ほど見ておく必要があります。
デメリット
デメリットは以下の通りです。
・第四銀行の営業管轄エリアに在住在勤の方のみ申し込み可能
・カードローンに比べて審査が厳しい
・追加融資が受けられない
・融資までに時間がかかる
カードローンは、限度額の範囲内で必要な金額を好きな時に借り入れできるタイプです。その反面おまとめローンは、自動車ローンや住宅ローンと同じく、使いみちがはっきりしている高額融資です。そのため、審査が厳しくなる傾向にあります。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
おまとめローンを選ぶ際に注目すべき点をいくつか挙げておきましょう。
最低金利で選ぶのは要注意
ホームページ上で金利が“年3.0%~15.0%”となっていた場合、どうしても最低金利の年3.0%の方が気になってしまいます。ですが、最低金利が適用されるケースは微々たるもので、最大借り入れ限度額の場合がほとんどです。
金融業者によって、借り入れ額に応じたステップアップ金利が公表されている場合は、事前に自分の借り入れ金額に応じた金利を確認しましょう。何社か気になる金融業者の金利を並べ、もっとも安い金利の可能性があるローンを吟味してから申し込みましょう。
返済開始後のことを考えて選ぶ
追加融資が受けられないことは、メリットとデメリットの要素が背中合わせです。返済開始後にお金が必要になった場合の利便性にかけるという点ではデメリットです。しかし、借金の完済を第一に考えるなら、これ以上借金を増やすことがないのでメリットです。
もし、無駄な浪費の借り入れはしないという自己管理に自信がある方なら、追加借り入れのできるタイプも、選択肢のひとつにして問題ありません。
また、繰り上げ返済ができるかどうか?自動引き落としなのか?返済日を自由に選ぶことができるのか?など、実際に返済がはじまった時のこともよく吟味してから申し込みしましょう。長い返済となるおまとめローンだからこそ、じっくりと選びましょう。
総量規制と第四銀行のおまとめローンの関係
総量規制とは、貸金業者に対し発足された法律で、“年収の1/3以上の金額を個人に融資することは認められない”という内容です。多重債務者が増え、大きな社会問題となったことから、2010年に発足されました。これによって、借金による自殺者もグーンと減らすことができました。しかし、新たな多重債務者を減らすことができても、現在多重債務を抱えている人を救う問題が残ります。
そこで考案されたのがおまとめローンです。貸金業者の部類に入る消費者金融でもおまとめローンに特化したものであれば総量規制の例外として扱われます。ちなみに、総量規制は、銀行のローンは対象外となりますので、「だいしフリーダム」も対象外となります。
第四銀行の「フリーローン・だいしフリーダム」への借り換えについて徹底解説しました。現在、フリーローン「だいしフリーダム」の申込者の男性と女性の割合が7:3です。ひとむかし前と比較すると、女性の申し込みが増加しています。そんな中、銀行側もその需要に対応する柔軟性が見られます。“女性だから借りにくい”という先入観は捨て、早期返済を試みましょう。
各金融機関から、専用おまとめローンをはじめ、“借り入れを一本化”できる借り換えローン(おまとめ利用ができるタイプ)が提供されています。今よりも優れた返済条件に切り替えることができるなら、第四銀行の「フリーローン・だいしフリーダム」への借り換えを検討されてみてはいかがでしょうか?