おまとめローンを一覧から選ぼう!
借金の一本化の検討をするときにどうしても迷ってしまうのが、どの商品を選べばいいのかということです。おまとめ専用ローンやカードローンなど、とても多くの種類があり、自分に最適な商品が分かりませんよね。
ここではそんなおまとめローンを一覧にして紹介しますので、それぞれの商品の特徴を把握して、おまとめローンの商品選びに役立ててください。
消費者金融のおまとめローン一覧
それではまず消費者金融などの貸金業者のおまとめローン商品を一覧にして紹介します。
アコム「借り換え専用ローン」
金利:7.7%~18.0%(実質年率)
遅延利率:20.0%(実質年率)
借入限度額:300万円
返済回数:2~162回
借入期間:借入日から最長13年7ヵ月
返済方式:元利均等返済方式(毎月の返済額が一定)
返済期日:毎月希望した指定日
貸付対象者:20歳以上の安定した収入と返済能力を有し、基準を満たす方
借り換え専用ですので、他の用途に利用することができません。利用限度額が少なめですので、高額な借金がある場合には適していません。利用するには原則として来店し、窓口もしくは無人契約機での申し込みが必要ですが、郵送での申し込みも受け付けています。
プロミス「おまとめローン」
金利:6.3%~17.8%(実質年率)
遅延利率:20.0%(実質年率)
借入限度額:300万円
返済回数:1~120回
借入期間:最終借入日から最長10年
返済方式:元利均等返済方式(毎月の返済額が一定)
返済期日:5日、15日、25日、末日
貸付対象者:年齢20歳以上、65歳以下のご本人に安定した収入のある方
→プロミスでおまとめ利用するときの詳細
プロミスも他の貸金業者から借りたお金の一本化にのみ、利用することができます。アコムと同様に利用限度額が300万円以下ですので、借金総額が大きい場合の利用には向いていません。申込は自動契約機で行います。
アイフル「おまとめMAX」
金利:3.0%~17.5%(実質年率)
遅延利率:20.0%(実質年率)
借入限度額:800万円
返済回数:1~120回
借入期間:最終借入日から最長10年
返済方式:元利均等返済方式(毎月の返済額が一定)
返済期日:毎月希望した指定日
貸付対象者:満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で、基準を満たす方
アイフルのおまとめMAXは最低金利が高く、最高金利が低いことが特徴です。利用限度額は高めに設定されていますが、一本化したい借金の額がそれほど大きくない場合に適しています。申し込みはインターネットから行い、郵送もしくは来店で契約を行います・
アイフル「かりかえMAX」
金利:3.0%~17.5%(実質年率)
遅延利率:20.0%(実質年率)
借入限度額:800万円
返済回数:1~120回
借入期間:最終借入日から最長10年
返済方式:元利均等返済方式(毎月の返済額が一定)
返済期日:毎月希望した指定日
貸付対象者:満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で、基準を満たす方
アイフルにはおまとめMAXというおまとめ専用ローンがありますが、初めてアイフルを利用する場合は、かりかえMAXで申し込みを行います。最高金利が2.5%高くなる以外はおまとめMAXとの違いはありません。
オリックス・クレジット「VIPフリーローン」
金利:1.7%~16.8%(実質年率)
遅延利率:19.9%(実質年率)
借入限度額:800万円
返済回数:12回~96回
借入期間:1年~8年
返済方式:元利均等返済方式(毎月の返済額が一定)
返済期日:毎月10日・20日・末日のいずれか
貸付対象者:日本国内に居住し、申し込み時20歳以上65歳未満で年収400万円以上の方
オリックス・クレジットは消費者金融ではなく信販会社です。消費者金融の商品と違い、銀行やキャッシングで借りたお金も一本化の対象ですが、総量規制の対象ですので、年収の1/3までしか利用できません。インターネットから申し込みを行い、郵送での契約を行います。
消費者金融おまとめローンの注意点
消費者金融や信販会社で借金の一本化を行うときに注意したいことは、審査を受けるまで利用プランがわからないということです。利用する前に金利や月々の返済額がわからないということは、おまとめローンを利用する上では不利になります。事前に金融機関と相談しながら申し込みを行いましょう。
一般的には消費者金融は金利が高いということもあり、銀行よりも審査が通りやすい傾向にありますが、審査が甘いということはありませんので、条件を満たしていない場合は審査落ちするということを頭に入れておきましょう。
さらに金利が高いことで、総返済額が高くなりやすいということも注意しましょう。おまとめローンを利用する目的が、借金総額を減らすことにある人の場合は、消費者金融での一本化で損をすることもありますので、必ず返済シミュレーションを行ってから利用しましょう。
銀行のおまとめローン一覧
銀行で借金の一本化を行う場合は、一部の銀行を除いてカードローンを利用します。
みずほ銀行「カードローン」
金利:2.0%~14.0%(実質年率)
遅延利率:19.9%(実質年率)
借入限度額:1000万円
利用期間:1年ごとの自動更新
返済方式:残高スライド方式
返済期日:毎月10日
貸付対象者:契約時の年齢が満 20 歳以上満 66 歳未満の方、 安定かつ継続した収入の見込める方
利用するにはみずほ銀行の銀行口座の開設が必要です。
三菱UFJ銀行「バンクイック」
金利:1.8%~14.6%(実質年率)
遅延利率:利用限度額による
借入限度額:500万円
利用期間:1年ごとの自動更新
返済方式:残高スライド方式
返済期日:毎月指定日返済、もしくは35日ごとの返済
貸付対象者:年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人、 原則安定した収入がある方
三菱UFJ銀行のバンクイックは最低金利が低いカードローンです。ただし、金利1.8%を適用されるには500万円近い借り入れが必要です。テレビ窓口を利用すると最短40分での融資が可能ですが、高額利用の場合は、審査に時間がかかります。
オリックス銀行「カードローン」
金利:1.7%~17.8%(実質年率)
遅延利率:借入残高に対し借入利率+2.1%(年率)
借入限度額:800万円
利用期間:1年ごとの自動更新
返済方式:残高スライド方式
返済期日:毎月10日もしくは月末日
貸付対象者:日本在住でお申し込み時の年齢が満20歳以上69歳未満の方、 原則安定した収入がある方
オリックス銀行は実店舗がないため、あまり知られていない銀行ですが、山一證券の信託子会社をオリックスに譲渡された信託銀行です。金利の低さと月々の返済額が特徴で、インターネットから申し込みを行います。
東京スター銀行「スターワンバンクローン」
金利:5.8%~14.8%(実質年率)
遅延利率:14.8%(年率)
借入限度額:1000万円
契約期間:限度額利用可能期限の10年後
返済方式:元利均等返済方式(毎月の返済額が一定)
返済期日:毎月10日
貸付対象者:申し込み時に満20歳以上65歳未満の方、給与所得者の方(正社員・契約社員・派遣社員の方)、年収200万円以上の方
東京スター銀行のスターワンバンクローンは、銀行では珍しいおまとめ専用ローンです。年収が200万円以上必要ですので、自営業者・パート・主婦の方は、スターカードローンを利用しての借金の一本化を行います。
銀行おまとめローンの注意点
銀行でおまとめローンをするときにまず知っておきたいことは、銀行のカードローンの審査はとても厳しいということです。消費者金融よりも低金利な商品が多いのですが、利用のためには厳しい審査を通過する必要があります。
また金利は○~○%と幅を持たせて表示していますが、この金利は利用限度額によって決まります。銀行で借金の一本化をするときは、各金融機関のホームページなどで自分が利用する金額での金利を確認するようにしてください。
また消費者金融よりも審査に時間がかかるというのも銀行の特徴のひとつです。50万円程度の融資であれば即日利用可能なこともありますが、おまとめローンのように高額な借金の融資には時間がかかりますので、できるだけ時間に余裕を持って申し込みを行いましょう。
消費者金融と銀行のおまとめローンの違い
おまとめローンを選ぶときにまず知っておきたいのが、消費者金融と銀行では商品の特性が違うということです。まずは一本化を行うときに、消費者金融と銀行の違いについて理解して、商品選びを行うときに迷わないようにしましょう。両者の違いをわかりやすく説明すると下記のようになります。
消費者金融:借金の一本化のための専用ローン
銀行:使用用途が自由なカードローン
消費者金融は総量規制により、年収の1/3以上のお金を貸付することができません。このため、通常のカードローンと一緒にしないために、借金の一本化専用ローンを用意しています。これに対して銀行は総量規制が適用されませんので、カードローンを利用して借金の一本化をすることができます。
ちなみに、消費者金融のおまとめローンでは貸金業者以外から借りたお金を一本化することができないことがあります。
おまとめローンはどこを比較すればいい?
おまとめローンの一覧をチェックするときに、まず比較するポイントは金利です。金利だけを比較すればいいというものではありませんが、金利が低ければ低いほど返済総額を下げやすくなります。ただし、金利が低い商品ほど審査が難しくなる傾向があります。
おまとめローンの場合は利用限度額も重要です。複数の金融機関からお金を借りている場合は、それぞれから借りている金額が少なくても、合計してみると高額になるようなことがあります。その金額が利用限度額を超えていると借金の一本化には利用できないので注意しましょう。
一覧を確認するときには利用条件も確認しましょう。利用できる年齢は金融機関によって違い、金融機関によってはアルバイトやパートの人の利用ができないというようなことがあります。自分のステータスで利用することができるのか、必ずチェックしておきましょう。
数字以外にもあるおまとめローンの違い
おまとめローンを選ぶときには、金利や利用限度額をチェックするのはとても大切なことですが、公表されている数字以外だけでは判断できない違いにも気をつける必要があります。ここでは一覧ではわからない、おまとめローンの違いについて説明します。
総返済額の違い
金利が低くても、返済期間が長くなることで返済総額が増えることがあります。銀行のカードローンの場合は、金利が低いものほど月々の返済金額が少なくなる傾向にあります。このため、繰り上げ返済などを活用しない場合には、返済期間が長くなり、利息を払い続けることになるためです。
おまとめローンを選ぶときには、金利だけを確認するのではなく、月々の返済額も確認しましょう。その上で、最終的にどれくらいのお金を返済しなくてはいけないかをしっかりと把握した上で申し込みを行いましょう。
既存の借金の返済方法の違い
銀行のカードローンの場合は、借金の一本化のために借りたお金は、銀行から一度融資をしてもらい、そこから自分でそれぞれの金融機関に返済を行います。ところが消費者金融の場合は、既存の金融機関に対して消費者金融から直接返済を行うことがあります。
直接返済してもらうことで、融資してもらったお金を他のことに使い込む心配もなく、しかも返済の手間もかかりません。意思が弱いという自覚があるという人は、直接返済してもらえる消費者金融の商品を選ぶという選択肢もあることを覚えておきましょう。
まとめ
おまとめローンはいくつもの金融機関から商品が出ていますので、どれを利用していいのかわかりづらいという問題があります。そこで今回はそれらの商品を一覧にして、その特徴を紹介しながら紹介しました。
借金の一本化を行うときには、消費者金融のおまとめ専用ローンと銀行のカードローンのいずれか、もしくは信販会社のカードローンを利用することになります。消費者金融は金利が高く、審査に通りやすいという特徴があり、銀行は金利が低く、審査に通りにくいという特徴があります。
商品をチェックするときに重要なのは金利と利用限度額ですが、それ以外にも返済総額のシミュレーションをして、総返済額がいくらになるのかについてもチェックする必要があります。低金利で借りたつもりが、返済総額が増えているということもあるため注意してください。
また金利は幅を持たせて表示していますが、利用限度額に応じて金利は変わります。一本化したい借金が100万円以下の場合は、最高金利に近い金額での利用になることもあります。金利は自分が利用しようとしている金額での値を確認しておきましょう。
自分にとって理想の商品を選ぶのにはとても手間と時間がかかります。面倒くさいと感じて、適当に選んでしまう人も多いですが、少しでもお得に返済をするためには、それぞれの特徴をしっかりと把握する必要がありますので、ここで紹介した一覧を利用して、おまとめローンの商品を選ぶようにしてください。