常陽銀行のおまとめローン種類
複数の金融業者から借金してしまった多重債務を、まとめて一本化に借り換えするには、おまとめローンがおすすめです。より低金利のローンで返済総額を減らすことをはじめ、月々の返済額の負担を低額にしたり、返済期間を短縮することで、無理のない返済生活へと導いてくれる最も有意義な手段です。
そんな中、茨城県水戸市を拠点とする地方銀行『常陽銀行』に注目します。おまとめや借り換えに対応する個人ローンに、どのようなものがあるか解説します。
常陽銀行で借り換えに対応している商品は3つあります。
- ・常陽フリーローン
- ・常陽女性のためのフリーローン「フリーパレット」
- ・カードローン「キャッシュピット」
おまとめに対応する個人ローンでは以上の3つが妥当でしょう。
常陽フリーローン
金利の安さに注目すれば「常陽フリーローン」が他の2つに比べが最も低金利です。金利は変動金利となっており年6.975%です。常陽ポイントクラブに加盟すれば6.175%の低金利も期待できます。例えばポイントが50ポイントある方は0.4%、100ポイントある方は0.8%金利が下がるシステムです。借り入れ限度額は1万円から500万円まで1万円単位で借り入れ可能です。最大借り入れ期間は7年です。
ただし、審査の申込み対象者が“東京の一部・大阪を除く常陽銀行営業地盤内・”に勤務する方や住居のある方とされているので、該当しない人は利用できません。もし、該当エリアに勤務していない方やお住まいでない方でしたら、カードローン・キャッシュピットでしたら日本全国エリアから申込みが可能です。
また、低金利なのが魅力ですが、審査が厳しいのも特徴です。詳しくは審査基準の項目で詳しく解説します。
常陽フリーローンの利用方法
シミュレーション診断
申込みをする前に是非やっておきたいことが、借り入れ可能かどうかのシミュレーションです。常陽銀行のホームページ内にある、「5秒診断」では、年齢・前年度の年収・他社から借り入れしている年間返済額などを入力すると、借り入れ可能かどうかをはじめ、借り入れ可能な金額が表示されます。借り入れしたい希望額を満たしていればインターネットなどから申込みに進みましょう。
申込みに必要なもの
申込みに必要な書類は以下の通りです。
- ・本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)
- ・源泉徴収票、給与証明書などの前年度の年収がわかる書類いずれか
- ・返済用預金口座の印鑑
- ・利用用途の確認できる見積書など
多重債務による借り換えやおまとめの利用用途でしたら、借り換え対象とするローンの“返済予定や返済履歴”が確認できるものが必要となります。一般的に通帳の提示がお手軽な手段と言えるでしょう。また、保証人・担保は不要ですが、常陽フリーローンの利用条件に、常陽銀行指定の「団体信用生命保険」に加入することが求められます。
返済方法
返済方法は「元利均等返済」といって、月々に固定金額(借り入れ返済額と利息額の合算)を返済する形式となります。返済スパンは、毎月返済するタイプと、毎月返済及びボーナス月(年に2回)の増額返済から選択することが可能です。ちなみに、ボーナス月の増額返済は借り入れ金額の50%以内となっています。
常陽銀行のおまとめローン審査基準
年齢制限
常陽フリーローンの申込み可能な年齢は、申込時の年齢が満20歳以上65歳未満の方となっています。また、完済時の年齢が70歳までとなっているので、64歳の方でしたら最大返済期間が減ってしまうことも想定しておきましょう。
雇用制限
雇用状態でも制限があるので注意が必要です。同じ勤務先に1年以上勤務している方、もしくは、個人事業主でしたら同じ事業を3年以上営んでいることが条件となります。ここで注意ですが、個人事業主といっても事業に充てるための借り入れはできません。あくまでも安定収入状態にあるかの判断として3年以上の継続経営が条件とされています。
年収制限
年収も審査基準に必要な要素となります。前年度の年収が200万円以上が条件です。コンスタントな収入が見込めるかということが審査基準のベースとなります。
地域制限
常陽フリーローンに関しては、勤務先やお住まいが、常用銀行の営業地域内(※都内の一部地域、大阪を除く)に無ければ、申込みすることができません。おまとめローンを申込むための条件の中に、エリア制限を設けているタイプは、地方銀行にはよくある特徴です。
常陽銀行のおまとめローンの審査に通過する方法
提携会社の保証
常陽フリーローンは、保証や担保が不要というのがメリットのひとつでもありますが、どうして多額のお金を貸してもらえるのに保証人が不要なのでしょうか?その理由は、保証会社が保証人代わりになってくれるからです。そのため、保証会社の審査に通過できるかが常陽フリーローンの契約への重要なカギにもなります。
常陽フリーローンに申込みする際には、「常陽信用保証(株)」が保証会社となります。常陽銀行の審査に加え、常陽信用保証でも審査を行います。ちなみに、カードローン・キャッシュピットの保証会社は、消費者金融の“アコム”、常陽女性のためのフリーローン「フリーパレット」の保証会社は、“セディナ”が行います。同じ銀行でもローンごとに保証会社が変わるのが特徴です。これがローンによっても審査の厳しさが変わる要因です。
健康でないとローンが組めない!
常陽フリーローンの契約の際には、常用信用保証の審査通過に加え、「団体信用生命保険」の加入条件がひとつにあります。死亡や高度障害で返済できなくなった場合に本人に代わって生命保険業者が返済を引き継いでくれるものです。この生命保険の審査も通過しなくては常陽フリーローンの契約対象とはなりません。つまり、健康でなくてはローンが組めないこともあるので覚えておきましょう。
常陽銀行のおまとめローンの審査に通らない理由と対策
利用用途を明確に申告しよう!
おまとめローンの借り換え一本化として使える常陽フリーローンですが、一般的には利用用途は様々です。おまとめローン専用ではないので、利用用途を明確にアピールすることが必要となります。
この際に注意が必要です。申込みの段階で利用用途を聞かれることが想定されますが、例えば、印象を良くしたいがために、旅行・葬儀・家電などの高額商品の購入と申告したとしましょう。ですが、中には“見積もり書の提示”を求められた場合に、書類を提出できなければウソの申告と見なされてしまいます。
また、利用用途を生活費などと言ってしまうと危険です。生活費は見積書などが無いため、金融業者にとっては明確な判断ができず、審査通過にイエスとは言い難い部分もありますし、生活費に借金を充てること自体、返済の信用にも悪影響してしまいます。
このように利用用途は、審査に通過するかどうかの明暗ともなる重要事項です。だからと言って、事実と違うことを申告するのが最も危険な行為です。あくまでも借り換えの一本化が目的ということを、誠実に申告するのがベターと言えるでしょう。
もし申告との矛盾が発覚したら?
利用用途における書類提出が求められれば、真実はすぐに発覚します。申告した目的以外で借り入れ金を利用した場合“違反行為”と見なされることも大いにあります。もし違反行為が発覚してしまうと、借り入れ残高の一括返済を求められる可能性もありますので注意しましょう。姑息な手段は使わないことが賢明です。
常陽銀行のおまとめローン、メリットとデメリット
常陽フリーローン「メリット」
常陽フリーローンの大きなメリットは、低金利ということでしょう。しかもおまとめローンに対応しているので、多重債務者からすれば「駆けけ込み寺的存在」です。融資金額も最大500万円で最長7年の融資期間があるので、ゆとりのある返済計画を立てることが可能です。
インターネットからの申込みも可能ですが、店頭訪問に抵抗のない方でしたら、平日だけでなく、土日もローンに対応した専用スタッフへの相談が便利です。ローンと言ってもおまとめローンだけでなく多様に対応していますので、万が一誰かに訪問する姿を見られても借金の借り換えの相談とはわかりません。相談の際にはネットからの事前予約をおすすめします。
常陽フリーローン「デメリット」
常陽フリーローンの審査が通り、契約するには店頭に出向かなくてはなりません。詳しい指示をその際に受けることとなります。また、常陽銀行の営業地域内に勤務地がある方や住居している方のみが常陽フリーローンの申込み対象となる点は大きなデメリットでしょう。
常陽銀行のおまとめローンの口コミやレビュー
常陽フリーローンが一般利用者にどのように評価されているのか気になるところです。参考になるものをいくつかご紹介しましょう。
・低金利ということもあり、ダメ元で常陽フリーローンへの借り換えを試みましたが、見事に通過しました。無理のない返済生活に移行出来てとても感謝しています。
・常陽銀行の普通口座が給与振込になっていることもあり、審査に通過しやすかった要因にもなったようです。さらに金利も低くなったので一石二鳥でした。
・決められた返済額だけでなく、ボーナス時の加算返済も可能なので、早期返済を目指すことができて私にはとてもよかった。
・常陽フリーローンに申込みできる人の該当エリアに住んでいないので、申込みすることができなく残念!
・土日も相談窓口が開いていたので、仕事に影響なく助かりました。
・5秒診断で事前にいくら借り入れ可能かを知ることができ、借り入れ可能金額が返済総額を上回っていたので、申込みを決断するきっかけにもなりました。
・カードローンに比べ融資までの時間がかかるが、長い目で見て金利が安くなったので安定した生活に落ち着きました。
・金融業者の中でも、銀行のローンなら安心して契約することができるので常陽フリーローンはおすすめです。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
常陽銀行の2つのおまとめローンを比較
常陽銀行でおまとめローン利用可能な、「カードローン・キャッシュピット」と、「常陽フリーローン」の2つを比較しますと、カードローンは借り入れもスムーズで審査基準が甘いのですが、金利が高いのが特徴です。それに対して常陽フリーローンは審査は若干厳しいと言われますが、通過すれば低金利が最大の魅力です。
借り入れ金額が多ければ多いほど、返済期間が比例して長くなるので、金利が安いことが注目されます。つまり、多額の借り入れでは常陽フリーローンを利用した方が賢明です。一般的に100万円未満の借り入れならカードローンでもさほど金利の影響はありませんが、100万円以上の借り入れならおまとめローンの借り換えを考慮するのが賢明です。
金利以外のおまとめローンを選ぶポイント
常陽フリーローンのようなおまとめローンは、低金利が大きな魅力ですが、そればかりに気をとられているとあとで失敗することにもなり兼ねません。自分が何を求めているのかを把握し返済計画の見直しを行いましょう。
毎月の返済額を減らすことを最優先にしたいのなら、多少金利が高くなっても長いスパンでの返済が可能なローンを選びましょう。なるべく短期返済を最優先にしたいのなら、月々の支払額が厳しくはなっても支払い回数を減らせるローンがニーズに合うでしょう。金利も大事ですが、それ以外に優先すべきことが無いかを見極めましょう。
総量規制と常陽銀行のおまとめローンの関係
総量規制
総量規制とは、2010年に定められた法律で、消費者金融(アコムやプロミスなど)などに向け、過剰な貸し出しに歯止めをかける改善目的として発足されました。具体的には、「個人が借り入れすることができる金額の上限は、年収の3分の1以上は不可」という内容です。
常陽銀行のおまとめローンと総量規制
常陽銀行のおまとめローンは総量規制を受けるのか心配の方も少なくないでしょう。結論から言えば常陽フリーローンなどの銀行が提供するローンに関しては総量規制の対象ではないので安心してください。銀行の各ローン商品・消費者金融のおまとめローン・クレジットカードのショッピングなどの利用は総量規制の対象ではありません。
規制というと、消費者への借り入れの首を絞めるといったニュアンスを感じますが、根本的に多重債務者がより良い生活を送るために出来た法律ということが発足のコアな部分となります。おまとめローンを利用した借り換えに関しては、より良い生活に向かうための最適な手段ととらえ、規制の対象には含まれません。
まとめ
常陽銀行で借り換えの一本化を目的としたおまとめローンでは、「常陽フリーローン」が最もふさわしいものとなります。
自分に必要なスペックが見合っていれば、「カードローン・キャッシュピット」や、「常陽女性のためのフリーローン・フリーパレット」を利用するのも選択肢のひとつです。
例えば、「カードローン・キャッシュピット」は、最大借り入れ金額が800万円、審査も最短即日、常陽銀行の預金口座が開設済みでしたら14時までの申込みで即日融資も可能といったことにも対応しています。
「常陽女性のためのフリーローン・フリーパレット」は、常陽フリーローンよりも金利は少し高めの設定で、限度額が200万円と低いですが、パートタイマーでも申込み可能といった柔軟さもあります。
本当に自分に一番あったものを探すには、今の状況がどう変われば最も好条件の生活へと移行できるかに注目しましょう。そのニーズは、人それぞれ違います。あまり周りの意見などに振り回されずに、的確な判断をすることが重要です。お急ぎの場合は、電話問い合わせがベストです。事前に質問をメモに書き出し、教えてもらったことはメモに取りながら、確実な情報を集めることからはじめてみましょう。