ゆうちょ銀行におまとめローンはあるの?
日本郵政グループ・ゆうちょ銀行は、総資産がおよそ200兆円弱。もちろん日本最大級の銀行です。郵便局の金融機関『ゆうちょ銀行』におまとめローンはそもそもあるのでしょうか?
結論から言って、おまとめローンに特化した商品は残念ながらありません。でも、借り換え目的で利用可能な商品があります。スルガ銀行から発行されているカードローン「したく」です。この商品がゆうちょ銀行で代行するスタイルで提供されています。
スルガ銀行カードローン「したく」の特徴は?
スルガ銀行カードローン「したく」は、いくつかの商品があり、何にでも使えるカードローンがあります。金利が年7.0%~14.9%で、比較的高めな設定になっているようです。最大借り入れ限度額は500万円、初回の融資審査での借り入れ限度額は300万円までとなっています。
主婦・パートやアルバイトでも安定した収入があれば申込み可能、年金受給者も利用可能なので、柔軟対象なのがおすすめなポイントのひとつです。ちなみに担保や保証人は不要です。ただ、郵送のやり取りが不可欠ですので、家族にバレることに抵抗のある方は不向きかもしれません。
ゆうちょ銀行は、郵便局という名称でも親しまれる元国営の機関ということもあり、年配者にとってはとくに安心できる馴染みの銀行とも言えるでしょう。安心感を重視する方にもおすすめです。全国の店舗展開は最大級ですが、スルガ銀行のローン商品を扱う店舗は限られているので、事前確認が必要です。
スルガ銀行カードローン「したく」の利用方法は?
申込み方法
申込みはインターネット・電話・店頭窓口で対応しています。地方の方ですと周りの目も気になります。そんな方はネットや電話がいいでしょう。
審査結果
申込みをしたら、仮審査が即日回答されます。審査はスルガ銀行とスルガ銀行が提携している保証会社の審査があるので、本結果までには少し時間がかかります。書類やカードなども全て郵送になっています。カードが手元に届いたら借り入れ可能となります。申込みから融資まで数週間余裕を見ておいた方が無難でしょう。
月々の返済額は?
月々の返済額ですが、借り入れ額によっても変わってきます。最低返済額は3000円からと公表されていますが、最低枠の10万円の借り入れをした場合となります。借り換え希望額の多い価格帯、200万円ですと月々50000円以上。300万円ですと月々70000円以上。MAXの500万円ですと月々10万円以上の返済計画が条件となります。
月々の返済額を高く設定すれば、返済回数も減り、金利も安くなります。数字だけにとらわれず、実際に自分が月にどれだけの金額を返済にあてれば無理のないゆとり生活が送れるのか、一生懸命考えてください。安易な結論は禁物ですよ。
借り入れと返済について
借り入れ・返済ともに、ゆうちょ銀行・スルガ銀行・セブン銀行などのATMから両方のやり取りを行うことが可能です。
スルガ銀行カードローン「したく」審査基準は?
審査は厳しい?
ゆうちょ銀行の審査、つまり、スルガ銀行カードローン「したく」の審査基準はかなり甘いものと言われています。借りやすいということは、全国的にも知名度があがる商品ということも相まって、今後の還元にも期待したいところです。
限度額が見合うか
ゆうちょ銀行が代行する、スルガ銀行カードローン「したく」は、初回の融資審査での限度額が最大300万円となっています。一般的におまとめローンに借り換えしたい方の借り入れ相場は、100万円~300万円が主流と言われていますが、それ以上の借金を抱えている方にとっては、初回MAX額(300万円)で審査に通過しても借金をカバーしきれないので注意が必要です。
また、ゆうちょ銀行は審査にゆるいとは言われていますが、ギリギリ300万円ですと、審査に通りにくいことも考えられます。借り換え額が100万円~200万円くらいの方でしたら、より審査に通りやすい傾向にあるようです。
株式上場による影響は?
2015年11月に株式上場されたゆうちょ銀行ですが、そういった背景があると、借り入れの審査が厳しくなるのではないかと思う方も多いでしょう。しかし、結論から言って審査はゆるいものとなっているようです。これからゆうちょ銀行でカードローンに申込もうという方にとっては朗報ですね。詳しくは、総量規制との因果関係と絡めて後述しましょう。
スルガ銀行カードローン「したく」の審査に通過する方法は?
返済金額をなるべく少額に
ゆうちょ銀行(スルガ銀行のカードローン)で審査が通りやすくなる方法があります。返済の方法に注目です。実は、月々の返済額を少額に設定することで審査に通過しやすくなる傾向があるようです。
月々の返済を少額にすれば、その分支払い期間が長くなります。そうすると必然に金利も増えてしまいます。審査に通過することが優先なのか、最終的に支払う額を少なくすることが最優先なのか、安心な銀行に依頼することが最優先なのか、トータル的な角度から判断しなくていけません。
敢えて窓口に申込みをするメリット
審査員も一人の人間です。とくに融資に関してはデフォルト条件のほか、人を見て判断する点も重要視されます。完済に向けての改心の意向が伝われば審査通過への期待も高くなります。そうすれば、親身になってくれるとともに、融資判定も柔軟に評価してくれる可能性大です。
また、インターネットや電話での取引もできるようになりましたが、そういった誠意を審査員に少しでも伝えたい方でしたら、敢えて窓口に足を運ぶことをおすすめします。
スルガ銀行カードローン「したく」の審査に通らない理由と対策とは
借り換え利用の由を伝えないと大変な事態に?
前述したとおり、ゆうちょ銀行では、おまとめローンの専用商品の扱いがありません。借り換え可能な“スルガ銀行カードローン「したく」”が、最もおすすめな商品です。ここでひとつ大事なポイントを説明しておきましょう。
おまとめローン専用商品であれば、申込み時に「借り換え目的」と審査側でも予想がつくのですが、そうでない多目的カードローンですと用途が様々。他社から借金しているのに、また新たに借金するのかと判断されることもあり、そのままズルズルと進行した結果、審査に落ちるといったケースもあります。
そうならないためにも、相談した冒頭に「借り換えのために利用したい」という由をはっきり伝える必要があります。無駄に審査に落ちてしまうと申込みブラックの対象にもなってしまうので、自分を守る意味でも積極的にアピールしましょう。
申込みブラックに要注意!
ちなみに、申込みブラックとは、1ヶ月以内で3社以上の申込み履歴が残ってしまうと、無条件で審査に落とされてしまう、とても恐い情報共有システムです。申込履歴は消費者金融系ですと1ヶ月、銀行などでは6ヶ月間で抹消されます。その期間に各ローンの申込みをしても門前払いとなってしまいます。
ここで気をつけなくてはいけないのが、おまとめローンの受け付けがない銀行に申込んで断られただけでも個人信用情報に記録が残るようになっています。そうすると他行の審査に申込む際にも申込みブラックのレッテルが貼られることとなり影響を受けます。短期間で複数社に手あたり次第申込むのはやめましょう。
スルガ銀行カードローン「したく」メリットとデメリットは?
スルガ銀行カードローン「したく」のメリット
ゆうちょ銀行が代行する、スルガ銀行カードローン「したく」に申し込んで、借り換えするメリットは何でしょか?一番のメリットは、全国に店舗があるのでアクセスがしやすく相談がしやすい点です。また、住宅ローンなどに対して、無担保で保証人もなしという点もメリットです。
申込時の年齢制限は、満20歳以上70歳以下とされています。70歳まで申込み可能な業者は貴重なので、高齢者には打ってつけの商品と言えるでしょう。また、言わずと知れた大手会社ですので安心して取り組めるのも大きなメリットです。
スルガ銀行カードローン「したく」のデメリット
デメリットは、郵送手続きの不可欠によって大きく2つのことに影響しています。ひとつ目は、郵送手続きしなくてはいけないため、今日すぐに借り入れすることは物理的に無理ということ。急ぎの方にとっては不向きなカードローンと言えます。
もう一つは、郵送物の受け取りによって家族にバレてしまうことを懸念する方にとってはおすすめできません。書類の受け取りには印鑑が必要なカタチなので、たまたま家にいた夫や家族が代わりに受け取った場合、発覚してしまう可能性があります。
スルガ銀行カードローン「したく」の口コミやレビュー
ゆうちょ銀行・スルガ銀行に関するカードローンの口コミをまとめました。
・「スルガ銀行がなぜゆうちょ銀行とタイアップしているのだろうか?」
・「スルガ銀行の発行カードローンと言ってもノウハウを借りているだけで、ゆうちょ銀行との契約に変わりはない。」
・「ゆうちょ銀行は全国にあるから、転勤や引っ越しなどで移動しなくてはいけない時に便利なのが安心。」
・「金利はそれほどでもないが、審査に通りやすいと聞いたので借り換えに利用、噂通りスムーズに審査に通過しました。」
・「ゆうちょ銀行と言うと固いイメージがあったので、ダメ元で申込みしましたが、意外と審査通過がスムーズでビックリした。」
・「昔から郵便局を利用していたし、それ以外の銀行との取引もなかったので、ゆうちょ銀行からの融資しか頭になかった。」
・「田舎だと窓口には顔なじみがいるので、ちょっと離れた店舗で相談することができて使い勝手が良い。」
・「大手組織だから、ありえないボッタクリはないと思った。」
・「お金を借りるとなると、消費者金融や街の金貸し屋だと気が付かないうちに利息が膨らんでいることが不安。その点ゆうちょ銀行なら安心。」
・「金利を比較したら一番好条件だったので融資をお願いした。」
・「他で何社か融資を断られたが、難しいと思っていたゆうちょ銀行で審査に通過したのでそのまま契約した。」
このように、さほど低金利という口コミは少ないようですが、お金に関することですから、伝統の信頼感を優先的に評価している方も多いようです。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
おまとめローンの金利合戦
おまとめローンの需要は、金融業者にとっても狙いどころ。各金融業者で金利を低くするキャンペーンなどを行って、客取り合戦が行われています。そんな中、銀行に執着しない選択も得策です。
競争が激しい中、業績を伸ばしたい理由で、審査条件を緩和したり、ハードルを低くする消費者金融も増える傾向にあります。中には銀行に匹敵するほどの利率をつける商品も出回っています。中には落とし穴も隠されていたりしますので、よく吟味して正解を導きましょう。
おまとめローン選びのシミュレーションに注意!
先ほど「申込みブラック」についての話を前述しましたが、もうひとつ掘り下げて注意しておきたい事があります。おまとめローンを選ぶ時に重宝する“ネット上の返済シミュレーション”です。実は、返済シミュレーションが申込み履歴に残ってしまうのをご存知でしたか?
意外と知らない方も多いようですが、シミュレーションに入力した情報も個人信用情報センターに履歴として残ってしまいます。申込み件数としてカウントされると申込みブラックの対象となってしまうので危険です。ただし、「借入診断」などの、無記名利用のタイプなら大丈夫です。
総量規制とゆうちょ銀行のローンの関係とは
総量規制とは
総量規制とゆうちょの相互関係を説明する前に総量規制について知っておくと話もスムーズですね。総量規制とは、「借り入れ総額が年収の3分の1以上あってはならない(貸してはいけない)」と消費者金融にあてて発足された規定です。
返済能力を超えるラインを年収の3分の1とし、過剰な借入れに歯止めをかける対策です。ちなみに、借金の一本化を目的とする場合は、総量規制の対象外です。なぜなら、借金地獄から人間らしい生活への向上目的なら、規制はしませんよという理由です。
ゆうちょ銀行の審査が甘い理由とは
ゆうちょ銀行のカードローンに通過するための審査が甘いと、ある部分からは非難を浴びているようです。銀行カードローンが「貸金業法改正」の総量規制の対象外となっているので、審査基準がイージーになってしまったとも言われています。
それに審査を甘くした最大の目的は、ゆうちょ銀行の株式上場(2015年11月)が背景にありました。株式上場に向けて収益をあげることが不可欠だったので、最も需要が増えている個人カードローン市場に力をいれたことが理由とされています。
もし、何社か審査に落ちてしまって心折れているという方、まだゆうちょ銀行の審査に挑戦していないようでしたら一度試してみる価値ありです。他行よりも甘い審査で借り換えに成功するかもしれません。
ゆうちょ銀行のおまとめローンのまとめ
日本最大の大手銀行「ゆうちょ銀行」では、“スルガ銀行カードローン「したく」”を代行で扱っているということで驚いた方も少なくないのではないでしょうか?例え、ゆうちょ銀行の自社発行商品でなくとも、信頼性という意味ではゆうちょ銀行の扱いに変わりありませんし、サポートを受けることには問題ありません。
また、スルガ銀行とのタイアップは、お金を融資してもらう側にとっては大変有利に影響したとも言えるでしょう。タイアップによって無担保ローンを実施できなかったゆうちょ銀行でも無担保ローン商品と契約ができるようになったからです。
しかし、正直なところ現状では、魅力的な低金利とはいい難いのも事実。その反面、審査に通りやすいことに加え、安心感と全国展開の融通性で選ぶなら、ゆうちょ銀行はおすすめです。金利で選ぶならゆうちょ銀行に固執する必要もなく、他の金融業者と比較して最も好条件の業者に申込むのも賢明です。