名古屋銀行のおまとめローンの特徴解説
愛知県名古屋市を拠点とする 地方銀行【名古屋銀行】のおまとめローンついて徹底分析します。いくつもの金融機関から借り入れをしてしまうと、次々にやってくる支払日に追われ、精神的にも金銭的にも負担となります。そんな借金生活から離脱する方法におまとめローンへの借り換えがあります。
とくに、愛知県でおまとめローンへの移行を考えている方なら、地元に根付いた名古屋銀行で提供するローンを検討してみましょう。名古屋銀行で、ひとつにまとめることができるローンには、「フリーローン〈ざ・フリー〉」があります。どういった内容なのか詳細について解説しましょう。
「フリーローン〈ざ・フリー〉」のスペック
【商品名】フリーローン「ざ・フリー」
【利用用途】使い道自由
【借り入れ限度額】10万円以上1,000万円以内(1万円単位)
【金利率】年3.5%~13.5%
【金利の変動】固定金利
【借入可能期間】1年以上10年以内(1ヵ月単位)
【来店の要不要】不要(来店も可能)
「フリーローン〈ざ・フリー〉」は、使い道が自由なので、複数の金融機関からの借り入れを一本化することもできます。ただし、事業資金の借り入れはできません。借り入れ限度額は1000万円と金融業界でもトップクラスです。ただし、営業管轄エリアの制限があるので注意が必要です。
金利について
金利は、年3.5%、5.5%、7.5%、9.5%、11.5%、13.5%の6段階に分かれます。どの金利になるかは、保証会社の審査によって決まります。固定金利なので、完済まで安定した返済ができます。
また、最低希望額10万円を借りたとしても13.5%以下の低金利で借り入れることができます。もっとも低い金利は3.5%と魅力的ですが、これは最高限度額とされる1000万円クラスの金利と考えられますので、あまりあてにしない方が無難です。全体的な金利相場から見れば、「フリーローン〈ざ・フリー〉」は、おまとめ利用に申し分のないローンと言えるでしょう。
名古屋銀行おまとめローンはどんな人におすすめ?
おまとめローンをおすすめする理由
おまとめローンに借り換えすることによってどんなことが改善できるでしょうか?大きく分けて3つ考えられます。
【金利を下げることができる】
おまとめローンに借り換える最大の目的は金利を下げることです。例えば、消費者金融5社からそれぞれ30万円を借り入れしている場合の金利は18.0%が相場です。これらをまとめた150万円を銀行から借り入れした場合、14.0%以下の金利に下げることが可能です(金利を下げることを目標にしましょう)。
【月々の返済額を減らす】
今よりも低金利のローンと契約できれば、利息額を減らすことができます。利息額を減らすことができれば、月々の返済を減額することができます。月々の返済を減額することができれば、ゆとりを持った生活に切り替えることができます。
【返済日を月1回に減らす】
おまとめローンに借り換えることによって、借り入れ件数を減らすことができます。月に数回の返済日があると管理が困難です。管理ミスによって、返済遅延を起こしてしまうこともあります。返済日を月1回に減らし管理しやすくなれば、返済遅延も未然に防げます。
以上の3つがおまとめローンをおすすめする大きな理由です。「フリーローン〈ざ・フリー〉」でも上記の改善ができるので、取り組む価値のあるローンです。
「フリーローン〈ざ・フリー〉」の特徴によるおすすめな人
「フリーローン〈ざ・フリー〉」は、地方に根付く“名古屋銀行”が提供するローンです。地方銀行では定番とも言える申し込み条件に、「営業管轄エリアに住んでいる方や勤務先がある方のみ利用することができる」というものがあります。
実は、「フリーローン〈ざ・フリー〉」も、営業管轄エリアの条件があります。条件を満たす圏内に在住在勤の方でしたらおすすめできるローンです。
全国対象の都市銀行などは問題ありませんが、地方銀行は、支店などの出店による縮小拡大が茶飯事です。事前に問い合わせ窓口などで、自分が条件エリアにあてはまるかを確認することが重要です。
名古屋銀行のおまとめローンの利用方法
「フリーローン〈ざ・フリー〉」申込み手順
「フリーローン〈ざ・フリー〉」は、【インターネット、FAX、店舗窓口】から申し込むことができます。インターネットから申し込む場合は、「(仮審査)申込フォーム」から進みましょう。FAXの場合、ホームページから書類をダウンロードし、必要事項を記入してから送信しましょう。
申し込み内容に基づき、“名古屋銀行”と保証会社“オリックス・クレジット”による仮審査が行われます。審査結果は、申し込み手続き完了から3日~5日程度で、郵送連絡されます。この際に希望した金額よりも少ない金額で承諾されることもあるので、通知をしっかり確認しましょう。
仮審査に通過すると、正式契約となります。正式契約で問題がなければ、審査で承認された金額が口座へ振り込まれます。
審査や融資までの時間
【仮審査】の回答は、インターネット・FAXからなら3日~5日程度、来店なら即日回答です。更に【本審査】の回答は、正式契約後、インターネット・FAXからなら3日程度、来店なら3日~5日程度かかります。いずれも【融資】まで1週間程度見ておいた方がいいでしょう。
また、申込みから借り入れ日までの期間が1か月を超える場合は、改めて再審査となりますので、連絡など見落としのないようにしましょう。
申込み書類
申し込みに必要な書類は以下の通りです。
・本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど)
・見積書などの、資金の使い道を確認できる書類は不要
・希望借り入れ金額が300万円以下でしたら、収入証明書は不要
借り入れ希望額が、301万円以上の場合、下記の収入証明する書類が必要です。
【給与所得者】前年分の源泉徴収票が求められます。
【事業所得者】前年分の確定申告書(税務署の受付印があるもの)が求められます。
借り入れ方法
「フリーローン〈ざ・フリー〉」は、最初の契約で許可された金額がまとめて振り込まれる形式となります。その後の追加借り入れには対応していません。
名古屋銀行のおまとめローン審査基準
「フリーローン〈ざ・フリー〉」申込み対象者
申し込み対象者は以下の通りです。
・申込時の年齢が満20歳以上の方、もしくは完済時の年齢が満75歳以下の方
・継続的で安定した収入のある方
・名古屋銀行の普通預金口座を持っている方
・名古屋銀行指定の保証会社に保証してもらえる方
・名古屋銀行の営業管轄エリア内に在住在勤している方
現在、年収条件は「継続的で安定した収入のある方」とされていますが、実際どのくらいの年収が基準となるのか不透明です。そんな中、条件が改正される前は「前年度税込年収200万円以上の安定収入のある方」と公表されていました。参考のひとつとして頭に入れておくといいでしょう。
保証会社「オリックス・クレジット」の審査
「フリーローン〈ざ・フリー〉」と契約するには、“オリックス・クレジット(株)”の審査が必要となります。審査に通過するかしないか以外にも、いくらの融資が可能かの判断もこの審査で決定します。
また、高額融資にもかかわらず、担保や連帯保証人は必要ありません。これもおまとめローンの需要が高まる理由のひとつです。なぜ不要なのかと申しますと、オリックス・クレジットのような保証会社が保証してくれるからです。だからこそ審査も厳しくなるわけです。
もし、名古屋銀行への返済に遅延事故が生じると、オリックス・クレジットが名古屋銀行に支払いの代行をしてくれます。この時に勘違いしてはいけないのが、返済義務は決してなくならないということです。この後は、オリックス・クレジットが返済先となり、負担も大きくなってしまうので注意が必要です。
名古屋銀行のおまとめローンの審査に通過する方法
シミュレーション確認
申し込む前に、「ローンシミュレーション」で、返済のイメージをしましょう。シミュレーションのページで、「フリーローン〈ざ・フリー〉」を選択し、【借り入れ希望額・ボーナス返済額・借り入れ期間・金利】などを入力し、月々の返済額や利息額を予め確認することができます。
名古屋銀行のホームページからですと、シミュレーションページを見つけにくいので、『フリーローン ざ・フリー 返済シミュレーション』などの言葉で検索すると見つけやすいでしょう。事前にイメージしておくことで、電話連絡などによる先方からの質問にスムーズな対応ができるので、審査に通過しやすくなることにもつながります。
「オリックス・クレジット」の審査に通過する方法
「オリックス・クレジット」は、自社でもカードローンやフリーローンなどを提供する金融業者です。過去に名古屋銀行と金融事故などのトラブルが無い方でも、もしオリックス・クレジットのローンで過去にトラブルがあれば、審査に通過しない可能性があります。もし、心当たりがあるようでしたら、他社のローンの申し込みに切り替えるという選択肢もあります。
名古屋銀行のおまとめローンの審査に通らない理由と対策
クレジットカードの利用を抑える
審査では、“年間返済額”が利用限度額の決定と大きく関わっています。年間返済額とは、文字通り「年間どのくらいの金額を返済しているか」の合計額です。年間返済額に含まれるものは以下の通りです。
・貸金業者への借り入れ返済(消費者金融やクレジットカード会社など)
・他の銀行への借り入れ返済(ローン全般)
・携帯電話やスマホなど、本体の分割払い
・奨学金の支払い
・クレジットカードの物品購入によるリボ払いや分割払い
これらの返済総額が年収の何%くらいなのかで限度額が決まります。審査に申し込む前には、借り入れだけでなくクレジットカードなどの物品購入を控えることで、限度額を上げることも可能です。
携帯ブラック
金融事故と言えば、返済遅延、ブラックリスト、自己破産という言葉が思いつきます。しかし、それだけではありません。意外と知られていないのが、“携帯電話やスマホなどの本体を分割払いしたときの返済遅延”です。
携帯電話などの支払いを、水道などの公共料金と同じに考えている方も少なくありません。しかし、それは大きな間違いです。携帯電話などの支払いもローンの対象となります。もし、2か月以上の支払い遅延が生じた場合、個人信用情報機関(CICなど)の履歴に記録されてしまいます。
この記録を審査する側が確認すると「携帯ブラック」の対象となり、審査に落ちてしまいます。くれぐれも本体の分割払いが残っている場合、返済遅延にならないよう注意が必要です。
名古屋銀行のおまとめローンの返済方法
返済の手順
「フリーローン〈ざ・フリー〉」の返済方式は、“元利均等返済”です。元利均等返済とは、元本(借り入れ金額)と利息額の合算を返済回数で割り、完済まで均等返済していく方式です。毎月同じ返済額なので管理がしやすいのが特徴です。
支払日は、毎月27日(休日の場合は翌営業日)と定められています。返済方法は口座から自動で引き落とされるタイプなので安心です。事前にお金の準備だけは忘れないようにしましょう。それに加え、融資元金の50%までなら“ボーナス返済”との併用もできます。
また、“一部繰り上げ返済”や“全額繰り上げ返済”と言って、定期返済とは別に臨時返済することも可能です。この場合、手数料が無料というのも利点です。お金に余裕ができたら、こまめに返済に充てることで、早期返済が可能です。
また、追加の借り入れができないので順調に完済することができます。借金を返済した分、追加で借り入れをしてしまう浪費癖のある方におすすめです。もし、支払いに遅延が発生した場合、年18.0%の延滞損害金が発生するので注意が必要です。
返済シミュレーション例
返済シミュレーションで、返済額がどのくらいになるか確認してみましょう。借り入れ金額が300万円で、月々の返済額を5万円前後にしたい方の例を取り上げてみます。
ボーナス時の返済総額を100万円とし、借り入れ年数を4年間、金利は「年率9.5%」の審査結果と仮定します。この算出で、月々の支払いが50.246円と出ました。これは、あくまでも1例ですので、丁度いい返済プランにたどり着くよう数字を調整してみましょう。
名古屋銀行のおまとめローン、メリットとデメリット
「フリーローン〈ざ・フリー〉」のメリット
「フリーローン〈ざ・フリー〉」のメリットを箇条書きで整理してみましょう。
・既存の借り入れ金の借り換えに使える
・最大借り入れ限度額が1000万円と高額
・金利の上限が標準よりも低め(年13.5%)
・見積書などの資金使途の確認書類が不要
・借り入れ希望金額が300万円以下なら収入証明書が不要
・担保や保証人が不要
以上が「フリーローン〈ざ・フリー〉」の主なメリットです。既存の借り入れ先に返済するための見積書を提示しなくていいのは、手間も省けてメリットですし、そこが人気の理由のひとつでもあります。
「フリーローン〈ざ・フリー〉」のデメリット
「フリーローン〈ざ・フリー〉」の最大のデメリットは、名古屋銀行の営業管轄エリア内に在住在勤している方しか申込みができないということです。それ以外のデメリットは、さほど見つからないというのが特徴でもあります。
これは、非の打ち所がないという意味ではなく、あまり情報公開されていないという意味です。そんな背景から、ご自身で疑問にあがったことは遠慮せずに問い合わせることが重要です。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
即日融資対応の金融業者
即日融資でないと返済に間に合わないというピンチの方もいらっしゃいます。そんな方には審査期間と融資までの期間が、ローンを選ぶ際の“キモ”となります。銀行が扱うおまとめローンの多くは、即日融資には対応していません。
どうしても即日対応がはずせない条件ならば、消費者金融・ネット銀行・オリックス銀行・三井住友銀行などのカードローンが代表的です。無人契約機がある金融機関や店舗をもたないネット銀行などが、とくに融資が早い傾向にあります。
ただ、即日融資を謳っている金融業者でも、締め切りや申し込みの時間帯によって翌日以降にもつれこむこともあります。少なくとも午前中に申込みするのがいいでしょう。念入りな確認とスピーディーな判断が求められます。
返済期間の延長には注意!
金利の低い銀行のおまとめローンを選択し、見事審査に通過しても、そこで安心してしまうのは禁物です。返済額に注目すれば、今よりも、【金利が低い・利息額が減る】、この2つの条件を満たしてこそ、おまとめローンに借り換える意味があります。
月々の返済額を減らし過ぎてしまうと、返済期間が長くなり、却って利息額が増えてしまいます。今と同じ返済期間でどのくらいの利息額が減るのかをまず確認しましょう。そこで、月々の返済が苦しければ、少しずつ返済期間を延ばして試算するのが、上手に計画するコツです。
総量規制と名古屋銀行のおまとめローンの関係
総量規制とは、“年収の1/3以上の個人への貸し付け”を規制したものです。これは、アコムやプロミスで知られる消費者金融などの貸金業者に対して発足された法律です。
「フリーローン〈ざ・フリー〉」は名古屋銀行で提供されているローンですので、総量規制の対象にはなりません。それと同時に、“おまとめローン”は、総量規制の対象外となります。
総量規制は、多重債務の借金に悩む方たちを救うために発足されました。そんな方たちの手助けとなる“おまとめローン”については、消費者金融のローンであっても、規制対象外となります。
名古屋銀行の「フリーローン〈ざ・フリー〉」について解説しました。申込みにはエリア制限があるのが最大のネックです。しかし、条件をクリアしている方なら、「フリーローン〈ざ・フリー〉」は、複数の借り入れ先を一本化におまとめできる、おすすめのローンと言えるでしょう。