もみじ銀行のおまとめローンの特徴解説
多重債務の借金を借り換えするには、『おまとめローン』が効率的です。おまとめローンを選ぶ際には、現在借り入れしているローンよりも、低金利のローンを選ぶことが重要です。それに加え、金利だけでなくローンそれぞれの強みや弱みなどを見極めてから申し込むのがベストです。
そんな中、広島市中区を拠点とする地方銀行、【もみじ銀行】のおまとめローンに注目します。もみじ銀行のおまとめローンには、「フリーローン・おまかせ!もみじ君」があります。金利や限度額はもちろんのこと、利用方法、審査基準、総量規制などについて、掘り下げて解説します。
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」の商品概要
【商品名】「フリーローン・おまかせ!もみじ君」
【使いみち】使いみち自由
【借り入れ限度額】10 万円以上500 万円以内(1 万円単位)
【金利率】年率2.8~13.0%
【金利の変動】固定金利
【借り入れ可能期間】6か月以上10 年以内(6か月単位)
【審査回答までの時間】スピーディー回答と公表(WEB完結型の場合)
【融資までの時間】未公表
【来店の要・不要】不要
金利について
金利は、年率2.8~13.0%です。【年2.8%・4.8%・7.0%・10.0%・13.0%】の5段階のうちいずれかが、審査によって決まります。上限金利である“年13.0%”は、他の銀行と比べ、やや低めな設定です。現在、消費者金融などから18.0%で返済プランを組んでいるなら、無条件で5.0%以上の金利を引き下げることが可能です。また、固定金利なので、完済まで金利および返済額の変更はありません。これによって、安定した返済プランを組むことが可能です。
借り入れ限度額について
借り入れ限度額(融資可能額)は、来店型の申し込みで“最大500万円”です。ただし、WEB完結型の申し込みでは“300万円”まで、パート・アルバイト・専業主婦・年金受給者の方は、“30 万円”までとなります。
もみじ銀行のおまとめローンはどんな人におすすめ?
もみじ銀行のおまとめローンである「フリーローン・おまかせ!もみじ君」が、どのような方におすすめなのか解説します。
おまとめローンをおすすめする理由
おまとめローンに借り換える際には、今よりも低金利のローンを探すことなくしては、何も始まらないことには違いありません。金利が安くなれば、利息額を減らすことができます。利息額が減れば、返済期間を短縮したり、月々の返済額を減らすことができます。
また、複数の金融機関への返済は、方法や期日もさまざまなので、管理が大変です。場合によっては、管理ミスによる遅延事故などを起こしてしまうことにもつながります。それを一本化することで、月々の返済日を1回に整理し、トラブルの発生を未然に防ぐことが可能です。
どのような返済プランにするかを、一から自分で決められるので、負担となる返済計画をリセットすることができます。ただし、金利の安さだけの理由で安易に申し込むことはあまりいいこととは言えません。様々な条件を見極めることが大切です。
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」をおすすめする理由
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」は、専用おまとめローンではありません。多目的ローンなので、色々な使い道に対応しているなか、多重債務からの借り換え(おまとめ)にも対応しています。消費者金融などのカードローン返済だけでなく、クレジットカード返済のおまとめも可能です。
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」には、大きく“来店型”と“WEB完結型”があります。WEB完結型の場合は来店不要で、申し込みから融資までが自宅で完結してしまいます。ただし、【限度額が低い、ボーナス返済ができない、もみじ銀行の普通預金口座が必要、保証会社の対象数が来店型に比べて少ない】などの条件があります。これらの条件に問題なければ、早期融資にも対応しているので、おすすめのシステムです。
もみじ銀行のおまとめローンの利用方法
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」の【申し込み手順、審査回答や融資までの時間、必要書類、借り入れ方法】などについて解説します。
申込み手順
“仮審査”の申し込みは、【インターネット(パソコン・スマホなど)、電話、FAX、郵便、店舗窓口】から可能です。来店型のケースを例に、申し込みの流れを説明します。
【仮審査申し込みから融資までの流れ】
仮審査申し込み
↓
(電話確認)
↓
仮審査
↓
仮審査の回答
↓
正式申し込み手続き(もしくはキャンセル)
↓
本審査
↓
本審査の回答
↓
融資
“仮審査の申し込み”が、インターネットからの場合、「インターネットお申し込み」ボタンから申し込み画面に進みましょう。申込み内容に不備があった場合、保証会社から電話確認があります。
“仮審査の回答”は、電話によって通知されます(WEB完結型の場合メールにて回答)。この際に金利や限度額の回答もあります。希望した限度額が承認されなければ、減額での融資回答となる場合があります。問題なければ、“正式申し込み手続き”へと進みましょう。
“正式申し込み手続き”は、来店による手続きが必要です。“本審査”では、【仮審査申込書の内容・正式申込書の内容・提出書類・個人信用情報機関の共有情報】などの内容に問題がなければ、融資となります。
審査回答や融資までの時間
来店型の場合、審査の回答や融資までの具体的な時間については公表されていません。一般的に、来店型では、仮審査回答まで2,3日、融資までに5日~10日ほど見ておきましょう。また、WEB完結型の場合、スピーディーさが謳われています。過剰な期待は禁物ですが、早期融資が希望ならWEB完結型の利用を検討しましょう。
ただし、WEB完結型の場合、ボーナス返済(増額返済)に対応していません。たった数日の早期融資のために、ボーナス返済の利用ができないことが、あとあとネックになるなら、来店型を選ぶのが賢明です。
申込み書類
申し込み書類は以下の通りです。
【仮審査申込み時】
・仮審査申込み書類
【正式申し込み手続き時】
・正式申し込み書類
・本人確認資料(運転免許証、パスポートなど)
・もみじ銀行の普通預金口座の届け印
・資金使途確認資料
・年収確認資料(源泉徴収票など)
ローンの利用目的を証明する“資金使途確認資料”の提出は、場合によって提出を求められることがあります。また、融資金額300万円以上の方は、“年収確認資料(前年分の年収が確認できる資料)”の提出が必要です。
借り入れ方法
審査で承諾された全額が、一括で“もみじ銀行の普通預金口座”に振り込まれます。追加の借り入れには対応していません。
もみじ銀行のおまとめローン審査基準
もみじ銀行のおまとめローンである「フリーローン・おまかせ!もみじ君」を利用できる方や、保証会社の審査基準について解説します。
利用できる方
利用できる方は以下の通りです。
・申込時の年齢が、満20 歳以上65歳以下の方
・完済(最終返済時)の年齢が、満75 歳以下の方
・保証会社の保証が受けられる方
・定期収入のある方
・もみじ銀行の普通預金口座を開設済の方
・自宅の電話、または携帯電話のある方
・住まいや勤務先がもみじ銀行の営業エリア内にある方
・その他のもみじ銀行所定の融資条件を満たす方
完済時の年齢制限ですが、WEB完結型の場合70歳までとされています。また、定期収入があれば、派遣、パート、アルバイト、年金受給者、専業主婦の方でも申込みが可能です。
また、地方銀行特有の、“営業エリア条件”があるので、住まいや勤務先の最寄りに店舗がない方は、審査が厳しくなります。極端な話、北海道から「フリーローン・おまかせ!もみじ君」に申し込んでも、ほぼ審査には通過しません。際どい場所から申し込みされる方は、一度オペレーターや店頭窓口などに問い合わせてみましょう。
保証会社の審査
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」と契約するには、“もみじ銀行”だけでなく【「中国総合信用(株)」、「(株)オリエントコーポレーション」】の審査が必要となります。どちらの融資になるかは、もみじ銀行からの審査回答で通知されます。また、WEB完結型の場合、保証会社は“オリエントコーポレーション”のみとなります。
このように、保証会社の対象が、来店型の場合“2社“、WEB完結型の場合“1社”です。よく勘違いされるのが、保証会社1社よりも2社の方が、審査が厳しいという認識です。実は、1社よりも2社の方が、保証してもらえる可能性が高くなる(2回審査を行ってもらえる)ので、WEB完結型よりも来店型を選んだ方が、審査に有利と言えます。
もみじ銀行のおまとめローンの審査に通過する方法
もみじ銀行のおまとめローンである「フリーローン・おまかせ!もみじ君」の審査に通過しやすくするための方法がいくつかあります。その中から【「シミュレーションの活用」や「キャンセルの対処」】などについて解説します。
シミュレーションの活用
ローンに申込む前に、シミュレーションの活用がおすすめです。借り入れ希望額を入力することで、月々の返済額を知ることができる、“お借入額からシミュレーション”と、月々の返済額を入力することで、融資可能額を知ることができる“ご返済額からシミュレーション”の2つが、もみじ銀行のホームーページ上に用意されています。
これらのシミュレーションを通じて、事前に返済イメージを持っておくことで、色々な疑問がうまれます。その疑問を事前に解決しておけば、自信をもってローンを組むことにもつながります。それに、銀行からの問い合わせや、返済プランを立てる際に、テキパキと回答できれば、銀行からの印象もよくなります。
キャンセルの対処
仮審査の回答で希望通りの金利や融資額が承諾されなかった場合、キャンセルが可能です。仮審査の回答から、正式申し込みまでの猶予期間が与えられます。その期間内に正式申し込み手続きをしなければ、自動キャンセルになります。
この自動キャンセルを見過ごすと、個人信用情報機関(CICなど)の情報に、“あいまいなキャンセル”として記録が残ります。すると、その後に別の金融機関のローンに申し込んでも、「再びあいまいなキャンセルをされてしまうかもしれない……」と思われてしまい、マイナス評価になります。
もし、過去の審査で希望限度額が承諾されず、そのまま放ってあるローンがあるなら、面倒でもオペレーターや担当者を通じて、理由をもって電話でキャンセルの由を伝えるのが賢いでしょう。そうすれば、個人信用情報機関の情報に、正当なキャンセル履歴が記録されるはずです。その上で「フリーローン・おまかせ!もみじ君」に申し込みましょう。
もみじ銀行のおまとめローンの審査に通らない理由と対策
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」の審査に通過しないと考えられる理由と、その対策について解説します。
借り入れ件数
【通過しない理由】
審査で重要視されるポイントのひとつが、“借り入れ件数”です。おまとめローンは、多重債務からの借り換えを目的としています。ただし、借り入れ件数が多すぎると審査に通りにくくなります。一般的に銀行のおまとめローン審査の場合、借り入れ件数が5件以上で審査通過は難しい、4件ならやや安心、3件でほぼ問題ないというところです。
【対策】
審査に申し込む前に、自分が現在何社から借り入れをしているのか確認しましょう。もし、5社以上の借り入れがあった場合、借り入れ件数を4社以下に減らしてから審査に申し込む必要があります。ある程度のまとまったお金を、審査が甘い消費者金融などから一時的に融資を受け、既存の各金融機関の借金を完済しましょう。
完済したら、カードなどの解約も忘れないようにしましょう。ここで解約しておかなければ、個人信用情報機関の共有情報で、ローンの枠が残ったままになります。これは、審査ではマイナス評価になるので注意が必要です。完済したらすぐに古いカードは解約しましょう。
もみじ銀行のおまとめローンの返済方法
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」の返済方法、【返済の手順、返済遅延、繰り上げ返済、】などについて解説します。
返済の手順
月々の返済は、“毎月元利均等分割返済”という方式です。元利とは、元本と利息のことです。簡単に言えば、【返済総額を毎月均等に分割返済する方法】です。返済日は、7日・17日・27日のいずれかを選ぶことが可能です。WEB完結型の場合、27 日のみが指定されています。
また、借り入れ金額の50%以内で、ボーナス返済(年2回の増額返済)との併用が可能です。ただし、【自営業者、会社役員、パート・アルバイト、年金受給者、専業主婦、WEB完結型の申し込み】などの場合は、利用できません。また、店頭にて返済額の試算などの相談が可能です。事前に活用するのも賢いでしょう。
繰り上げ返済
月々の返済やボーナス返済のほか、繰り上げ返済が可能です。返済中に一部金を返済する“一部繰り上げ返済”や、完済時に全額を返済する“全額繰り上げ返済”に対応しています。手数料は1回の返済につき2,160円(税込)かかります。ただし、返済期間が2年を経過している場合、手数料は無料です。
返済遅延について
返済遅延してしまった場合には、“損害遅延金”が加算されます(年18.0%)。他行と比べるとやや高めな設定です。2回(2か月)までの遅延なら、損害遅延金だけで済みますが、3か月以上となった場合、返済先はもみじ銀行でなく、保証会社へと移行されます。この際に、改めて高金利の返済プランに組み直されてしまうこともあるので、遅延だけは避けるようにしましょう。
もみじ銀行のおまとめローン、メリット/デメリット
「フリーローン・おまかせ!もみじ君」のメリットとデメリットについて箇条書きで整理してみましょう。
メリット
メリットは以下の通りです。
・使いみち自由なので、おまとめ利用が可能
・カードローンだけでなくクレジットカードの返済もおまとめ可能
・WEB完結型なら、申し込みから融資まで来店不要
・インターネット・電話・郵送・FAXから、自宅での申し込みが可能
・担保や連帯保証人が不要
・利息額を減らすことが可能
・月々の返済額を減らすことが可能
・返済期間を短縮することが可能
・追加の借り入れができないのでスムーズに完済できる
・返済日が月に1回なので、返済管理がスムーズ
・月々の支払いなどの約定返済が自動引き落としなので管理しやすい
・繰り上げ返済を利用すれば、早期返済が可能
・“元利均等返済”かつ“固定金利”なので、毎月の返済管理がしやすい
・借り入れ金額が1万円単位で設定できるので、利息の節約が可能
以上が主なメリットです。WEB完結型は、利便性に優れています。しかし、審査の通過が危ういと思う方は、なるべく店頭に出向く方法を選んだり、電話でのフォローなどを心がけると評価がアップする可能性があります。
デメリット
デメリットは以下の通りです。
・申し込み制限に営業エリア条件がある
・一般タイプ(来店型)の場合、正式契約には来店が必要
・高額融資なので審査が厳しい
・追加融資が受けられない
・カードローンに比べ、融資までに時間がかかる
・融資には、もみじ銀行の普通預金口座の開設が必要
・繰り上げ返済の手数料が有料
以上が主なデメリットです。WEB完結型の場合、申し込み時にもみじ銀行の普通預金口座が開設済みでなければいけません。来店型の場合は、正式申し込み時に同時開設が可能です。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
もみじ銀行のおまとめローンに限らず、おまとめローンを選ぶ際のポイントを、いくつかピックアップして解説します。
追加融資ができない
追加融資ができないことは、人によってメリットでもデメリットでもあります。おまとめローンの場合、追加融資ができないローンが一般的です。返済が始まってから、さらにお金が必要となった場合、追加融資を受けることができれば便利です。
しかし、気軽に追加融資が受けられる状況では、借金を返済した分また借りてしまい、なかなか完済にたどり着きません。とくに、無駄遣いの習慣がついてしまった方には、もうこれ以上借金できないという環境を作り、スムーズな完済にたどり着くことが重要です。追加融資が受けられるおまとめローンも増えているようですが、あえて追加融資が受けられないローンを選ぶことも重要です。
おまとめローンをしているローンかの確認
嘘のような本当にある話ですが、おまとめローンに対応していないフリーローンなどに、確認せず申し込んでしまうケースがあるようです。最近では、おまとめに対応したフリーローンが多いので、おまとめができると思い込んでしまっても仕方ありません。
銀行のフリーローンの中には、そもそもおまとめ利用での融資をしていない場合あります。使いみちが自由なので、何に使うかも聞かれない場合、申し込んだあとにおまとめ利用ができないということに気付くケースがあるようです。
そういったローンに申し込みしてしまうと、時間の無駄だけでなく、個人信用情報に記録が残ってしまいます。そうすると、その後の審査で“申込みブラック(下記参照)”の対象となってしまい、マイナス評価になってしまうので気を付けましょう。
【申込ブラック】
短期間にローンに申し込んでは審査落ちという状況を繰り返すと、その後の審査が不利になってしまう状況のこと。
総量規制ともみじ銀行のおまとめローンの関係
総量規制とは、“年収の1/3以上の融資を個人にしてはいけない”というもので、消費者金融などの貸金業者に向けて発足された法律です。これによって新たな多重債務者を減らすことができましたが、多重債務を抱えてしまった方たちの行き場をさえぎってしまうことが問題とされました。そこで考案されたのが『おまとめローン』です。
消費者金融は、総量規制を受けますが、専用おまとめローンなら総量規制の対象にはなりません。また、銀行はそもそも総量規制を受けないので、もみじ銀行のおまとめローンである「フリーローン・おまかせ!もみじ君」は、総量規制の対象外です。
また、クレジットカードを利用する際に、キャッシングは総量規制の対象ですが、ショッピングの利用は規制対象外です。リボ払いやボーナス払いなど、支払い方法に関係なく規制対象とはなりません。ただし、総量規制の対象外とは言っても、おまとめローンの審査では、ショッピング返済がどのくらいあるかも見られますので、申し込む前には、ショッピングの利用を抑えておくのが賢明です。
もみじ銀行のおまとめローンへの借り換えについて徹底解説しました。既存の借り入れよりも、もっと低金利のローンに借り換えたいと考えているなら、もみじ銀行のおまとめローンである「フリーローン・おまかせ!もみじ君」への、一本化を検討してみてはいかがでしょうか?ただし、今の返済プランよりもいい条件になることが前提です。