三菱UFJ銀行のおまとめローンはどんなもの?
複数の金融会社から借り入れしてしまった多重債務をひとつにまとめることができる「おまとめローン」の需要は日々拡大する傾向にあります。各金融業者からおまとめローン利用のニーズに応えるものが多数提供されています。そんな中、「三菱UFJ銀行のおまとめローン」では、どんなものがあるのか徹底解説します。
実のところ、三菱UFJ銀行では、おまとめローン専用商品は扱っていませんが、多目的ローンとして、カードローン「バンクイック」と、「ネットDE多目的ローン」の2つが目に入ります。三菱UFJ銀行のホームページに設置されたシミュレーション方式の案内では、おまとめ利用をクリックすると、カードローン「バンクイック」が推薦されています。では、バンクイックを中心に、借り換えの一本化を説明していきましょう。
カードローン「バンクイック」のスペック
【商品名】カードローン「バンクイック」
【借入限度額】10~500万円(200万円までの借り入れであれば、収入証明書は不要)
【金利】実質年率1.8%~14.6%
【審査時間】最短30分
【融資までの期間】最短40分
【来店の有無】インターネットの申込みなら不要(テレビ窓口利用なら来店が必要)
バンクイックはカードローンですが、低金利と限度額500万円ということから、おまとめローンの利用に対応する借り換えに期待できます(限度額は審査によって判断)。銀行に設置されているATMの「テレビ窓口」を利用することによって、最短で40分の融資も可能なので、即日融資が希望の方におすすめです。
ちなみに最低金利の1.8%は最高限度額の500万円で審査に通過した場合の適応が濃厚で、例えば200万円の限度額の際には、金利9.6%前後と想定されますので注意が必要です。カードローン「バンクイック」を利用するための年会費・借り入れ・返済などの各種手数料は無料です。
三菱UFJ銀行のおまとめローンの利用方法
お借り入れ診断をする
申込む前に、申込み可能かどうかを判断する「お借り入れ診断」を利用しましょう。生年月日・性別・独身か否か・現在の借り入れ件数・借り入れトータル額を入力し、借り入れ可能かどうかを判断する簡易的なシミュレーションです。
条件にクリアすれば申込みへと進みましょう。申込み方法には、インターネットやモバイル・電話・テレビ窓口などがあります。
インターネットの申込み方法
インターネットでの申込みでは、最短30分の審査回答となります。平日9時~21時(土日祝日は9時~17時)までの回答となっていますので、それまでに連絡がなければ翌日以降の回答となります。申込み受付は、もちろん24時間可能です。
電話の申込み方法
細かく相談しながら申込みがしたい方には、電話の申込みがおすすめです。平日15時以降及び土日祝日でも可能です。フリーダイヤルなので通話時間が長くなっても心配無用です。審査結果は電話か郵送になります。
「テレビ窓口」でスピーディー融資
三菱UFJ銀行の強みでもある「テレビ窓口」では、当日融資を受けることが可能です。利用するには、三菱UFJ銀行に併設されるATMに出向く必要があります。融資まで最短40分、「申込み⇒審査⇒契約⇒カードの受け取り⇒融資」までの一連をその場で行うことが可能です。平日15時以降、土日祝日も利用可能です。
即日融資には“運転免許証”の持参が必要です。運転免許証以外の本人確認書類ですと、自宅郵送となってしまい、即日融資が不可能となるので注意が必要です。また、200万円以上の限度額を希望される方は、“収入証明書”の持参が必要となります。
カードの受け取り
審査通過後、カード(バンクイックカード)の受け取りは、テレビ窓口でしたらその場で受け取り可能ですが、その他の手続きの場合ですと“郵送”が必要となりますので、1週間以上は見ておいた方が無難でしょう。
借り入れ・返済方法
カードを受け取ると融資可能になります。「ATMからの引き出し」もしくは「振込み」での借り入れが可能です。限度額まででしたら、追加の借り入れもできます。返済方法は、「自動引き落とし・ATMからの入金・指定口座への振り込み」などがあります。ATMなどからの繰り上げ返済も可能です。
三菱UFJ銀行のおまとめローン審査基準
申込み基準
年齢制限では、満20歳以上65歳未満の方が対象となります。パートやアルバイトの方でも、安定した収入があれば申込みが可能です。学生でも申込み可能ですが、両親などの保護者の同意が必要です。専業主婦(主夫)や年金受給者も申込可能です。
審査会社
カードローン「バンクイック」の審査は、三菱UFJ銀行が行うのはもちろんですが、提携する保証会社のことも知っておきましょう。カードローン「バンクイック」の保証会社には、消費者金融の“アコム”の審査も受けなければなりません。
カードローンの保証では、事実上アコムがローンの保証人となります。もしローンの返済滞納が発生した際に、アコムが債務者に代わって三菱UFJ銀行にローンの残高を返済することになります。ちなみに、そうなった場合には、債務者は保証会社のアコムへ返済することになりますので、返済義務は残ります。
このような因果関係があるので、アコムからの保証を受ける審査が必要となり、カードローン「バンクイック」の借り入れ審査に通過できるかのカギともなります。三菱UFJ銀行でなくアコムのリスクとなるので、アコムが保証を認めてくれなければ契約に至ることができません。
→アコムおまとめローンの詳細
三菱UFJ銀行のおまとめローンの審査に通過する方法
給与の振込先による優遇を受けよう
お得意様にはできるだけ還元したいというのはビジネスでは当たり前のことです。カードローン「バンクイック」の審査でも同じことが言えます。どういうことかと言えば、過去に三菱UFJ銀行のカードなどの利用があり、履歴に何も問題なければ、審査に優遇されますし、よりスピーディーな対応となることが期待できます。
また、給与の振込先が三菱UFJ銀行の口座であれば、優遇度も更に高まる傾向にあるようです。給与の振込先が会社の指定でなく、変更が可能であれば三菱UFJ銀行にチェンジすることもおすすめです。
お借り入れ診断をしてみよう
審査に通過できるか事前にやっておきたいのが「お借り入れ診断」というもの。三菱UFJ銀行のホームページに設置されており、自分の借り入れ状況などを入力して、借り入れ可能かどうかを調べることができるので便利です。
例えば、“30歳独身男性・借り入れ額500万円・借り入れ件数4社”と入力すると、申込み可能の応答が返ってきますので、申込みする価値はあるといえますが“借り入れ件数5社”に変えて入力すると、判断不可能という応答になってしまいます。他社の同等なシミュレーションでは、借り入れ希望額200万円ほどでも借り入れ不可となるケースがあるので、カードローンの柔軟性に期待できます。
三菱UFJ銀行のおまとめローンの審査に通らない理由と対策
借り入れ件数
審査に通過するためには、借り入れ件数が重要視されます。カードローン「バンクイック」の審査に通過するためには、借り入れ件数が5件以上になると審査に通りにくい、3社以内でしたらそこそこ有利と言えるでしょう。
そこで、バンクイックの契約を本命とするなら、申込む前に“借り入れ件数を減らす”ことがポイントとなります。5社以上の借り入れ件数がある方でしたら、審査通過に甘い金融業者からいくらかまとめて借り入れし、3社以内にまとめてから申込みにトライすることをおすすめします。
偽装申告
おまとめローン利用の借り換えの一本化に申込む際には、ほとんどの銀行から“現在の借り入れ件数”が問われます。この際に、余すことなく件数を申告しなくてはいけません。審査に通過したいあまりに、なるべく少ない借り入れ件数を記入してしまう方も少なくないようです。もし、偽装申告が発覚してしまうと、その場で審査が中止され否決と判断されます。
実は、偽装申告の中で最も多いとされるのが、借り入れ件数の申告だそうです。故意ではなくとも、ここでフルイから落とされてしまっては、戦いにのぞむ以前の問題です。偽装の事実に関しては、指定信用情報機関(CIC)などを調べられればすぐに発覚してしまいます。偽りなく申込書に記入することを大前提に取り組みましょう。
三菱UFJ銀行のおまとめローン、メリットとデメリット
メリット
カードローン「バンクイック」の最大の特徴でもありメリットは、「テレビ窓口」による最短即日融資でしょう。銀行ならではの低金利と申し分のない限度額もおまとめローン利用向きです。審査は、おまとめローン専用なものに比べると甘い傾向にあります。
借り入れや返済では、全国の三菱UFJ銀行が提携するコンビニATMの利用で、利用手数料が無料なのも利点です。返済方法には、繰り上げ返済といって、通常の返済スケジュール以外の追加返済が可能なので、契約時よりも早期返済することが可能です。また、メールアドレスの登録によって、返済日が近づくと「お知らせメール」を発信してくれるサービスも重宝します。
デメリット
カードローン「バンクイック」のデメリットをいくつか挙げてみましょう。カードローンの特徴でもありますが、おまとめローンに特化したものと違って、追加借り入れが可能です。これによって過剰な借り入れをしてしまうリスクが伴います。
また、返済に関してですが、金利が変動タイプとなるので、完済までの返済額が不透明となります。更には、残高スライドリボルビング方式をとっているので、毎月の支払残高により利息額が計上され、追加借り入れの額によっては、支払い期間が知らぬ間に延長されていることもあるので注意が必要です。
三菱UFJ銀行のおまとめローンの口コミやレビュー
カードローン「バンクイック」を実際に利用した方の口コミなどをまとめてみましたので参考にしてみてください。
・「テレビ窓口なら即日カードを受け取ることができたので、とても重宝しました。」
・「テレビ窓口から申し込めば、自宅への書類送付や、確認の電話などがないので家族と同居の私にとってはとてもありがたいシステムです。」
・「テレビ窓口での申し込みです。テレビ窓口の場合、最短40分と聞いていましたが、まさしくその時間内にカードを受け取ることができました。」
・「バンクイックカードを利用しての借り入れや返済の手数料は、三菱UFJ銀行ATMや提携するコンビニATM(セブン銀行ATM、ローソンATM、E-net ATMなど)を利用すれば、手数料無料なので、細かい出費にナーバスにならず手続きすることが可能です。」
・「おまとめローンに特化したものですと、勤続年数が問われるものが主流ですが、勤続年数が1年未満の私にとっては、カードローン「バンクイック」が金利から見ても好条件でした。」
・「テレビ窓口以外の書類郵送が必要な方法ですと、バンクイックカードの受け取りに1週間ほど見ておいた方が良いと思います。」
以上の口コミを拝見する中で、テレビ窓口をメリットと感じている方が多いようです。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
テレビCMに騙されない
テレビをつけるとカードローンのCMを見る機会も随分多くなりました。そこで注意しなくてはいけないのが、たくさんのCMを流しているからと言って、好条件なローンとは限らないということです。
ついつい大きな銀行だから大丈夫、好条件に決まっていると深く考えずに申込んでしまうと後悔することにもなり兼ねません。だからといって大手銀行がNGというわけではありません。大事なのは、自分の条件にフィットするおまとめローンなのかどうかということです。
返済方式が大事
表向きに公表されている金利が安いからという理由だけで、安易に申込むだけでは不十分です。返済方法にもぜひ注目しましょう。
【元利均等返済】
おまとめローンに特化したものですと、契約時に決めた返済金額を完済まで均等に支払う形式(元利均等返済)が多いので、緻密な計画を立てたい方や、自己管理が苦手な方に向いています。その反面、途中から月々の返済額を増やしたいとか繰り上げ返済ができません。
【残高スライドリボルビング返済】
残高スライドリボルビング返済と言って、追加借り入れによって利息額があとから増えていく可能性があるタイプもあります。ただし、残高スライドリボルビング返済でも、繰り上げ返済によって早期返済に努めれば有意義な利用方法にも変わります。自己管理ができる自信のある方向きと言えるでしょう。
このように個人差があるので、自分に見合った返済方式を選ぶことも非常に重要です。
総量規制と三菱UFJ銀行のおまとめローンの関係
総量規制とは
総量規制とは、貸金業者に向けて発足された法律で、「年収の3分の1以上のお金を個人に貸し出ししてはいけない」というものです。カードローン「バンクイック」が総量規制となるのかどうか気になるところですが、そもそも銀行全般のローンは、総量規制を受けません。「バンクイック」も総量規制の対象外です。
総量規制と限度額
「バンクイック」を含め、銀行のカードローンは、総量規制を受けないことから見れば、消費者金融系のカードローンよりも、限度額に関しては柔軟な対応が期待できるようです。また、銀行が提供するカードローンの多くは、消費者金融が保証会社となっています。
つまり、カードローンにおいては、消費者金融と銀行の審査で有利なのはどちらかかと言えば、さほど変わらないようです。もうひとこと付け加えれば、おまとめローンの場合ですと、カードローンよりも金利が安いこともあり、銀行の審査が厳しくなっています。保証会社がどこかも気にかけておいて損はないでしょう。
三菱UFJ銀行のおまとめローンのまとめ
三菱UFJ銀行でおまとめローン利用には、カードローン「バンクイック」がおすすめです。おまとめローンに特化したものよりも審査が甘いということと、テレビ窓口による即日融資対応が大きなポイントとなります。
ただ、カードローン「バンクイック」は、返済額が完済まできちんと決められたおまとめローンと違って、使い方を間違えると借金が更に増えてしまうことにもなり兼ねません。自己管理ができるかどうかも、申込む前によく考えてから決めましょう。浪費癖のある方ですと非常にリスクが伴います。
また、申込み対象者の柔軟性にも注目したいところです。限度額の暗黙の制限はあるでしょうが、低収入者でも審査通過のハードルが低いことは、カードローンの大きな強みとも言えるでしょう。おまとめローンの審査になかなか通らなくてお困りの方でしたら、選択肢のひとつとして検討してみる価値は十分にあると言えるでしょう。