気がついたら色々な業者からお金を借りすぎてしまった、そんな時に利用したいのがおまとめローンです。
金利を下げることができれば返済も楽になりますが、最も重要なのはどこから借りるかということです。何も考えずに借りてしまうと損することもあります。
- おまとめローンは何で金利が下がるの?
- 失敗しない選び方は?
- オススメはどれ?
この記事は、オススメのおまとめローンの紹介と失敗しない選び方を紹介します。これから借金を一本化しようと考えている人は、しっかり読んで失敗しないローン選びをしましょう。
おまとめローンは金利を比較する
おまとめローンで重要なのは金利です。よりお得な条件で借り換えをしないと意味がないため、最も重要なチェックポイントと言えます。
ここでは、一本化を検討する時に何を基準にしたらいいのかをわかりやすく解説しています。いくつもあるおまとめローンの中から自分にピッタリのプランを見つけるために、どこをチェックするべきなのかを覚えておきましょう。
金利を比較しないと損をする
おまとめローンは低金利なもので借り換えないと失敗します。どこで一本化をしても元金が減ることは絶対ないため、減らすべきは余計に払っている利息なのです。
利息を下げれば月々の返済額が下がるため、これがおまとめローンはオススメと言われている理由です。金利が安くなる仕組み以下の通りです。
例:総額120万円をおまとめローンで一本化したAさん
おまとめ前の借金
・A社から30万円(金利18%)
・B社から30万円(金利18%)
・C社から30万円(金利18%)
・D社から30万円(金利18%) 合計120万円
おまとめローンで一本化した後
・E社から120万円(金利10%)
借金というのは借入額が大きくなるほど金利が下がります。Aさんは少額を複数の金融業者から借りていたため、多くの利息を払うことになっていたのです。
おまとめローンで一社に借り換えることで、大幅に金利を下げることに成功しました。
単純計算をすると、金利18%で120万円を借りた場合、年間で払う利息は約21万円です。それを10%まで下げると12万円になるため、年間で約9万円も得をすることになります。
返済期間が長くなるほど支払う利息も多くなるので、おまとめローンを選ぶ時にはなるべく低金利のものにすることをオススメします。
借入可能額も必ずチェック
金利だけにとらわれていても失敗することがあるので、おまとめローンを選ぶ時には利用限度額もチェックしましょう。
例えば、まとめたい借金が400万円あるのに、おまとめローンの利用限度額が300万円の場合は、それを使って借金の一本化はできません。
中小の消費者金融の場合、利用限度額が低めに設定されているケースが多いので、必ず利用限度額を確認してください。
おまとめローンを利用するメリット
おまとめローンを利用するメリットは主に以下の2つです。
2chの情報や知恵袋の回答を見て、なんとなく利用を考えている人もいるかと思います。まずはおまとめローンを利用するハッキリとした理由を知っておきましょう。
返済日が月1回になる
複数の業者からキャッシングしていると、契約している会社の数だけ返済があります。4社から借りていれば月に4回返済日があるわけで、週に1度は何かの返済に追われている状態です。
口座にお金を入れ忘れれば即座に遅延になってしまい、今後の借り入れができなくなってしまいます。常に借金のことを考えているのは精神的にもあまりいい状態とは言えません。
そこで借金を一本化すれば、返済日は月に一度になります。指定された日までに口座にお金を用意しておけばいいので、ストレス軽減にも繋がります。自分の仕事にも集中することができるようになりますので、精神的負担を減らしたい人にオススメです。
月々の返済額が安くなる
複数の金融機関からお金を借りていると、それぞれに最低返済額というものがあります。もし、各社に2万円ずつ返済していれば、4社あるときは月々8万円を返さなくてはいけません。1社ずつはそれほど大きな金額ではなくても、借り入れしているのが複数社になると返済が大変になります。
おまとめローンを利用して借金を1つにすることで、月々の返済額が減ることになります。金利が下がるため、現実的に返済可能な額にすることができるのもメリットのひとつです。
オススメおまとめローン紹介
ここで、人気の高いおまとめローンを紹介します。数ある中からオススメを選ぶにあたり、重視したポイントは金利の低さです。そこで選んだ業者の中から、さらに借入総額などを総合的に判断してオススメできるものを紹介します。
みずほ銀行カードローン
借入限度額:最高800万円
実質年利:2.0~14.0%(2017/10/19時点)
みずほ銀行カードローンの特徴は、最大金利の低さと利用限度額の高さです。借入金額別に金利を明記しているので、自分のまとめたい借金の額から基準金利をチェックできます。審査を受けるまで金利がわからないという不安な状態を回避することができるのでオススメです。
オリックス銀行カードローン
借入限度額:最高800万円
実質年利:1.7~17.8%(2017/10/19時点)
オリックス銀行カードローンの金利は銀行のカードローンの中でもかなり高めの設定になっています。ただし100万円以上の借入時には金利が14.8%以下になるため、実はそれほど高金利というわけではありません。ネットバンクですので手続きなどが簡単というメリットもあります。
アイフル「おまとめMAX」
借入限度額:最高800万円
実質年利:3.0~17.5%(2018/4/2時点)
アイフルのおまとめMAXは限度額が高く最低金利が低いおまとめローンです。300万円以上の借金をまとめたい時にオススメです。
アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」
借入限度額:最高300万円
実質年利:7.7~18%(2017/10/19時点)
アコムはどの業者と比較しても、金利が高めの設定です。そのため、どこでも借りることができなかった場合に申し込むのがオススメです。審査を受ける3社目として候補に入れておきましょう。
カードローンはおまとめに使える?
おまとめローンについて調べていると、ほとんどの人が銀行のカードローンにたどりつくことになります。自分が知りたいのはおまとめローンであって、カードローンではないと思うかもしれませんが、実はカードローンは事業用に使わなければ使用用途は自由です。
このため、カードローンを使って借金の一本化を行うことが出来ます。消費者金融では専用のローンを用意しているのですが、銀行がおまとめローンを作ってもカードローンと金利もそれほど変わらないため、わざわざ専用の商品を用意するのはムダになってしまいます。
中には、わかりやすさを優先するために東京スター銀行のように専用商品を出している銀行もありますが、基本的に銀行はカードローンがおまとめローンの代わりになります。
しかし、近年銀行カードローンの過剰貸し出しが問題視されるようになり、審査が厳しくなりつつあります。使用用途は自由としながら、おまとめローンとして使いたいと伝えると断られることも多くなりました。
消費者金融に比べて金利が低いことから、おまとめローンとして積極的に使いたいところですが、こうした事情があるので一概にオススメとはいい切れません。
銀行カードローンを使って借金を一本化するのであれば、事前に銀行側に相談しましょう。
オススメのおまとめローン申込方法
銀行ならカードローン、消費者金融ならおまとめ専用ローンを使うところまで解説しました。金利を基準に選ぶのが大事ですが、低金利なものほど審査に通りにくいという問題点があります。
このためおまとめローンを利用するときの基本は、金利の低いものから手続きして、審査落ちしたら、もう少し金利の高いものを選ぶのがオススメです。ただし、審査を受けすぎると「申し込みブラック」と呼ばれる状態になってしまいますので、1度に受けられるチャンスは3回までだと考えてください。
そこで審査落ちすると、半年間はどこの審査を受けても落ちてしまいますので注意しましょう。
おまとめローンの審査項目
おまとめローンを利用する場合は、他のローンと同様に審査があります。融資額も大きくなることから、基準はさらに厳しいと言われています。そこで、どんな点が重要視されるのか、大事な6ポイントを紹介します。
- 年収
- 勤務先
- 勤続年数
- 他社借入件数
- 他社借入総額
- 個人信用情報
重要なのは上記の6項目ですが、すでに他社で借金できている状態ですので、転職などをしていない限り、勤務先や勤続年数などは問題ないことが推測できます。問題は年収に対する借入総額と、他社借入件数です。
おまとめローンを利用するのですから、借入件数が多くてあたり前ではないかと思うかもしれませんが、5,6社から借入をしている状態は多重債務者とみなされ審査に落ちます。債務整理をされる可能性が高いため、金融機関としてはリスクが高い利用者と判断されるのです。
そして、全ての情報に嘘がないかを調べるために、個人信用情報もチェックされます。個人信用情報というとわかりにくいかもしれませんが、簡単に言えばブラックリスト入りしているかどうかの確認です。滞納などがあり、ブラックリスト入りしている人は、当然審査落ちしてお金を借りることができません。
おまとめローンの審査に通るコツ
審査基準が厳しいおまとめローンだからこそ、事前準備は怠らないようにしましょう。審査項目を確認したら、それらをなるべく問題ない状態に近づけておくことが大事です。ここでは、審査に通りやすくするコツを紹介します。
なるべく他社借入件数を減らす
多重債務状態になっている人は、おまとめローンを利用する前に他社借入件数を減らしておきましょう。5社以上から借りている場合は、まずは3社以下にするようにしてください。
借入件数を減らす具体的な方法は、ローンの残金が少ない2~3社を一度まとめてしまうことです。金利が高くても問題ないので消費者金融のおまとめローンを利用して、少まとめをします。その後低金利のおまとめローンを契約して全ての借金を一本化するのがオススメです。
転職直後は審査を受けない
他社からの借入をしたときから職場が変わっていない場合はいいのですが、転職などをした場合は勤続年数がリセットされています。できれば勤続年数が1年を超える状態で審査を受けるようにしましょう。
勤続年数は年単位で計算されるため、あと数ヶ月勤めれば年数が繰り上がるという状態ならそれを待ってからにしましょう。11ヶ月だと1年未満とされますが、12ヶ月になると1年とカウントされます。たった一ヶ月ですが、審査の通りやすさは格段に上がります。
審査書類の記載ミスをしない
とても基本的なことですが、申し込みの際に記入する全ての情報に対して、記載ミスや入力ミスをしないことが重要です。他社借入総額が100万円なのに1000万円と間違って記載することで審査落ちすることもありますし、電話番号の入力ミスで、在籍確認が取れずに審査落ちするということがあります。
簡単なミスで審査に落ちてしまうことも多々ありますので、必ず自分の個人情報を入力する際には細心の注意を払いましょう。
また、条件を少しでもよく見せようとして虚偽の申告をする人がいますが、ほぼ間違いなくバレてしまいますので、申告内容は必ず正しく記載するようにしてください。
審査に落ちたらどうする?
やることを全てやっても審査に落ちた場合、合計で3社までなら他の金融機関の審査を受けても大丈夫ですので、諦めることなく金利が高いローンの審査に切り替えて申し込むようにしてください。
もちろん3社全てに落ちてしまう可能性もあります。このような場合はどうすればいいのでしょう?
有担保ローンや債務整理を検討する
おまとめローンの審査に落ちたら、まずは担保や保証人が必要なローンの利用を検討してください。持ち家や車を担保にお金を借りられる可能性があり、また保証人がいれば貸してくれるという金融機関もあります。
担保に出来るものもなく保証人を頼める人がいないという場合に残されている道は、自己破産や任意整理のような債務整理です。そこまでする必要があるのかと思うかもしれませんが、おまとめローンの審査に落ちるというのは、実質家計が破綻している状態です。
借金問題に詳しい弁護士に相談して、債務整理を前提に借金返済の方法についてのアドバイスを貰うようにしましょう。
おまとめローン詐欺に注意
一番してはいけないことは「うちならおまとめできます」と誘ってくる金融機関の話に乗ることです。3社もの審査に落ちた人にお金を貸そうという金融機関がまともな金融機関なわけがありません。ヤミ金融である可能性が高いため、甘い言葉に誘われて飛びつかないように注意してください。
さらに、「審査をするために保証金を支払ってください」と送金を要求する詐欺被害も多発しています。お金に困っている人につけこむ、おまとめローン詐欺と呼ばれるものです。借り換えや一本化にお金がかかることはないので、これらは間違いなく詐欺会社です。
消費者金融でおまとめローンが使える理由
お金を借りている人は、総量規制という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。総量規制は国の定めた規制で、年収の1/3までしかお金を借りることができないというものです。それだと消費者金融でおまとめローンを利用することはできないはずですが、どういう仕組になっているのでしょうか?
実は、総量規制には例外となる貸付がいくつかあり、おまとめローンの場合は利用者にメリットがあるとして対象外になっています。このため消費者金融でも年収の1/3を超えるお金を借りて、借金の一本化をすることが認められています。
銀行はそもそも規制対象外となっているので、銀行カードローンであれば総量規制を気にする必要はありません。
ただし審査に通るかどうかは別問題で、年収の1/3を超える借金のおまとめは、審査ではとても厳しくチェックされることになります。
結局どれが一番オススメ?
おまとめローンを利用する場合は、まずは金利が低いことを重視して、そのうえで審査に通りやすい金融機関の審査を受けるようにしてください。手順としては、まずは低金利の銀行カードローンの審査を受けて、それで落ちるようでしたら金利がやや高めの銀行のカードローンや、消費者金融のおまとめローンを利用しましょう。
何度も審査を受けようとすると、申し込みブラックと呼ばれる状態になってしまうため、審査を受けられるチャンスは3回だと考えましょう。3社の審査に落ちた場合、次に審査を受けられるのは半年後になります。
半年待てるのであれば、コツコツ返済を続けて、借入額を減らすようにしてください。可能であれば繰り上げ返済を利用して、借入件数も減らすようにしましょう。