仙台銀行のおまとめローンの特徴
仙台銀行が個人向け金融商品として販売している「スーパーフリーローン」はおまとめローンに対応しています。ホームページには借換え後の毎月の返済金額を試算できる「個人向けローンシミュレーション」も用意されています。
「スーパーフリーローン」の最大の特徴は金利の低さとその審査方法です。大手の消費者金融会社の場合、金利は5.0%~17.5%前後の設定になっています。取引の実績がない方が申込みをした場合は一番高い金利に設定され、その後の返済の状況により金利の値下げが可能になることが多いです。
しかし仙台銀行の利率は年4.5%~14.8%(2016年11月現在)。消費者金融とは違って複数の保証会社で段階審査を行い、より低い金利で契約できるようにしています。そのため消費者金融で借入を行うよりお得に利用ができます。
仙台銀行のおまとめローンはこんな方にオススメ
住まいもしくは勤務先が宮城県内の方
仙台銀行の支店数などは県内トップの地方銀行である七十七銀行には及んでいません。しかし2011年の東日本大震災以降は東京支店など県外の窓口やATMの経営を引き上げ「じもと復興戦略」「じもと経済活性化戦略」などをの戦略を立ち上げ、宮城県内での復興支援に力を入れた経営を行っています。
そのため金融商品も全て地元密着型であることが特徴です。仙台銀行の金融商品は宮崎県内に住んでいる方・または勤めている方のみ申込みができ、ローンを申し込むには仙台銀行の普通預金口座を所有しているか、融資決定後に口座を開設することが条件となっています。宮城県にお住まいの方は仙台銀行のおまとめローンをぜひ検討してみましょう。
複数の消費者金融に借入がある方
消費者金融の金利は銀行のローンよりも高めに設定されています。金利が高いと利息分の支払いが多くなり、なかなか返済が終わりません。また、毎月一社ごとに個別に返済を行わなくてはならず面倒です。
仙台銀行のローンは消費者金融よりも金利が遥かに安いので、返済の負担が減ります。返済も月一回にまとめることができるためとても便利です。
実際に仙台銀行のローンを利用するには
実際の仙台銀行のローン申込み方法を解説します。
申込みできる方
仙台銀行のスーパーフリーローンを申し込むには、以下の条件に当てはまる必要があります。
・安定した収入がある方(パート・アルバイト・年金受給者・専業主婦の方も可)
・お住まいもしくは勤務先が宮城県内の方
・申込み時の年齢が20歳以上、完済時に76歳未満の方
専業主婦の場合、配偶者に安定した収入があることが条件になります。
完済の年齢が76歳未満という条件は分かりにくいですが、スーパーフリーローンの場合返済期間は最長10年、融資金額が300万円以下の場合は7年以内と定められています。つまり、希望金額が300万円以下の方は69歳、それ以上の場合は66歳程度を申込み年齢の目安に考えるとよいでしょう。
申込み前の注意や準備
申込み前に仙台銀行のホームページにある「個人向けローンシミュレーション」で実際の借入金額などを入力し、おまとめ後の返済がどうなるのか確認をしてみることをオススメします。
また、契約手続きの際には以下のものが必要になります。
・本人確認書類(原則として運転免許証)
・印鑑(認印可)
・所得証明書類(融資金額が301万円以上の時)
・年金受給者であることを証明するもの(年金受給者のみ)
・仙台銀行の普通預金通帳とお届け印
普通預金口座を持っていない場合は、正式な契約の際に開設を行います。銀行印として使用する予定の印鑑を忘れず持っていきましょう。
申込み方法について
スーパーフリーローンの正式な契約は窓口で行いますが、契約の前に仮審査を受けることができます。仮審査は郵送や電話、FAX、インターネットで申込みができます。仮審査で申告した内容と窓口で作成する契約書の内容が異なると、融資金額が変動したり融資が受けられなくなる可能性もあるため気をつけてください。
電話での申込みはフリーダイヤルのため通話料は無料ですが、受付時間が決まっています(平日の9時~19時)。インターネットなら24時間いつでも受付をしていますのでオススメです。
仮審査の回答は原則として2~3日営業日内となっています。インターネット受付の場合はEメールで、それ以外の場合は電話で連絡が入ります。連絡がつかない場合は郵送で結果の通知が届きます。
返済について
返済方法は元利金均等毎月返済です。毎月の返済額が完済までずっと同じなので、家計計画や返済計画が立てやすいことが特長です。契約した月の翌月7日より口座引き落としにて返済が始まります。年金受給者の方は年金受給月に合わせて隔月返済に設定することもできます。
仙台銀行の審査基準は?
「年収が○円以下なら借入不可」等というような明確な審査基準は決まっていません。借入ができる金額は、年収や他社借入などの様々な要因を組み合わせたうえで決定されます。
仙台銀行ではどのような項目が審査に影響するかははっきり明らかにされていませんが、以下のようなことが影響するといわれています。
事故情報がある場合は借入不可
審査基準ははっきりと決まっていませんが、ほぼ間違いなく借入を断られるケースもあります。過去に他社から借入を受け、重大なトラブルがあった場合です。具体的な例として、任意整理などの債務整理、代理弁済、長期延滞などが挙げられます。
このような過去のトラブル(事故情報)は、銀行や消費者金融・カード会社など、金融機関同士で個人信用情報機関を通して共有されています。仙台銀行は全国銀行個人信用情報センター(KSC)と(株)日本信用情報機構(JICC)、ローンの保証会社はJICCと(株)シー・アイ・シー(CIC)、に加盟しています。
ローン申込みの際にはこれらの機関にある情報を参照する旨が『個人情報の取扱いに関する同意条項』に記載されています。いくら申込みの際に隠していたとしても、自己破産や債務整理などの情報は隠すことができません。
返済のための収入源
借入を行うと毎月決まった金額を返済していくことになります。現状の収入で無理なく返済を行えるかどうかは、審査の際に考慮される重要なポイントの一つです。
仙台銀行は年金受給者、パート・アルバイト、専業主婦(配偶者に安定した収入がある場合)でも借入が可能となっています。銀行のローンの中では受け入れが広い部類ではありますが、収入が全くない場合は借入を断られます。また、収入によっては希望よりも低い融資額となるケースもあります。
住居について
申込の際には住所以外にも、住居の形態や居住期間、家賃、同居家族について入力する欄があります。明確な基準があるわけではありませんが、アパートや賃貸に住んでいるよりも一軒家に住んでいるほうが借入できる金額が上がりやすいといわれています。
また、収入に占める家賃や住宅ローンの割合も審査に影響します。毎月の支出が少ないほうが返済もスムーズに行われやすいためです。
同居家族について申告する欄もありますが、これも審査に全く関係がないとは言い切れません。一人暮らしの方よりも配偶者などの同居家族がいるほうが審査も通りやすいです。同居家族がいる方は家族に借入を知られたくないという方が多いため、返済も毎月堅実に行う傾向があるからです。
勤務先や勤務内容
毎月の収入はもちろんのこと、勤務先や勤務内容も審査に影響を与えます。規模が大きく経営が安定している企業に勤めている場合は審査に通りやすくなります。これは倒産やリストラなどで急に収入が途絶える危険性が低いためです。
申込みの際にも、勤務先の従業員の人数を入力する箇所があります。これは会社の規模を測る目安となっています。
勤務形態や勤続年数なども入力する箇所がありますが、これも審査に関係があります。アルバイトやパートよりも正社員のほうが収入が安定しており、仕事を辞める可能性が低いため、限度額が上がりやすいです。勤務年数も長いほうが審査に通りやすいと言われています。
仙台銀行のおまとめローンの審査に通過する方法は?
では、実際にどのようなことに心掛ければ審査を通過できるのでしょうか。勤務先や住居などはすぐに変えられないケースがほとんどでしょう。ここでは少しでも審査に通りやすくするコツを紹介します。
情報を正直に伝えること
借入を申し込む際には隠しておきたいこともあるかと思います。たとえば他社の借入が多い場合「正直に借入金額を伝えると審査に通らなくなってしまうのではないか?」と不安に思うのではないでしょうか。しかし他社の借入はいくら隠していても個人信用情報機関を通して分かります。
おまとめローンは他社の借入を一本化するために存在するのですから、借入を隠す必要はありません。嘘をついて信用を落とすよりも正直に伝えたほうが好印象を持たれ、審査に通りやすくなります。
他社の借入を延滞させないこと
あまりに長い期間返済が滞ると、信用情報機関に「延滞」の情報が記載されます。どの段階で延滞の記録がされるかは金融機関によって異なります。通常は2か月程度返済が遅れると信用情報機関に記録されますが、期間に係わらず2回の延滞で記録をするところもあり、会社によってバラバラです。
一度「延滞」の記録がされるとなかなか消えません。延滞が解消されてから最長で5年間は記録が残ります。いくら返済をまとめるためのローンとはいえ、他社での返済を延滞する人に融資はできません。逆に他社の返済をきちんと行っていればその実績が評価され、審査にも通りやすくなります
審査に通らない理由と対策
>
事故情報がある
上記に記載したとおり、個人信用情報機関に延滞や債務整理などの事故情報があると審査には通りません。事故情報は最長5年間記録されますので、その期間を過ぎれば記録は消されてまた借入が受けられる可能性があります。
自分の個人信用情報はそれぞれの機関に申請をすれば見ることができますので、不安な方は実際に確認をしてみることをオススメします。
多くの金融機関に申込みを行っている
融資を受けた・受けないにかかわらず、借入の申込みをしたという事実は一定期間(半年~1年)個人信用情報機関に記録されます。この記録が消えないうちに借入を申し込むと、複数の会社と契約を交わしているのではないか?と疑われる原因となります。
そのため、短期間にやみくもに多くの金融機関に申し込むのはやめましょう。複数の会社に申し込む際は、1年以上の期間を開けるようにしてください。
仙台銀行のおまとめローンの評判
実際に仙台銀行のローンを申し込んだ方の意見をまとめました。
審査が通りやすい
他社の借入が多くて不安だったけれど借入を受けられた、アルバイトでも借入ができたという意見が目立ちました。銀行のローンは審査が厳しいというイメージが強いですが、仙台銀行は比較的審査が通りやすいようです。
スタッフの対応が丁寧
「電話で問い合わせをしたときの対応が丁寧だった」という声も多くみられました。仙台銀行のローン商品の電話対応はダイレクトマーケティングセンターで行っています。電話受付に慣れたスタッフが対応をするため安定感があるようです。対応については、逆に「都会的だ」と感じる方もいました。
メリットとデメリット
メリット
仙台銀行のおまとめローンのメリットは金利の安さです。また、アルバイトやパート・年金受給者や主婦の方でも借入ができる点です。ここまで広くの顧客を受け入れている商品は銀行では少ないです。審査の際は複数の保証会社で段階審査を行うため、一般的な銀行ローンよりも融資を受けやすくなるというメリットがあります。
デメリット
地方銀行ですので申込みができる地域が宮城県内に限られていることが最大のデメリットです。また、スーパーフリーローンは契約の際に2000円(+消費税)の取扱手数料がかかります。申込みの際にはあらかじめ気をつけなくてはいけません。
また、カードを使って限度額内でいつでも借入ができるカードローンとは違い、追加の借入ができないのもデメリットです。追加で融資を受けたい場合はカードローンの申込みも検討してみてください。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
仙台銀行に限らず、おまとめローンを選ぶ際に気を付けたいポイントを紹介します。
金利
金利は低いほうが返済の負担を減らすことができます。現在借入をしている商品よりも低い金利を選ぶようにしましょう。
しかし金利が低ければ低いほどよいというわけではありません。明らかに金利の表示がおかしい会社や、「ブラックでもOK」「審査なし」などの甘い言葉をたくさん並べた広告を打ち出している会社は詐欺の危険性もありますので気をつけましょう。
仙台銀行のように地元に根付いた金融機関や、普段から使用している銀行を利用すると安心ですね。
毎月の返済額
借入を毎月1回にまとめることができても、毎月の返済金額が大幅に増えてしまっては家計の負担が増えて返済が苦しくなります。毎月の返済金額の目安はホームページやシミュレーションなどで確認ができますので、申込み前に確認をして負担にならない商品を申込むようにしましょう。
総量規制と仙台銀行のおまとめローンの関係
総量規制とは、借入総額を年収の3分の1以内に制限することを言い、返済能力を超える融資を防ぐ目的があります。この総量規制と対象となるのは消費者金融やクレジットカード会社で、銀行は対象外となります。そのため、仙台銀行のおまとめローンは年収の3分の1以上でも申込みが可能となっています。
※消費者金融やクレジットカード会社でも、おまとめローンは例外として総量規制の対象となる場合があります。
まとめ
宮城県内限定ではありますが、大変お得な金利で融資を受けることができる仙台銀行のおまとめローン『スーパーフリーローン』。銀行の審査は厳しいというイメージが強いですが、このローンは主婦やアルバイトの方など、他社では借入を断られる方も申込みができることが特長です。
ホームページにはローンシミュレーションも用意されており、申込み前にどれだけ負担が減るかどうかを確認することも可能です。地域が対応している方でローンの一本化を考えている方はぜひ一度検討をしてみてください。