お金を借りる安全な方法を事前確認しておこう
お金が必要になったとき、どんな方法で借りるのが一番安心できるのか、安全に利用できるのか知りたいと思いませんか?
残念ながら世の中には悪質な業者も存在します。宣伝や広告を見ると、いかにも利用しやすいイメージを与えながらも、実際に契約してみると悪質な業者だったという話がチラホラ聞こえてきます。お金を借りれば月々返済していかなければいけません。返済のために生活が破綻したのでは大変ですからね。
ここでは、安心してお金を借りるためにはどうしたらいいのか、安全に利用できる業者はどんなところなのか、分かりやすくお話していきます。お金を借りるのは簡単ですが、正しく返済計画を立てることも大事です。事前に役立つ情報を確認しておきましょう。
一番安全にお金を借りられるのは公的機関?
「国や市区町村なら絶対安心!」そう考える人は少なくないでしょう。国がお金を貸してくれるならそこから借りたいと思っている人のために、国や市区町村が用意している融資制度を表にまとめました。
制度の名前 | 借入限度額 | 金利 | |
---|---|---|---|
総合支援資金 | 生活支援費 | 2人以上【月20万円以内】 単身【月15万円以内】 |
生活支援費保証人あり【無利子】 保証人なし【年1.5%】 |
一時生活再建費 | 40万円以内 | ||
住宅入居費 | 60万円以内 | ||
福祉資金 | 福祉費 | 580万円以内 | 生活支援費保証人あり【無利子】 保証人なし【年1.5%】 |
緊急小口資金 | 10万円以内 | 無利子 | |
教育支援資金 | 教育支援費 | 高校【月3.5万円以内】 高専【月6万円以内】 短大【月6万円以内】 大学【月6.5万円以内】 |
無利子 |
就学支度費 | 50万円以内 | ||
不動産担保型生活資金 | 不動産担保型生活資金 | 土地の評価額の70%程度 月30万円以内 |
年3%または長期プライムレートのいずれか低い利率 |
要介護世帯向け不動産担保型生活資金 | 土地、建物の評価額の70%程度 生活扶助額の1.5倍以内 |
この表を見ると、どれも非常に低金利で魅力的なものばかりです。しかし国や市区町村の融資制度は、基本的には「低所得世帯・障害者世帯・高齢者世帯」など、生活に困窮している人に向けた支援制度のようなもの。一般人が「お金がないから借りたい」と言ってすぐに貸してくれるものではないのです。
審査基準が厳しい、審査に時間がかかるなどのデメリットもあるので、「安心ではあるが使い勝手は悪い」と覚えておくと良いでしょう。
銀行や消費者金融は安心できる?
結論を先にお伝えすると、銀行や消費者金融は銀行法や貸金業法に則って営業しているため安全です。安心しておお金を借りることができるのは国や市区町村だけではなく、銀行や消費者金融も問題ないのです。
日本には「利息制限法」というものがあり、違法な金利は設定できないようになっています。そのため「消費者金融は高利貸し」というイメージは間違っているのです。
返済が遅れたら取り立てに来る?
銀行や消費者金融の利用をためらう人の多くが、「怖い取り立て屋が来る」と思っています。かつての映画やドラマでは、返済が滞ると怖い人が家に押しかけてくるシーンがよくありました。
しかし今は「賃金業規制法」という法律ができたため、厳しい取り立ては全て違法行為として厳しく取締りされているのです。具体的には「お金を借りた人の仕事や私生活を脅かしてはいけない」という法律で、守らいない業者は業務停止などの処分がくだされます。
例えば、正当な理由がないにもかかわらず勤務先に電話をかけてきたり、訪ねてくるようなことはNGです。正当な理由がないにもかかわらず、夜9時以降から朝の8時までは契約者に電話をかける、自宅を訪問するなどもNG行為です。「正当な理由がないにもかかわらず」というところに注目してください。
全く返済をしなければ催促される
例えば、返済期日が過ぎているのに返済がなく、携帯電話に何度か電話をかけているのに繋がらない、連絡が取れないという場合は話は別です。安全な業者から安心してお金を借りるためには、守るべき約束はしっかり守りましょう。
ここまでの説明でわかることは、「銀行や消費者金融は法律を守って営業している」「厳しい取り立ては法律違反」ということ。借りたお金をしっかり返さなければ催促されるというのは国や市町村から借金したときも同じです。ルールを守れば、銀行や消費者金融だって安心して利用できるのです。
安全にお金を借りるならきちんと利用することが大事
キャッシングは正しく利用すれば危険なことはなにもありません。キャッシングは高額な利息のイメージがありますが、それは長期で借りっぱなしにしていたときの場合です。例えば10万円を年利17.8%で借りた場合、24ヶ月で返済をすれば利息の総額は「19,578円」で済みます。毎月の返済額も「4,982円」なので5,000円以下に収まります。
これは10万円を2年かけて返済するシミュレーション結果なので、もっと早く返していけばどんどん利息は安くなります。アコムやプロミスなどの大手消費者金融のホームページでは、実際の利息がいくらになるのかが調べられるシミュレーションが可能。まずは借りたい額と毎月の返済額を確認しましょう。
無利息キャッシングを利用すればもっとお得に借りられる
利息は一種の手数料のようなもので、お金を借りるなら必ず支払わなければいけません。しかし「次の給料で返せる」「今日だけちょっと手持ちが足りない」というシーンも意外と多いものです。そんなときは各消費者金融が提供している「無利息キャッシング」を利用しましょう。
金融機関 | 無利息期間 | 条件 |
---|---|---|
アコム | 最大30日間 | 初めての契約日の翌日から |
アイフル | 最大30日間 | 初めての契約日の翌日から |
プロミス | 30日間 | 初回の借入の翌日から ※メールアドレス登録、Web明細確認が必須 |
レイクALSA | 60日間 180日間 |
初回契約日の翌日から 借入額のうち5万円まで(180日) |
消費者金融は銀行に比べると金利が高いですが、こうしたサービスで差別化を図っています。金利の仕組み、各金融機関のサービスの内容を正しく理解していれば、安心してお金を借りることが可能です。
安全にお金を借りるなら「リボ払い」には注意する
キャッシングを正しく使えば安全ですが、「リボ払い」だけは注意が必要です。リボ払いとは借入金額に関わらず、毎月の返済額が一定になるサービスです。一見すると毎月の返済額がハッキリ分かって便利に見えますが、実はしっかり仕組みを理解しておかないと危険です。
リボ払いには2種類の方法がある
キャッシングの返済方法として一般的な「リボ払い」ですが、実は2種類が用意されているのです。それぞれの特徴をカンタンに説明します。
1.元金定額リボルビング払い
これは毎月決められた元金に利息を上乗せした額を返済する方法です。毎月1万円を返すと決めたら、1万円と所定の利息が上乗せされた額が引き落とされます。月々の返済額が変動するという特徴を持っています。
2.元利定額リボルビング払い
元金と利息を合わせた一定額が毎月引き落とされるのがこの方法です。毎月1万円を返すと決めたら、返済日に1万円だけが引き落とされます。利息も合わせて返済するため、返した1万円のうち「いくらが利息でいくらが元金か」というのが分かりにくいのが特徴。
はじめのうちは利息の割合が大きいため、なかなか元金が減らないのがこの返済方法です。カードローンの多くは「残高スライド方式」というものを採用しており、借入残高に応じて毎月返済額が変わります。
主要な金融機関の返済方式は、下記の表の通り。
金融機関 | 返済方式 |
---|---|
アコム | 定率リボルビング方式 |
アイフル | 残高スライド元利定額リボルビング払い |
プロミス | 残高スライド元利定額リボルビング払い/td> |
レイクALSA | 残高スライドリボルビング方式 |
みずほ銀行 | 残高スライド方式 |
基本的には各社返済方法としてリボ払いを設定しています。
リボ払いを続けるのは危険
ここで注意しなければいけないのが、定額を払い続けていても完済がかなり先になるということ。つまり、何年も返済が終わらずに利息を払い続けることになってしまうのです。
例えば100万円を金利18%で借りた場合、金融機関指定の返済方法だと完済まで58ヶ月が必要です。毎月の返済額は26,000円で済みますが、支払う利息の合計は50万円を超えます。100万円を借りた利息が50万円ということは、合計で150万円返さなければいけないのです。
実際は借入額が100万円を超えると利息制限法により上限金利が15%に設定されるため、支払う利息は少し少なく済みます。それでも、リボ払いを続けていると支払う利息が膨大になることに変わりはありません。
安全にキャッシングを利用する方法
安全にお金を借りるなら、「すぐに借りてすぐに返す」というのが鉄則です。慢性的に足りない生活費を、借りたお金でやり過ごすのは非常に危険。多重債務の始まりと言えます。正しく使えばキャッシングは安全ですが、間違った使い方をすると危険なものです。
リボ払いには十分注意した上で、キャッシングを利用しましょう。次章ではもう一つの注意点「街金」について紹介します。
街金からお金を借りたいけれど安全?
お金を借りると言えば消費者金融や銀行のカードローン、クレジットーカードのキャッシング機能が思い浮かびますが、「街金」というワードも気になるところです。
街金というのは、決して違法な業者ではありません。消費者金融の中で中小企業に該当する業者を指しています。ただし、大手に比べると知名度がありませんし、広告などで大々的に宣伝することも難しいですね。会社の規模がまだまだ小さく、利用客を募って融資をすることで資金を調達しなければいけません。
そのため、一般的な大企業と言われている消費者金融に比べると比較的、審査が通りやすいという話も聞こえてきます。しかし、街金のフリをして悪質なヤミ金が紛れ込んでいる場合があります。法に則って営業をしている街金は、全て「日本貸金業協会」に加盟しています。街金の利用を迷ったら、その業者がきちんと許可を得ているかどうか確認しましょう。
日本貸金業協会のホームページでは、安全な金融機関を調べられるページを用意しています。
申し込み時に提出した書類は悪用されない?
お金を借りるときに申し込みをしますが、必要書類を提出したあと、その書類を悪用されないかどうか心配になりますよね。私たちの知らないところで個人情報の売買が行われているのは、皆さんご存知の通りです。そのため、審査が必要になる場面で個人情報が記載された書類を提出した後のことが気になるところです。
大手金融機関なら書類の悪用は法律違反だからありえない
法律では個人情報に関する書類について、本人と金融機関のみが開示できると決められています。ですから、本来は悪用されることがないのです。法律的にはありえない話なんです。ところが、現実には個人情報が漏れてしまうこともあるそうです。
それは、会社を運営する際に都道府県に登録をしていない悪質な金融業者、いわゆる闇金などによるものと言われています。法外な金利でお金を貸すだけでなく、入手した個人情報を影で売買している可能性が非常に高いと言われています。
ですから、安心してお金を借りるためには、安全な優良業者からお金を借りることが大切なのです。テレビCMを見かけるような知名度の高い業者なら、個人情報を悪用される心配はありません。
誰にもバレずに借りるには?
安心してお金を借りるために、出来れば「誰にもバレずに借りたい」というのが本音ではないでしょうか。お金を借りることは悪い事をしているわけではないけれど、なんとなく後ろめたさを感じてしまうものです。
例えばクレジットカードのキャッシングの場合、自分しか利用できないので家族などにバレる心配はありません。ただし、利用明細書を書面で発行されたものが自宅に届けられると、中身を家族にみられてしまう可能性はありますよね。最近ではウェブ明細と言って、ネットで確認できるサービスもあります。こちらを申し込んでおくと明細が自宅に届けられることはないので、家族に知られてしまうということはなくなります。
それから消費者金融や銀行のカードローンを申し込んだとき、在籍確認などでバレるのでは?、と心配になりますが、消費者金融の場合は担当者個人の名前で勤め先に電話がくるので、消費者金融を申し込んだことがバレることはありません。銀行の場合は銀行名を言ってきたとしても、営業でかけてきたのだろうと思われることがほとんどなので、こちらも心配する必要はなさそうです。銀行の場合は、あらかじめ個人名で電話をかけてくれるように相談すると対応してくれるところもあるみたいですよ。安全、安心にバレずに済みそうです。
今すぐお金が必要なときの「即日融資」安心できる?
今すぐにお金を借りたい、お金が必要という場合、公的機関からお金を借りるのは難しいでしょう。なぜならば、お金を借りるまで数日、場合によっては数週間待たされてしまうからなんです。
そのため、今すぐお金が必要という場合は「即日融資」が可能な業者を利用することが重要です。即日融資というのは、申し込んだその日にお金を貸してくれるサービスのこと。即日融資を行っているのは基本的に消費者金融だけです。
即日融資の審査は信用できる?
消費者金融の審査スピードが早いのは「スコアリングシステム」というものを採用しているから。今までの利用者の属性をデータ化することで、「どんな人なら信用できるか」というノウハウを持っているのです。
申し込みの際に入力したデータはすぐにコンピューターが確認し、年収や勤務先などからトータルの点数「スコア」を算出します。そのスコアが一定の数値を超えていれば「審査通過」となるのです。
コンピューターが行う審査なのでスピードが早く、なおかつ正確というわけです。公平な審査なのでもちろん安心で信用できます。即日融資だからといって適当な審査をしているわけではないので安心してください。
まとめ
この記事は、安全にお金を借りるために覚えておきたい情報をまとめました。借金は悪いことと思われがちなので、不安な点を身近な人と共有することが難しいもの。そこでこの記事を読んで、不安な点を解消しましょう。
- 公的機関なら安全にお金を借りられるが、利用のための基準が厳しい
- 国や都道府県から認可を受けている銀行や消費者金融なら安心していい
- リボ払いで返済を続けていると支払う利息が多くなるので注意
- 違法なヤミ金は個人情報を売買しているため、大手金融機関の利用がオススメ
- 大手の金融機関は法律を守って営業しているので信頼できる
国や市役所からお金を借りるのは当然安全ですが、全ての人が借りられるわけではありません。低所得世帯や障害者世帯、高齢者世帯に限られている場合がほとんどなので、大半の人は民間の金融機関からお金を借りることになります。
危険なのは違法営業をしているヤミ金だけで、きちんと届け出をして営業している大手金融機関なら安全です。ただし金利とリボ払いの注意点だけ守らないと、いつまでも借金の返済が終わらない可能性があります。
安心してお金を借りたいなら、「計画的に返せる範囲でお金を借りる」ということを覚えておきましょう。身の丈に合わない借金に頼った生活は多重債務の始まりです。