友達から借金したときに気をつけること
お金が必要になってどうしても自分の手持ちでは足りないとき、友達に頼りたい、だけど友人関係のことを考えると躊躇する、と悩みが尽きませんね。これまで築き上げてきた友達関係を失いたくない、誰でも思うことです。
どうしても友達からお金を借りなければいけない状況になったとき、どうすればお互いの為になるのか、友達関係が壊れてしまう前に役立つ情報をチェックしておきましょう。一度壊れてしまった友達関係を修復するのは簡単なことではありません。
友達からお金を借りるときの注意点について、いくつかご紹介していきます。
→親から借りる場合は?
どうすれば友達から借入できるか
友達からお金を借りる理由も様々ではないでしょうか。次の給料日までの生活費として借りたいというのが一番多い理由かも知れませんね。どんな理由であっても、友人関係を壊さないためにもお願いする最低限のルールは守りましょう。ここでは、どうしたら「お金を貸して」と頼みやすくなるかという情報をまとめていきます。
直接会って話すこと
今はスマホを使って手軽にやり取りできますが、友達からお金を借りるときは直接会って相談しましょう。電話やラインなどを使って相談しても、本当にお金に困っていることは相手に伝わりません。
少し面倒かもしれませんが、直接お願いすることで心象は良くなります。
返済のことまで先に話す
もちろんただ借りたいという気持ちを伝えるのではなく、返済のこともしっかり伝える必要があります。例えば毎月どのぐらいの収入があって、家賃や光熱費、生活費を含めていくらぐらいかかって、その中から一括で支払うのか分割で支払うのか説明する必要があります。
毎月何日に給料が振り込まれて、その後返済する計画になると思いますので、遅くても何日まで支払うことが可能か、その場合手渡しで返すのか、それとも振込みにするのか、そこまで話してこそ信頼してもらえるのではないでしょうか。
好意に甘えない
友達だからこそ、困っている時に手を差し伸べてくれるかもしれません。お金を貸してくれるという好意に甘えはNGです。「少しぐらい返済が遅れてもいいや」「今月は返せない」、そんな甘えはすぐに友達関係を崩壊させてしまいます。友達という間柄でも、お金を貸す側、借りる側という立場でお金の貸し借りをしましょう。
そしてもう一つ気になるのが「いくらまで借りれるか」ということ。一般的にどれくらいの金額をお願いできるか次章で確認していきましょう。
友達から借りるなら上限はいくらまで?
どうしてもお金が必要なとき、友達を頼る方も多いですが、実際友達からいくらまでならお金を借りることができるか気になりますね。もちろん自分が今いくら必要なのか、それも重要ですが、友達は業者ではありませんから、いくら貸してくれるかは友達次第です。
「友達にお金を貸す場合いくらまでなら貸せるか」というアンケートによると、以下の結果となりました。・10,000円 30%
・30,000円 20%
・50,000円 20%
・100,000円 20%
・20,000円 10%
最も多いのが1万円までという結果でした。「飲み会でたまたま持ち合わせがない」、そんな時なら気軽にお金を貸しても良いという人が多かったのです。
あくまで、これは貸す側の年齢や立場によって様々なので一概に言い切れません。例えば年齢が40歳ぐらいで妻、子供がいる場合と独身の場合では貸すことができる上限に大きな開きがあります。ですから年齢というよりも立場によって上限に違いがあると解釈するといいでしょう。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、相手が友人といっても利息を付けることが望ましいです。でも、消費者金融や銀行より低金利でなければ友達からお金を借りる意味がありません。どれくらいの金利に設定すればいいのか、次章で紹介していきます。
返済するときの金利はどうしたらいいの?
お金を借りるとき利息が発生する、これは金融業者から借りれば当たり前のことですね。その利息でその会社が運営しているわけですから。
友達から借りたときの利息はどうしたらいいのでしょうか。結論から申し上げると利息は関係次第となります。どんな形で感謝の意を伝えたらいいのかをまとめました。
金利は0でも別の形で返す
友達からお金を借りる場合、金利は0でも良いでしょう。つまり、借りたお金の分だけ返済すればいいのです。しかし、このときふと思いますよね。相手が友達だからこそ、借りた分だけ返せば良いというのは心情的にどうなのだろうか、と。
後は自分の気持ち次第です。本当に信頼しあえる仲だからこそ友達もお金を貸してくれたのでしょう。友達から利息を催促してくるようなことはないはずです。だからこそ、このままで本当にいいのだろうかと考えてしまうんですね。
通常発生するはずの利息を気持ちとして渡すのはもちろん自分次第です。ただ、それを友達が受け取ってくれるかどうかが問題ですね。おそらく多くの場合はそんなつもりで貸したわけではない、と断ってくるはずです。
返済し終わったら食事に誘って食事の代金をこちら側が持つ、何かお気に入りのプレゼントを渡す、など別の方法で気持ちを伝えてみる方法もありますが、もちろんこれも断ってくることも考えられます。
せめて一言、逆にお金が必要なときはいつでも相談して欲しいと伝えてみてはいかがでしょうか。もちろん、その後の自分の生活を見直す必要もでてきます。その友達が本当に困ったときに貸してあげることができる状況になれば、友達もきっと見直してくれることでしょう。このように、友達からお金を借りる場合は日頃の信頼関係が重要になってきます。その関係を壊さないためにも、借用書を作成しましょう。その時に必要な情報を次章で紹介していきます。
友達からお金を借りたとき借用書は必要?
お金を借りることで友達との信頼関係を失わないためにも、あらかじめ借用書を作成しておきましょう。お金を貸してくれた友達の原本を、そのコピーを借りた本人が持ちます。「友達なんだから借用書なんて要らないよ」、と気を使ってくれる場合もありますが、友達だからこそ信頼関係を失わないために作る、と伝えましょう。返済の意思があることが伝われば、きっと友人も内心ではホッとするはずです。
借用書の作り方
借用書自体はしっかりしたものを作る必要はありません。白いコピー用紙でも大学ノートでもなんでもOKです。重要なのはその中身です。
・タイトル部分は「借用書」と書く
・借用書を作成した日付
・貸してくれた友達の名前
・いつ、いくらのお金を友達が自分に貸してくれたのかを書く
日付、金額、貸してくれた友人の名前、借りた自分の名前、これを明記すること
・いつまで借りたお金を完済するか
・お金を返す方法(手渡しなのか振込みなのか、分割なのか一括返済なのかなど)
・借りた側(自分)の住所、名前を記入して印鑑を押す(シャチハタ以外)
これだけ書いてあれば借用書として成立します。返済はできれば銀行振り込みを利用しましょう。返済の記録が付けられるので後々トラブルを防ぐことができます。もちろん、振込手数料を負担するのはあなたです。
どんな理由ならお金を貸してもらえるのか
お金を借りる時に気になるのが、「どんな理由だったら友達も気持ちよくお金を貸してくれるか」ということ。しっかりした理由であれば、日頃の関係性からも不信感を抱かれることはないでしょう。逆に理解されにくい理由だとしたら、その発言がキッカケで友人関係が壊れてしまうかもしれません。
友達に納得してもらえる理由を考えるのであれば、「もしも逆の立場だったら」と考えてみてください。親しい友達が自分にお金を借りに来たとき、どんな理由なら貸してあげたいと思いますか?
ギャンブルでお金を使い込んでしまって生活費が足りなくなった、こんな話を聞かされてお金を快く貸せますか?
これを踏まえて考えると、自分の都合ばかりを考えた結果お金が足りなくなったという理由では、さすがに貸すほうも渋りたくなります。ところが予想だにしなかった出来事でお金が必要になったとなれば、手助けしたいと思うのではないでしょうか。
お金を借りるとき、もちろんウソはいけません。正直に話すからこそ真実として伝わり、その話を信用してお金を貸してくれるわけです。その友達を裏切るようなことは絶対にダメです。
とはいえ、止むに止まれぬ事情があったとしても断られてしまう可能性もあります。納得してもらうためにはしっかりとした言い訳を用意しましょう。
納得してもらうための言い訳
どんな理由なら友達が納得してお金を貸してくれるか、確かに気になります。これも自分の立場に置き換えて考えてみると分かりやすいかもしれません。
もしも友達がお金を借りに来たとき、どんな言い訳なら納得できますか?
あまりに言い訳ばかりだと不信感を抱くことになるし、全く悪びれもせずにお願いされるといい気分ではありません。非常に難しいことですが、やはり言い訳ばかり考えるのではなく誠心誠意対応する方がいいかもしれませんね。
どんな理由であっても、やはり下手な言い訳は要らないでしょう。お金を借りることに変わりはないのですから、どうしてお金が必要になってしまったのか正直に話すことが一番ではないでしょうか。
友達だからこそ、ちょっとしたしぐさや目線、言い方や振る舞いなどでウソはバレてしまいます。お金を借りることそのものが心苦しいのに、ウソを見透かされたのではさらに友達との関係が悪化する可能性がでてきます。友達の信用を裏切らないためにも、正直にお金が必要になった経緯を話しましょう。
→お金借りる時の理由や言い訳について詳しくはこちら
お金を貸す側の心情を知りたい
相手の気持ちは言葉に出して言ってもらえないと分からないもの。特にお金の無心をされた側の本心は知ることは難しいでしょう。ここでは「お金を貸してほしい」と頼まれた人がどう感じたのか、その例を挙げていきます。
よくぞ頼ってくれたという気持ち
「友達が困っている時こそ助けてあげたい」そう考える人は、お金を貸してと頼まれたら自分はそれだけ頼りにされている、信頼されていると受け取るようです。人に頼みづらいことでも自分を頼ってくれたと思い、なんとかして力になってあげたいと思うようです。
非常にいい友達ですが、そんな純粋な好意を裏切るようなことだけはやめましょう。あなたが裏切った時、このタイプの人は絶望感も人一倍強く感じます。
自分は友達ではないのかという気持ち
「友達だからこそお金の無心はされたくない」そう考える人も少なくないようです。お金を貸して欲しいと言われたとき「自分は友達じゃなくてATMとして見られているのか」と感じてしまうのです。
このように思われてしまう場合は、お互いの間にしっかりとした友達関係が出来てない場合が多いようです。
お金を借りようと思っている相手は、自分にとってどんな関係性の人でしょうか。本当に信頼できる間柄でしょうか。もしも逆の立場なら、相手が自分を頼ってくれる、そんな信頼関係がありますか?
お金を貸す側の心境は、二人の関係性によって違いがあります。だからこそ、本当に信頼できる相手、相手も自分を心から信頼してくれているかどうか、その見極めが必要になるでしょう。
借りた後に後悔しないためには
友達からお金を借りるということは、貸す側も借りる側も多少なりとも心苦しいところがあります。これがきっかけで友達関係が壊れてしまうのでは、そんな不安があるからです。
だからこそ、お金を借りた後も良好な関係が築けるよう、しっかり関係の維持に努めましょう。ここでは、後悔しないためにしておきたい最低限のことを紹介します。
返済日は絶対守る
お金を借りた側は誠心誠意、約束した日にお金を返済する必要があります。借りた金額によって一括で払う場合、分割で払う場合があるでしょう。どちらの場合も返済日を過ぎないように注意が必要です。
お金を貸すことも、お金を借りることも、どんなに信頼関係があっても多少なりともしこりが残ってしまうものです。気まずい空気が流れてしまうかもしれません。それを修復するために、返済の約束は必ず守ること、これが大切なのです。
返済中、お金を貸した側は「本当に返してもらえるのだろうか」という不安な気持ちは必ず心のどこかにあるものです。借りた側が返済の約束を守り完済したときに、はじめて「この人は信用できる人」と認めてくれる、そのぐらいの覚悟が必要かもしれません。
ここまでの説明で、友達からお金を借りるのは非常にリスクが高い行為ということがわかりました。「だったら業者から借りたほうが良いんじゃないか」と思うかもしれません。そこでどっちから借りたほうがいいのか、次章でまとめました。
業者から借りる、友達から借りる、どっちがオススメ?
信頼できる友達からお金を借りるのと、金融業者などのキャッシングやカードローンでお金を借りること、どちらがいいかははっきりとして答えがありません。
キャッシングやカードローンの場合、申し込みをして審査があって、その審査をクリアしてはじめてお金を借りることができます。そして業者なので利息が発生します。借りた金額によって利息が決まるので、元金プラス利息を返済する必要がでてきます。当たり前ですが返済期日は必ず守ることが条件です。
友達からお金を借りた場合、審査はありませんから、友達自身がOKかNGか決断します。個人的に借りるお金ですから利息は発生しません。もちろん返済期日は必ず守る必要があるのは業者と同じです。
金銭的に考えれば、友達から借りたほうが利息が発生しないのでお得です。ところが友達関係が壊れないまでも、多少ギクシャクしてしまう可能性は捨て切れません。業者ならお金を貸すことを目的に運営しているため、割り切ってお金を借りることができます。
どちらがいいか、それは人それぞれかもしれませんね。
もしもお金を返さなかったらどうなるのか
お金を借りた以上、相手が誰であろうと必ず返す必要があります。それが友達なら尚更のことです。この人ならちゃんと返してくれるだろう、そう信じて貸してくれたわけですから、友達の気持ちを踏みにじるわけにはいきません。
もしもお金を返さなかったら、その後どうなるかちょっと考えてみましょう。お金を貸してくれた友達からの信用は一瞬で失います。おそらく二度と顔を合わせることはなくなるでしょう。そんな二人の様子を見た周りの友達はどう思うでしょうか。
これまで普通に過ごしてきたはずなのに、お金を貸した側、借りた側が急に距離を置くようになったら何が原因なのか気になりますね。もしも「お金を借りたのに返さない人」と周りに知られてしまったらどうなるでしょうか。お金を貸してくれた友達ばかりか、その他の友達まで失ってしまう可能性もでてくるのです。
お金を借りることは、それだけ大変なことということを覚えておいてください。何ヶ月も何年も経ってからお金が用意できたからといって急に連絡をしても、壊れた友情、失った信頼は元に戻りません。どうしてもお金を返すことができない状況に陥ってしまったのなら、その経緯をしっかり伝えることが大切です。
友達からの信用を失ったことはショックかもしれませんが、相手を信用してお金を貸したのにお金が返ってこない友達のほうのショックはそれ以上なのですから。
しっかり返済するというのは当然のことですが、それ以外にも「きちんと感謝の気持ちを伝える」ということも大事です。どうやって伝えたらいいのかを次章で紹介します。
お金を貸してくれた友達に感謝を伝える方法
お金を借りるということは生活に困った状況に陥ってたわけですから、その状況を救ってくれた友達には感謝してもしきれませんね。約束した日に滞りなく返済することは、自分の誠意を伝える一つの方法ですが、それだけでは感謝の気持ちを伝え切れない、そう思う方もいるでしょう。「少しばかりだけど利息を払おう」、そう考える人は少し考え直す必要がありそうです。
実は利息のような形で現金を渡すことはあまり喜ばれないようです。自分は業者じゃなく友達として貸したのだから、というのが共通の理由です。では、どんな形が一番喜ばれるでしょうか。
もしも相手に小さなお子さんがいるなら、ベビー服や粉ミルク、紙おむつなどいいかもしれませんね。もしもお酒を飲む人なら、ちょっとお洒落なケースに入ったブランデーなどを贈ってみてはいかがでしょうか。
金額ではなく、何か御礼をしたいという気持ちだけで十分、と誰もが口を揃えていいます。真心のこもったものなら、なんでもいいんです。相手の誕生日に食事や飲みに誘うのもいいですね。
お金を貸してくれた相手がどんな家族構成で、どんな仕事をしていて、二人がどんな関係性か、それによって喜ばれるものは様々、と考えればいいかもしれません。大切なのは、本当に感謝しているという気持ちを伝えることなのですから。
まとめ
ここまで友達からお金を借りる方法を紹介してきましたが、最後に大事なポイントをまとめておきましょう。
・友達にお願いする時は必ず直接会って相談する
・親しい友人であっても借りる際は必ず借用書を用意する
・金利を設定して利息を払うよりも、別の形で感謝を伝える
・ウソや言い訳をせず、正直にお金が必要な現状を話す
・返済は絶対に遅れてはいけない
・断られたら聞き入れて、金融機関から借りる方法に切り替える
これが覚えておきたいポイントです。友達はあくまで好意でお金を貸してくれます。そのため承諾するのも断るのも全て相手の判断に委ねるしかありません。お金が必要な理由を正直に話し、絶対にウソや言い訳はやめましょう。
仮に断られたとしてもそれは当然のことと考えて素直に引き下がりましょう。聞き入れてくれた時には借用書を用意し、返済の意思が固いことをアピールします。絶対に遅延や滞納はせず、決めた期日通りに完済を目指しましょう。そうすれば、お金の貸し借りがあった後でも関係にヒビが入ることは少ないでしょう。
この記事に書いてあることを参考に、まずは友達の立場になって気持ちを推測しましょう。日頃の友人関係が全てのカギを握るので、日々の付き合いも大切にしたいですね。