北海道銀行のフリーローンの特徴
フリーローンはいくつもの金融機関で利用することができますが、北海道銀行でももちろん利用できます。ここではどうぎんのフリーローンを利用する方法や、利用するメリットとデメリットについて紹介します。
北海道銀行の商品は大きく分けて3種類あります。それぞれの商品について、概要や特徴を見ていきましょう。
道銀ベストフリーローン(WEB完結型)
融資額:10万円以上300万円以内
金利:年3.8%~年14.0%
返済期間:7年以内(6カ月単位)
すでに銀行の口座を持っている人のための商品です。WEB完結で利用できるため、店舗への来店が不要です。事業用途でなければ自由な使いみちで利用できるため、とても使い勝手のいい商品です。パートやアルバイト、専業主婦でも利用することが可能です。
道銀ベストフリーローン(郵送受付型)
融資額:1万円以上300万円以内
金利:年14.95%
返済期間:7年以内(1カ月単位)
まだ口座を持っていない人や、インターネットからの申し込みができない人に適したフリーローンです。申込時には来店する必要はありませんが、どうぎんの口座を持っていない場合は、契約時に来店し口座を作る必要があります。
道銀フリーローングレードアップ型
融資額:10万円以上300万円以内
【固定金利】
金利:年4.0%
返済期間:6カ月以上5年以内(1カ月単位)
【変動金利】
金利:年3.425%
返済期間:6カ月以上7年以内(1カ月単位)
どうぎんで住宅ローンか住宅金融支援機構を5年以上利用している人のための商品です。とても低金利でお金を借りることができ、固定金利と変動金利を選ぶことも可能です。
北海道銀行のフリーローンの利用方法
北海道銀行の商品は、申し込みから融資開始までの流れが商品によって違います。それぞれの利用方法について紹介します。
道銀ベストフリーローン(WEB完結型)
1. インターネットから申し込み
2. 審査結果の連絡
3. 本人確認書類のアップロード
4. 電話による契約意思の確認
5. 専用サイトでの契約
6. 融資開始
7. 郵便物の送付
銀行への来店をすることなく、WEB完結で申し込みから融資開始までを行うことができます。WEB完結ですが、ローン契約規定などの書類が郵送で自宅に送られてきます。
道銀ベストフリーローン(郵送受付型)
1. 郵送またはFAXで申し込み
2. 審査結果の連絡
3. 契約
4. 融資開始
申し込みは郵送かFAXで行います。銀行の口座を持っている場合は、契約のための書類は郵送することができますが、銀行の口座を持っていない場合は、契約のために来店しなくてはいけません。
道銀フリーローングレードアップ型
1. 窓口での申し込み
2. 審査結果の連絡
3. 契約
4. 融資開始
道銀フリーローングレードアップ型は、銀行の店舗窓口で申し込みをしなくてはいけません。住宅ローンや住宅金融支援機構を利用している店舗でのみ、対応してもらえます。
北海道銀行のフリーローン申し込みに必要な書類
北海道銀行の商品を利用するために必要な書類は、原則として本人確認書類だけです。
道銀ベストフリーローン(WEB完結型)
・ 運転免許証
・ パスポート
道銀ベストフリーローン(郵送受付型)
・ 運転免許証
・ パスポート
・ 直近の印鑑証明書
・ その他
WEB完結型の場合は、運転免許証もしくはパスポートのみの対応です。いずれも記載されている「住所・氏名・生年月日」が、申込内容と一致している必要があります。引っ越しなどをして住所が変わっているという場合は、運転免許証の住所変更が必要です。
郵送受付型は運転免許証・パスポート以外の書類でも、本人が確認できるものであれば対応してもらえます。ただし、どのような書類でもよいというわけではありませんので、運転免許証やパスポートを用意できない場合は、北海道銀行の窓口で相談しましょう。
道銀フリーローングレードアップ型は、すでに住宅ローンなどの融資を受けている状態で、窓口での申し込みですので、本人確認書類についての記載は特にありません。ただし、念のため店舗に行く前に必要な書類があるかを確認しておきましょう。
いずれも収入証明書が不要となっていますが、契約内容によっては収入証明書の提出を求められることもあります。
北海道銀行のフリーローン審査基準
北海道銀行のローンを利用するには、他の銀行と同じようにもちろん審査があります。その審査の基準は公表されていませんが、一般的に重視される審査項目がありますので、それらについて説明します。
・ 年収
・ 勤務先
・ 勤続年数
・ 他社借入総額
・ 他社借入件数
道銀フリーローングレードアップ型に関しては、年収が150万円以上という規定がありますが、他の商品は年収の規定はありません。安定した収入があれば利用することができます。ただし、他社借入総額と合わせて、年収の1/3以上の借り入れはとても難しくなります。
銀行は総量規制対象外ですので、法律上は年収の1/3以上でも借りることができます。それでも、貸倒れリスクを考えると、総量規制とは関係なく融資の目安は年収の1/3で、それ以上は厳しい審査となることを覚えておきましょう。
金融機関はお金を貸付するときに、返済をきちんと継続できることを重視します。そのためには安定した収入が必要で、安定した企業に長く勤めている人ほど融資を受けやすいという傾向があります。
道銀フリーローングレードアップ型では、会社員の場合は勤続1年以上、個人事業主の場合は営業3年以上が必須ですが、他の商品に関してもそれに準ずる勤続年数が求められます。入社したばかり、転職したばかりという状態は審査で不利ですので気をつけましょう。
他社借入件数は多重債務でないことをチェックされます。すでに4~5社から借入をしている場合は、多重債務者と判断され審査落ちする可能性があります。もちろんブラックリスト入りしている人は、ほぼ間違いなく審査落ちします。
審査に通過する方法
北海道銀行のローンではしっかりとした審査を行うため、審査落ちすることも珍しくありません。ここでは審査に通過するための方法について紹介します。
道銀ベストフリーローン(郵送受付型)を利用する
一般的に、金融商品は金利が高ければ高いほど審査に通りやすくなります。低金利の商品は利息での収入が少ないため、絶対に貸倒れされないために、審査項目のハードルを上げます。反対に金利が高い商品は、利息収入が多くなるため、幅広い人に提供することができます。
このため、低金利のWEB完結型ではなく、金利が高めの郵送受付型での申し込みを行いましょう。ただし、金利が年14.95%ですので、銀行の金融商品としてはかなりの高金利です。借りやすいものの、返済総額が膨らみやすいということを頭に入れておきましょう。
北海道銀行をメインバンクにする
お金の貸し借りというのは信用で行います。北海道銀行からお金を借りやすくするためには、まずは銀行からの信用を得なくてはいけません。そのためには給料の振込口座にするなどして、安定した収入があることを銀行側に知ってもらいましょう。
もちろんメインバンクにしていなくても融資を受けることはできますが、融資と返済のためだけの口座になっているよりも、メインバンクとして活用している方が、審査を受けるときに有利です。
審査に通らない理由と対策
北海道銀行のフリーローンは誰でも利用できるというわけではなく、どうぎんが「この人には融資しても大丈夫」と判断しなければ審査落ちします。どんなときに融資できないという判断をされるのか、その理由と対策について紹介します。
年収に対して借入金額が多すぎる
銀行は総量規制対象外でも、年収の1/3くらいまでしか融資は受けられないということはすでに紹介しました。ただしこの年収の1/3というのはひとつの目安でしかなく、ステータスが低い人であれば、年収の1/3で申し込みすると審査落ちすることもあります。
勤続年数が短い人や、個人事業主のような融資を受けにくい人は、融資希望額をできるだけ少なくして申し込みしましょう。年収に対する借入金額が少なければ少ないほど、融資してもらえる可能性は上がります。
複数の金融機関から借りている
すでに借りている金融機関の数が2社程度であれば問題ありませんが、すでに4社以上から借り入れしているというのは、お金の管理をしっかり出来ていない人と判断されてしまいます。多重債務で債務整理される可能性もあるため、融資を断られてしまいます。
複数の金融機関からお金を借りている人は、繰り上げ返済などを利用して、借り入れしている金融機関の整理を行いましょう。
北海道銀行のフリーローン返済方法
融資を受けることができれば、あとは借りたお金を返さなくてはいけません。北海道銀行のフリーローンの返済方法について説明します。
返済期間
フリーローンは契約時に「何年何ヶ月で返済する」と決めます。道銀ベストフリーローンはその際長期間が7年で、WEB完結は6ヶ月単位、郵送型は1ヶ月単位で任意の期間を選べます。グレードアップ型の固定金利は5年、変動金利は7年が最長で1ヶ月単位で返済期間を選べます。
返済日
WEB完結:毎月26日
郵送型:毎月6日、16日、26日のいずれか
グレードアップ型:毎月6日、16日、26日のいずれか
返済日は毎月1回で、毎月元利均等分割返済での返済です。グレードアップ型は、ボーナス時期だけ増額しての返済が可能ですが、WEB完結型と郵送型ではボーナス加算返済はできず、月々決まった金額を返済します。
繰り上げ返済
北海道銀行のフリーローンは繰り上げ返済に対応していません。このため、借入時にきちんとした返済計画を立てて返済期間を決める必要があります。月々の返済額を減らすと楽に返済することができますが、返済総額が増えてしまいます。
反対に返済総額を増やすと、給与カットやリストラなどで給料が減ったときに生活が苦しくなります。多すぎず少なすぎない、自分に最適な返済額を設定しましょう。
メリット/デメリット
北海道銀行のフリーローン商品にはメリットもあればデメリットもあります。どうぎんからお金を借りるときに、どのようなメリットがあって、どのようなデメリットに注意しないといけないかについて説明します。
メリット
・ 提出する書類が少ない
・ おまとめや借り換えに利用できる
・ 口座を持っていれば来店不要で融資を受けることができる
すべてのプランに共通しているのは、提出する書類が少ないということです。本人確認書類だけで融資を受けることができますので、原則として収入証明書類は不要です。また、事業に使うのでなければ使用用途を問われないため、おまとめローンなどに使うことができます。
北海道銀行の口座を持っていれば来店不要で融資を受けることができるというのも、忙しい会社員にとっては大きなメリットです。
デメリット
・ 北海道銀行の口座が必要
・ 口座を持っていない場合は、契約時に店舗に行かなくてはいけない
・ WEB完結型は審査を受けないと金利がわからない
・ 郵送型は金利が高い
口座を持っていない人は融資を受ける前に口座を作らなくてはいけません。そのために契約時に店舗に足を運ばなくてはいけませんので、平日に働いている人が利用しづらいというデメリットがあります。
またWEB型は審査を受けるまで金利がわかりません。審査を受けたら高い金利になっていたということもあります。また郵送型は金利が高めですので、確実に低金利で借りることができるわけではないということが、利用するときの大きなデメリットです。
フリーローンを選ぶ際のポイント
世の中にフリーローン商品はいくつもありますが、商品が多すぎてどれを選ぶべきかわかりませんよね。ここでは商品を選ぶときのポイントと、それが北海道銀行の商品に合致しているかについて説明します。
金利は年10%以下の商品を選ぶ
フリーローンのメリットは低金利ですが、すべての商品が低金利というわけではありません。商品によっては消費者金融のカードローンの金利と変わらないということもあります。利用するときは金利が10%以下になる商品を選んで利用しましょう。
北海道銀行の場合は、グレードアップ型のみ確実に金利が10%以下ですが、郵送型は10%の金利を超えています。WEB型も審査を受けてみないと金利がわかりませんので、高い金利を提示された場合は契約をしないという判断も考えておきましょう。
繰り上げ返済手数料がかからない
フリーローン商品は、契約時に決めた返済方法で完済することが基本です。このため、繰り上げ返済や一括返済をしようとすると、そのための手数料が発生します。この手数料は1回につき5千円近くかかることもあり、繰り上げ返済のメリットがほとんどなくなります。
このため、繰り上げ返済を考えている人は手数料がかからない商品を選ぶ必要があります。北海道銀行では、そもそも繰り上げ返済ができませんので、繰り上げ返済や一括返済を考えていた人には不向きな商品です。
北海道銀行のフリーローンはどんな人におすすめ?
ここまで紹介した内容ですと、北海道銀行のフリーローンをあまり魅力的ではないように感じる人が多いかもしれません。それでも北海道銀行での借り入れに向いているタイプというものがありますので、最後にどのような人は向いているのかについて解説します。
・ 仕事が忙しくて店舗に行けない
・ 北海道銀行をメインバンクにしている
・ 借金の一本化を行いたい
・ 金利は高くてもお金を借りたい
WEB型にしても郵送型にしても、北海道銀行に口座を持っていれば店舗に行って手続きをする必要がありません。このため、平日は忙しくてとても銀行になんて行けないという人に、北海道銀行のフリーローンは適しています。
なおかつメインバンクとして利用していれば、審査を受ける上でも有利です。このため北海道銀行をメインバンクにしている人に向いています。
メガバンクなどでは借金の一本化に使うことができないことが多いのですが、この商品であれば、おまとめローンとして利用できます。複数の金融機関からお金を借りていて、それを整理したいという場合に適しています。
やや金利が高めになる可能性もありますが、金利が高いということは審査に通過しやすい傾向があります。メガバンクなどで融資を受けることができなかった人でも、北海道銀行なら利用できることもありますので、金利は高くてもどうしても借りたいという人におすすめです。