楽天フリーローンの利用について
結婚式や家族旅行のように、大きなお金が必要なときに便利なのがフリーローンです。使用用途の制限が少なく、低金利で借りることができますので、返済の負担もそれほど大きくありません。そんなフリーローンですが、楽天銀行で利用することはできるのでしょうか?
ここでは、楽天銀行でフリーローンを利用できるのか、楽天銀行でお金を借りるときのメリットとデメリットなどについて紹介します。
楽天銀行のフリーローンの特徴解説
残念ですが、楽天銀行ではフリーローン商品を扱っていません。したがって、楽天銀行でお金を借りる際にはカードローンを利用することになります。楽天銀行のローン商品は下記のようになっています。
・ カードローン
・ 不動産担保ローン
・ 教育ローン
・ 目的ローン
・ 住宅ローン
目的ローンが充実しているのが楽天銀行の特徴ですが、利用目的が限定されてしまうため、フリーローンのように自由に使うことができません。例えばPCを購入したいというような場合は、目的ローンでは対応できませんので、カードローンを利用します。でも、意外とフリーローンとカードローンの違いというものは無く、どちらも同じようなものとして捉えることができます。
カードローンとフリーローンでは、カードローンは追加融資を受けられるのに対して、フリーローンは追加融資を受けられないくらいの違いしかありません。フリーローンは低金利と言われていますが、楽天のカードローンの金利も十分に低いため、金利がデメリットになることはありません。
楽天銀行のカードローンの金利は年1.9~14.5%です。100万円未満の借り入れの場合は金利が年14.5%と、一般的なフリーローンよりも高めですが、300万円以上350万円未満であれば、4.9~12.5%とフリーローンとそれほど変わらない金利設定です。
このため、楽天銀行で目的ローン以外の用途でお金を借りたい場合は、カードローンを利用しての借り入れをしましょう。カードローンをフリーローンのように利用するときのメリットやデメリット、商品の特徴などをこれから紹介していきます。
楽天銀行のカードローンをフリーローンとして使う方法
楽天銀行は実店舗のない金融機関ですので、申し込みから融資開始までをインターネットと郵送を利用します。
1.申し込みと審査
パソコンやスマホを使って、WEBから申し込みを行います。審査は楽天カード株式会社、または株式会社セディナが行います。審査の結果は、最短で申し込み当日中にわかります。審査結果は申し込み時に登録したメールアドレスに送られてきます。
2.勤務先在籍確認と契約内容確認
審査に通ると、勤務先への在籍確認を行います。在籍確認によって、楽天銀行でローンを利用することがバレてしまうことはまずありませんので、安心してください。在籍確認が終われば、金利や利用限度額などの提示があり、その契約内容で同意できれば契約手続きに入ります。
3.必要書類の提出
契約に必要な書類を提出します。提出する書類については次項で詳しく紹介します。書類は郵送または、証明書類送付アプリで提出することもできます。
4.スーパーローンカード発行
必要書類のチェックが終わると、楽天銀行からスーパーローンカードが発行されます。
5.口座振替依頼書の返信
楽天銀行口座を返済口座に指定していない場合は、返済のための口座振替依頼書を返送して、すべての手続が完了します。
楽天のローン申し込みに必要な書類など
利用方法で少し触れましたが、楽天銀行のフリーローンを利用するには、書類の提出が必須です。提出方法は、郵送もしくはアプリを利用しての提出です。提出すべき書類は大きく分けて2種類あり、それぞれに必要な書類について説明します。
本人確認書類
申込者が本人であることを証明するために、下記いずれかの書類の写しを提出します。
・ 運転免許証
・ 健康保険証
・ パスポート
基本的には顔写真と名前、そして現住所がわかるものが必要です。このため健康保険証の場合は、他の書類も提出を求められることもあります。
収入証明書類
利用者本人の直近の年収を証明するために、下記いずれかの書類の写しを提出します。
・ 源泉徴収票(会社員)
・ 給与明細書(会社員)
・ 確定申告書(自営業)
・ 課税証明書
原則として利用限度額が300万円以下の場合は、収入証明書類の提出は不要です。ただし、下記の条件に当てはまる場合は、利用限度額が300万円以下でも、収入証明書類の提出が必要です。
・ 個人事業主および法人代表者
・ 審査の結果、楽天銀行で収入証明書類が必要だと判断された人
専業主婦の場合は、利用限度額が50万円以下に設定されますので、収入証明書類を提出する必要はありません。どのようなケースで収入証明書類の提出を求められるかわかりませんので、あらかじめ書類の用意しておきましょう。
楽天銀行のフリーローン審査基準
楽天銀行のフリーローンに限らず、金融機関でお金を借りるためには、審査を受けなくてはいけません。審査により、貸したお金をきちんと返してくれる人であるかどうかの判断をされます。審査されるポイントは申し込み時に入力した項目すべてですが、その中でも重要な項目は下記の6点です。
・ 年収
・ 勤務先
・ 勤続年数
・ 他社借入件数
・ 他社借入総額
・ 個人信用情報の履歴
審査で重要なのは「信用」です。この人は信用できると判断されれば、融資を受けることができ、信用出来ないとなると融資を断られます。そして信用を確認するための項目が上記の6点です。
年収は高ければ高いほど借りやすくなりますが、重要なのは年収そのものよりも、年収に対してどれくらい借りようとしているか、もしくはすでに借りているか(他社借入総額)です。借入希望額が年収に見合っているかについて審査されます。
勤務先と勤続年数はとても重要な項目です。よく言われるのが、公務員はお金を借りやすいということですが、公務員は解雇される可能性がとても低いため、安定した返済を期待できるからです。また勤続年数が短い人ほど、会社を辞めやすいため、勤続年数の確認も行われます。
複数の金融機関からお金を借りている状態はあまり好ましくない状態で、5社以上から借りているようなケースでは多重債務者として債務整理される可能性が高いとされています。このため、現在どれくらいの金融機関からお金を借りているのか、審査では重要視されます。
そして最後に個人信用情報の履歴ですが、簡単に言えば「ブラックリスト入りしているかどうか」です。過去に金融事故を起こしている人には楽天銀行に限らず、ほとんどの金融機関が融資を断ります。
楽天銀行のフリーローンの審査に通過する方法
楽天銀行のフリーローンが、どのような項目について審査しているかを把握してもらったところで、次に説明するのが、どのようにすれば審査に通過するかということです。下記の審査に通過しやすくなるための方法を頭に入れておきましょう。
楽天カードや楽天市場の利用履歴を作る
楽天グループでは、楽天会員の取引履歴がすべて共有されています。楽天市場でクレジットカード決済を使った履歴、楽天カードを使って買い物をした履歴など、すべてグループ内で共有されています。このため、楽天グループでの取引履歴が増えていくと信用が高くなります。
もちろん支払いをきちんと行っていることが重要ですが、滞納することなく、定期的に楽天のサービスを利用していれば、フリーローンの審査でも有利です。また、楽天銀行に口座がなくても利用できますが、申し込み前に楽天銀行に口座を作っておくようにしましょう。
借入希望額を年収に見合ったものにする
楽天銀行のフリーローンは総量規制の対象外です。このため、年収の1/3を超えるお金を借りることができるのですが、実際には借り入れの上限の目安は年収の1/3です。これは他社借入総額も含めての金額です。
年収の1/3を超える金額の融資を受ける場合は、審査がとても厳しくなり審査落ちする可能性が高まります。審査を通過させるためにも、借入希望金額は抑えめにしてください。
楽天フリーローンの審査に通らない理由と対策
楽天銀行のフリーローンで審査落ちするということは、「信用」が不足している状態です。どのような信用が不足して、なぜ審査に通らないのか、その対策はどうすればいいのかについてチェックしていきましょう。
他社借入件数が多すぎる
すでに3,4社から借り入れをしている人は、それが理由で審査落ちする可能性があります。ほとんどの金融機関では100万円以上の借り入れが可能ですが、それを複数の金融機関で借り入れをして、まだ不足というのは異常事態、もしくはお金の管理能力が低いと判断されます。
複数の金融機関からお金を借りている人は、繰り上げ返済や、借り換えなどを行いましょう。まずは審査が甘い消費者金融などで小規模のおまとめをしてしまうことがコツです。借入件数が2件以下になれば、審査落ちの可能性が大きく下がります。
申込内容に入力ミスがある
審査落ちで意外と多いのが入力ミスです。勤務先の電話番号を間違えていると、在籍確認ができません。他社借入総額が1桁少なく入力してしまうと、虚偽の申告と判断されることがあります。ケアレスミスですが、自動的に審査落ちになることもありますので、入力ミスをしないように、何度もチェックしてから申し込みをしましょう。
ブラックリスト入りしている
最近は知らず知らずのうちに、ブラックリスト入りしているというケースが増えています。携帯電話料金の払い忘れで、滞納扱いになっただけでブラックリスト入りします。ブラックリスト入りしていると、当然審査落ちしますので、履歴がクリアになるまで申し込みを待ちましょう。
楽天銀行のフリーローン返済方法
楽天銀行のフリーローンでお金を借りることができたあとは、きちんと毎月の返済をしていかなくてはいけません。返済方法や返済日、そして繰り上げ返済の方法などについて確認していきましょう。
返済方法
返済方法は下記の3種類が用意されています。
・ 指定口座からの自動振替
・ 提携CDもしくはATMからの返済
・ インターネットでの返済
基本となる返済方法は指定口座からの自動振替です。楽天銀行以外の口座からでも引き落とし可能ですが、楽天銀行の口座を指定すると、指定できる返済日が増えます。
返済日
返済日は、1日、12日、20日、27日から選びます。ただし27日は、楽天銀行の口座からの振替を指定している場合に限り選べます。
繰り上げ返済
楽天銀行のフリーローンでは、手数料なしで繰り上げ返済をすることができます。繰り上げ返済となるための返済方法が少し複雑です。繰り上げ返済は提携CDやATM、そしてインターネットでの返済ですが、繰り上げ返済となる条件は下記のとおりです。
A. 返済日の前14日間よりも前に返済した
B. 返済日の前14日間の返済で通常返済額に満たない場合
Aの場合は、次回の返済額は通常通りですが、Bの場合は、通常の返済額から繰り上げ返済額を引いた金額を返済します。Bのケースでは「次回の返済の一部を繰り上げて返済した」として処理されます。
メリット/デメリット
非常に多くの金融商品がある中で、楽天銀行のフリーローンが選ばれるのは、いくつものメリットがあるためです。もちろんメリットだけでなく、デメリットもあります。ここではそのメリットとデメリットについて紹介します。
メリット
・ 金利が低い
・ 300万円まで収入証明書類不要
・ 専業主婦でも借りることができる
・ 入会時に楽天ポイントをもらえる
借入額にもよりますが、大きな金額を借りるような場合は、他社のフリーローンよりも低金利で利用できるケースもあります。ただし、100万円以下のような少額の融資の場合は、金利が14.8%とやや高めですので注意しましょう。
300万円まで収入証明書類不要で、なおかつ専業主婦でも50万円まで借りられるというのは、利用するためのハードルを大きく下げてくれます。楽天スーパーポイントを入会時にもらえることも、楽天のサービスを使っている人にはとても大きなメリットのひとつです。
デメリット
・ 窓口での申し込みができない
・ 審査に時間がかかる
ネットバンク全般に言えることですが、窓口での申し込みができないため、インターネットを使いこなせない人や、相談をしながら申し込みが難しいという点が大きなデメリットです。注意事項など記載があっても、すべての確認をしきれないため、利用した後に「そういうつもりではなかった」となることがあります。窓口で色々相談しながらローンを契約したいという人は、実店舗を持っている銀行などがおすすめです。
また審査結果は即日でわかることもありますが、実際には2営業日くらいかかることもあります。融資までにはさらに時間がかかりますので、即日融資を受けたい人には向いていません。
フリーローンを選ぶ際のポイント
楽天銀行のフリーローンだけでなく、フリーローン商品を選ぶときにはいくつかの共通したポイントがあります。そのポイントに対して楽天銀行のフリーローンがどれくらい適合しているかも含めて紹介します。
低金利であること
フリーローン商品の中には、消費者金融のカードローンと変わらないくらい金利の高い商品もあります。フリーローンは低金利だと思いこんで利用したら、金利が高くて返済総額が膨れ上がったということがあります。金利は年10%以下をひとつの目安にしましょう。
楽天銀行のフリーローンは金利が年1.9~14.5%ですので、借入金額によっては目安の10%以下に入ります。ただし、審査結果と借入額によって金利は大きく変わりますので、審査結果によっては、利用しないという判断も必要です。
繰り上げ返済手数料がかからないこと
フリーローン商品の多くが、1度の繰り上げ返済で3000~5000円の繰り上げ返済手数料がかかります。コツコツ繰り上げ返済を行おうと考えている人には、この手数料が大きな負担になりますので、繰り上げ返済手数料がない商品がおすすめです。
楽天銀行の場合は、繰り上げ返済手数料なしでいつでも返済できます。ただし、タイミングによっては通常の返済扱いになることもありますので、返済のタイミングは注意してください。
どんな人におすすめ?
楽天銀行のフリーローンについて、そのメリットやデメリットも含め、特徴を紹介してきました。それでは最後に、楽天銀行のフリーローンは、どのような人におすすめな金融商品なのかについて説明します。
・ 借入額が高額な人
・ 専業主婦
・ 借金の一本化をしたい
・ 楽天会員で楽天グループのサービスをよく利用している
楽天銀行のフリーローンは、利用限度額が高ければ高いほど金利が下がります。100万円以下ではそれほど低金利ではありませんが、300万円を超えると有利な金利でお金を借りることができます。高額な借り入れをする人には、楽天銀行のフリーローンがおすすめです。
フリーローンの多くが、収入のない人には融資してくれませんが、楽天銀行のフリーローンは専業主婦でも50万円まで借りることができます。専業主婦でも融資を受けられる金融商品はあまりありません。専業主婦でお金が必要な人は、この商品も検討してください。
また借金のおまとめに使うことができますので、複数の金融機関からお金を借りていて、一本化をしたいという人には最適です。金利も低めで、返済総額を抑えることができますので、借金をひとつにまとめたいという人にも、検討の候補に入れておきましょう。
そしてもっともおすすめなのが、楽天グループ会員の人です。楽天市場などのサービスを良く利用している人は、付与される楽天スーパーポイントなども有効に使えます。楽天グループの会員の人は、積極的に楽天銀行のフリーローンを利用しましょう。