オリックス銀行のフリーローンはカードローンで代用
フリーローンはとても低金利ですので、利用目的が明確になっているときはぜひ活用したい金融商品のひとつです。ところが、すべての銀行でフリーローンを取り扱っているわけではありません。ネットバンクの場合は、半数近くがフリーローン商品を用意していません。
それでは人気のオリックス銀行ではどうなのでしょう?ここではオリックス銀行でフリーローンを利用したいときのポイントや注意点について紹介します。
残念ながらオリックス銀行の金融商品には、フリーローンは用意されていません。フリーローンはありませんが、同じような金融商品としてカードローンはありますので、オリックス銀行でお金を借りる場合は、フリーローンではなくカードローンを利用します。
フリーローンとカードローンの違いは、追加融資を受けることができるかどうかだけです。フリーローンは一度借りると追加融資を受けられませんが、カードローンは利用限度額の範囲内で何度も追加融資を受けることができます。
このためフリーローンをカードローンのように利用することはできませんが、反対にカードローンをフリーローンのように利用することは可能です。オリックス銀行は借入可能額も高く、なおかつ金利も低金利ですので、カードローンで十分にフリーローンの代用となります。
カードローンの金利は、年1.7~17.8%で幅がありますが、例えば200万円借りたときの金利は年5.0~12.8%です。審査を受けないと正確な金利はわかりませんが、フリーローンと比較しても遜色のない金利設定です。
またオリックスグループの商品に「オリックスVIPフリーローン」がありますが、これはオリックス銀行の商品ではなく、オリックス・クレジットの商品です。オリックス銀行では取り扱っていませんので注意してください。この記事では、オリックス銀行のカードローンをフリーローンの代わりに使う方法を紹介していきます。
オリックス銀行フリーローンの利用方法
オリックス銀行はネットバンクですので、実店舗に申し込みに行くことはなく、申し込みから融資開始まで、すべてインターネットを活用して行います。オリックス銀行カードローンのお申込みフォームから必要事項を入力して申し込みを行います。
申し込みを行うと、オリックス銀行と保証会社の審査を受けます。保証会社はオリックス・クレジット株式会社、もしくは新生ファイナンシャル株式会社です。審査結果は申請時に登録したメールアドレスに連絡されます。
その後、オリックス銀行が勤務先への在籍確認を行います。問題なく在籍確認が完了したら、本人の意志を確認するための電話がかかってきます。金利や利用限度額などの契約内容に同意した場合は、オリックス銀行からローンカードが発行されます。
また、同意後には必要書類(運転免許書や所得証明書等)をアップロードします。最終審査と必要書類の確認が終了したところで、ローンカードを利用して利用限度額の範囲内でお金を借りることができるようになります。
申し込みに必要な書類
利用方法で少し触れましたが、オリックス銀行のフリーローン審査を通過すると、書類を提出します。書類の種類は大きく分けて「本人確認書類」と「所得証明書類」の2種類あります。それぞれについて見ていきましょう。
本人確認書類
本人確認書類には、本人の名前と住所、そして生年月日がわかる書類の写しを提出します。
- 運転免許証または運転経歴証明書
- 各種健康保険証
- 個人番号カード(表面のみ)
- 日本政府発行のパスポート
- 在留カードまたは特別永住者証明書
上記書類を提出できない場合は、その他の法的書類でも対応してもらえることもあります。個別対応になりますので、オリックス銀行に問い合わせを行いましょう。また審査の結果、オリックス銀行指定の書類の提出を求められることもあります。
所得証明書類
利用者本人の直近の年収を確認できる書類の写しを提出します。
- 源泉徴収票(会社員)
- 住民税決定通知書または課税証明書(自営業者)
- 納税証明書
- 確定申告書
所得証明書に関しては、原則として利用限度額が300万円を超える場合に提出を求められます。ただし、審査の結果によっては300万円以下でも提出を求められることもあります。300万円以下の借り入れの場合も、スムーズに融資を受けられるようにするために、念のため所得証明書の写しを用意しておきましょう。
オリックス銀行フリーローン審査基準
オリックス銀行のフリーローンは審査基準を公表していません。ただし、一般的なフリーローンの審査基準から大きく外れることはありませんので、ある程度の審査基準は推定することができます。ここではオリックス銀行のフリーローン審査基準について説明します。
審査される内容の中で重要な項目は下記になります。
- 年収
- 勤務先
- 勤続年数
- 他社借入件数
- 他社借入総額
- ブラックリスト入りの有無
お金を借りるときに年収はとても重要な審査項目のひとつですが、100万円以上の年収があれば、年収の額そのものはそれほど重要ではありません。問題になるのは年収に見合った借入額が設定されているかということです。一般的には年収の1/3以上の借り入れは難しいとされています。
どこに何年勤めているかということも、審査を受ける上では非常に重要です。オリックス銀行の審査では、安定した収入が今後も継続して受けられるかを重視します。このためリストラにあいにくい公務員であれば審査では有利になり、勤続年数が長い人ほど会社を辞めない傾向にあるため、こちらも審査では有利です。
他社借入件数は多重債務状態になっているかの確認をされます。借入先が4社以上になると要注意人物とされ、5社以上は多重債務と判断され、審査落ちの確率があがります。年収の1/3を超えてすでに他社から借りている場合も、返済困難になる可能性があるため審査落ちに繋がります。
また、ブラックリスト入りしている人は言うまでもなく、審査落ちします。ブラックリスト入りを自覚している人はいいのですが、知らないうちにブラックリスト入りしていることもありますので、ステータスに問題がないのに、審査落ちするというケースではブラックリスト入りを疑ってください。
最近多い例としては、携帯代金を滞納したためにブラックリストに載ってしまったというものがあります。スマホなどは割賦販売がメインですので、借金と同じです。料金を滞納するとブラックリストに載ってしまうので注意しましょう。
審査に通過する方法
オリックス銀行のフリーローンは一定の審査基準を満たせば、審査に通過します。ただし、その審査基準が明確になっているわけではありません。とはいえ審査される項目についてはすでに紹介した通りです。これらの審査項目からオリックス銀行でお金を借りるためのコツを紹介します。
年収にあった金額で申請する
オリックス銀行のフリーローンで借り入れするには、借入額を年収の1/3程度にまで抑えておきましょう。年収が300万円なら、申請額は100万円を上限としましょう。額は低ければ低いほど審査に通過しやすくなりますので、欲張って高めで申請せずに必要額で申し込みましょう。
年収の1/3というのはあくまでも目安ですが、注意したいのは他社借入額も含めて1/3ということです。すでに他社から借り入れがある場合は、その金額を年収の1/3から引いた金額が審査に通りやすい金額ですので気をつけましょう。
申請内容にミスがないようにする
意外と多いのが、申請内容の記載ミスです。他社借入金額や年収などを1桁間違ったり、連絡先の電話番号を間違って記載してしまった結果、審査落ちするというようなことがよくあります。このような場合、意図的に虚偽の申告をしたと判断されることもあります。
小さなミスでせっかくの融資を受けられないのは、とてももったいないことです。申し込みをするときにはミスがないか何度も内容の確認をしましょう。
審査に通らない理由と対策
安定した職業にも就いているし、勤続年数にも借入金額にも問題がないのに、どうしても審査に通らないというようなことがあります。オリックス銀行のフリーローンで審査落ちしやすい理由と、その対策について紹介します。
借入件数が多すぎる
一般的に借入件数が4社あると多重債務の一歩手前と考えられます。そこで融資をしてしまうと5社からの借り入れになりますので、オリックス銀行だけでなく、多くの金融機関が融資NGという判断を行います。多重債務だけでなく、お金の管理能力が低いという判断もされます。
もし借入件数が4社以上ある場合は、3社にまで減らしましょう。2社までにしておけば審査に通る可能性は広がります。繰り上げ返済や借り換えなどを活用して、できるだけ借入件数を少ない状態にして審査を受けましょう。
ブラックリスト入りしている
ステータスはまったく問題ないのに、ブラックリスト入りしているために審査落ちすることがあります。上でも紹介しましたが、最近はスマホ代を滞納したことで、ブラックリスト入りすることがよくあります。自分で気づかないところで個人信用情報に傷がついている可能性があります。
ブラックリスト入りをしていると、審査落ちを避けることはできません。そんな時は、個人信用情報機関に問い合わせをして、個人信用情報に問題があるかの確認を行いましょう。ただし、個人信用情報に問い合わせをした履歴も残り、審査に影響する可能性もありますので、問い合わせは慎重に判断して行ってください。
オリックス銀行のフリーローン返済方法
当たり前ですが、お金を借りたら返さなくてはいけません。オリックス銀行のフリーローンでお金を借りたときの返済方法についてまとめましたので、利用する前に確認しておきましょう。
返済方法
返済方法は下記の3種類が用意されています。
- 指定口座からの口座引き落とし
- オリックス銀行指定口座への振り込み
- 提携金融機関のATMから返済
ゆうちょ銀行銀行やオリックス銀行、セブン銀行などのネット系銀行など、口座引き落としができない金融機関がありますので、利用する前に問い合わせしておきましょう。
返済日
返済日は毎月10日か月末日のいずれかを、申込時に選択します。
繰り上げ返済
オリックス銀行のフリーローンでは、指定日の返済以外にも、手元のお金に余裕がある時などに繰り上げ返済をすることができます。口座引き落としをしている人は、専用サイト「ナンバーズナビ」から申し込みできます。
また提携ATMや返済専用口座への振り込みでも、繰り上げ返済が可能です。繰り上げ返済は手数料が不要ですので、ボーナス後などのお金に余裕がある時に、繰り上げ返済を行って、積極的に返済期間を短くしましょう。
一括返済も繰り上げ返済と同様に対応可能です。一括返済をATMから行うときは、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、西日本シティ銀行のATMから返済を行います。
メリットとデメリット
数ある金融機関のローン商品の中から、オリックス銀行のフリーローンを利用するメリットとデメリットはどこにあるのでしょう?
メリット
- オリックス銀行の口座不要
- 提携ATMの手数料が無料
- 24時間即時融資が可能
- 300万円以下の借り入れは原則収入証明書が不要
- 30万円以下の借り入れで、毎月の返済額が7,000円
銀行のフリーローンでは口座開設が必要になることが多いのですが、オリックス銀行の場合は口座を持っていなくても利用することができます。全国9万5千台以上の提携ATMがあるため、どこでも借り入れができ、ジャパンネット銀行を指定口座にしている場合は、24時間即時融資を受けられます。
また、300万円以下の借り入れでは原則として収入証明書が不要であったり、30万円以下の借り入れでは業界最低水準の7,000円からの返済が可能です。
デメリット
- 借入金額が少ないときの金利が高い
- 融資に時間がかかる
オリックス銀行のフリーローンは金利が年1.7~17.8%です。700万円から800万円借りるようなケースでは低金利の恩恵を受けることができますが、100万円未満の借入の場合は、金利が年12~17.8%です。金利としては消費者金融とそれほど変わりません。
また、最短即日で審査結果が出ますが、融資額が大きい場合には、審査に時間がかかります。申し込みから利用開始まで1週間かかったというケースもありますので、即日融資が必要なケースには向いていません。
フリーローンを選ぶ際のポイント
世の中にはいくつものフリーローン商品があり、どれを選んでいいのかわからない人が多いのではないでしょうか。ここではフリーローンを選ぶ際のポイントと、オリックス銀行のフリーローンがそれに適合しているかをチェックしていきましょう。
低金利であること
フリーローンを選ぶときに重要なのは金利です。金利が1%違うだけでも返済総額に大きな影響を与えます。特に借り入れが100万円を超えるケースでは、借りるときに金利をしっかりとチェックしておく必要があります。
オリックス銀行のフリーローンの金利は年1.7~17.8%です。フリーローンを選ぶ基準は年10%以下ですので、300万円を超えて借りるときはオリックス銀行も低金利で利用できます。ただし、すでに紹介しましたように、100万円未満の借り入れは金利が高いため、返済面ではあまり有利な商品ではありません。
審査に通りやすいローンを選ぶ
どんな素晴らしい金融商品でも、借りることができなければ意味がありません。オリックス銀行のフリーローンで100万円未満の借り入れをする場合、金利は高く設定されていますが、その代わり、審査に通りやすいというメリットがあります。
他社の審査に落ちても、オリックス銀行のフリーローンなら審査に通過する可能性もありますので、他社から借り入れができなかった人は、オリックス銀行で審査を受けてみましょう。
どんな人におすすめ?
少額借り入れの場合は金利も高く、あまりメリットが多くない金融商品に思えます。それではいったい、どのような人が利用に適しているのでしょう。
- 高額借り入れをしたい人
- 金利が高くても借り入れしたい人
- ジャパンネット銀行の口座を持っている人
オリックス銀行のフリーローンは、利用限度額が800万円とかなり高額に設定されています。800万円の借り入れをするには、単純計算で2400万円の年収が必要ですが、それくらいの収入がある人にとってはかなり魅力的な金利でお金を借りることができます。
またすでに紹介しましたように、金利が高い少額の借り入れであれば、審査に通りやすいというメリットがあります。もちろん審査が甘いというわけではありませんが、他社で融資を断られた人でも借りられる可能性があります。
また、ジャパンネット銀行の口座を持っていれば、即日融資を受けることもできますので、お金が必要になったときに、高いスピード感で融資を受けられるのは大きなメリットのひとつです。ジャパンネット銀行の口座を使用している人にはおすすめできます。
融資までに時間がかかることもあることを考えると、いますぐお金が必要という人には向いていませんが、融資を焦っていない人であれば、借入金額によってはかなり有利に借りることができますので、ぜひオリックス銀行のフリーローンを利用検討してみましょう。