じぶん銀行のおまとめローンの特徴解説
じぶん銀行の『おまとめローン』に注目!じぶん銀行は、三菱UFJ銀行とKDDIが共同出資する“ネット銀行”です。ちなみにおまとめローン(おまとめ利用できる)とは、複数の金融機関から借り入れしてしまった多重債務をひとつにまとめることで借金を一本化し、ゆとりある返済生活へと導けるローンのことです。
じぶん銀行では、おまとめローンとして提供される、「じぶん銀行カードローン」という多目的ローンがあります。とくにauユーザーに優遇される“au限定割”も魅力的です。では、一般的(au限定割り以外)な「じぶん銀行カードローン」を中心に、どういったものかその詳細について解説しましょう。
「じぶん銀行カードローン」のスペック
【利用用途】自由なのでおまとめローンにも適用
【最高借り入れ限度額】10~800万円
【金利率】2.2%-17.5%
【金利の変動】変動金利
【利率計算方式】残金スライド元利定額リボルビング方式
【借入可能期間】1年(毎年行う審査にて自動更新)
【審査回答までの時間】最短即日
【融資までの時間】最短即日(じぶん銀行の口座が無い場合1週間程度)
【来店の要不要】不要
じぶん銀行の口座を持っていれば、申込んだ日に融資してもらえることができます。ネットですべてが完結するので自宅にいながらの融資も可能です。
金利について
通常金利は、2.2%-17.5%となっており、200万円以上の利用限度額に対する金利は銀行の低金利とされる基準レベルと言えますが、100万円前後以下の少額利用限度額では、消費者金融並みの金利と言えるでしょう。
じぶん銀行おまとめローンはどんな人におすすめ?
auユーザーにおすすめ
auユーザーですと、更に低金利の優遇があります。「誰でもコース」と「借り換えコース」の2つがあり、「誰でもコース」ですと、通常金利から0.1%の引き下げ、「借り換えコース」なら0.5%の引き下げとなるのでおすすめです。
主婦の方におすすめ
限度額は30万円までですが、主婦でも申込みが可能です。一般的に配偶者の収入だけの主婦ですと、門前払いという金融機関も少なくありません。そんな中、おまとめローン使いには不十分かもしれませんが、融資の可能性があるだけで特権と言えるでしょう。
消費者金融の高金利で返済している方におすすめ
消費者金融で少額(100万円以下)の借り入れをしている方の多くが、最高金利の18%で借り入れしていることが多いでしょう。数社からの借り入れ総額が100万円以上となる方でしたら、じぶん銀行での借り換えで金利もグーンと下がるのでおすすめです。月々の返済額を減らし、返済期日を月1度にまとめられることも大きな利点です。
パソコンが苦手な方でも大丈夫!
ネット銀行の特徴のひとつでもありますが、申込み方法が限定されることもあり、ネットからの申込み〜借り入れまでの流れがシンプルです。初心者でも分かりやすく、パソコンが苦手な方にもおすすめです。
じぶん銀行のおまとめローンの利用方法
「じぶん銀行カードローン」を申し込む
ネットですべてが完結してしまう「じぶん銀行カードローン」の申込みから融資までの流れを簡単に説明しましょう。
申込みはネットから行います。必要事項の記入後、審査です。審査結果はメールか電話でお知らせされます。その後契約ですが、契約はメールか電話で手続きを行います。全てが完了すると融資実行となります。融資金は指定口座に振り込みかATMからの引き出しとなっています。
以上がじぶん銀行でおまとめローンを利用するまでの流れです。
じぶん銀行の口座があれば即日融資も可能ですが、口座のない方ももちろん申込みは可能です。融資までの時間に余裕があれば、あとからいつでも口座開設することもできます。申込みから融資までネットで完結できるので来店不要です。ローンカードは郵送となり、到着までは通常1週間程度見ておきましょう。
申込書類
じぶん銀行の口座を所有している方は、300万円以上の契約には所得証明(収入証明書)が必要です。じぶん銀行の口座を持っていない方は、本人確認書類も必要となります。必要書類はスマホからアップロード提出が可能なので簡単です。
借り入れ方法
借入れには、「ATMからの借入れ」と「振込サービス」の2つの方法があります。「ATMからの借入れ」は、全国のコンビニや提携する銀行ATMで24時間利用可能です。手数料は利用回数の制限もなく無料です。1,000円単位で借り入れがいつでもこまめにできるのは利便性に優れています。
また、「振込サービス」の場合、本人名義の指定口座へ手数料無料で振込みが可能です。この場合1万円単位となります。じぶん銀行の口座がなくとも振込可能です。申込みの当日か、遅くとも翌営業日には振込みされます。
じぶん銀行のおまとめローン審査基準
申込み対象者
「じぶん銀行カードローン」の申込み対象者は以下の通りです。
【年齢制限】契約時の年齢が、満20歳以上70歳未満の方が対象となります。
【雇用形態】安定した継続収入がある方が対象となります。学生・パート・アルバイト・自営業・主婦・年金受給者・派遣などの収入の比較的少ない方でも申込み可能です。
保証会社「アコム」の審査
「じぶん銀行カードローン」と契約するには、消費者金融の大手“アコム”の審査が必要です。アコムは、三菱UFJフィナンシャル・グループで、じぶん銀行と同じ系列の金融会社です。そんな中、じぶん銀行の審査は銀行系カードローンの中でも比較的審査が甘いとされています。
担保・連帯保証人が不要な理由は、保証会社アコムが代わりに保証してくれるからです。アコムは審査時間が早いことでも知られています。ただし、アコムでお金を借りる時と、じぶん銀行カードローンでお金を借りる時の審査基準は、同じアコムでも異なります。
その辺も踏まえて慎重に取り組みましょう。後述する「じぶん銀行のおまとめローンの審査に通らない理由と対策」などもぜひ参考にしてみてください。
審査に通過する方法
系列会社の履歴に注意!
過去にじぶん銀行をはじめ、系列のアコムや三菱UFJフィナンシャル・グループで、長期延滞などの金融事故をしたことがある方や、その他のトラブルが生じた履歴がある方は、アコムの審査に通過しない可能性が高いでしょう。
他社の金融機関での金融事故は、指定信用情報機関(CIC)などに登録されても、ある程度の期間が過ぎれば履歴が抹消されますが、それぞれの金融機関に自社のファイルがあり、半永久的にその履歴が残ってしまうこともあります。残念ながらこの汚名を消す手段はありませんので、他の金融機関の申込みに力を注ぐのが賢明です。
不要なローンは解約!
他社のキャッシングやカードローンを複数所有している方も少なくないでしょう。財布に最低5枚以上のカードを持っていると安心できるという方もいます。ここが新規のカードローンに申込む際の大きな落とし穴でもあります。
たとえカードを所有している(利用可能なカードと契約している)だけでも、審査ではマイナス評価となります。それが複数になればなるほど不利です。審査に通過した場合でも、希望限度額が意外と少なかったと感じたら、カードの契約数が原因の可能性があります。使用していないキャッシングやカードローンは、申込む前に解約した方が審査に有利です。
じぶん銀行のおまとめローンの審査に通らない理由と対策
記入ミスや偽装申告に注意!
カードローンの審査で意外なポイントがあります。住所や電話番号の記入ミスや記入漏れです。このぐらい大丈夫だろうと思うような軽いミスでも審査の通過に影響してしまうことがあります。実は、審査に落ちた人の半数近くの方の理由は、記入ミスが原因とも言われています。とくに記入の空白には要注意です。
どこの銀行にも審査が通過しないとお悩みの方、もしかしたら申込書の不備という同じミスを繰り返しているだけの場合もあります。慎重に取り組めば通過する可能性が飛躍的にアップするのは間違いありません。
また、もう一つ絶対にしてはいけないことがあります。嘘の申告をしてはいけないということです。借り入れ先が複数に及ぶと、すべてを書き込むのも大きな手間です。ですが、ここをしっかりやっておかないと、全部水の泡になってしまいます。とくに借り入れ総額や借り入れ件数は、指定信用情報機関(CIC)などのデータとして共有されています。真実と違う情報を記入してもすぐに発覚してしまいます。
借り入れ件数
審査の通過には、借り入れ件数というものが重要視されます。申告の段階で7件ある借り入れ件数を4件とサバ読んでも、前述した指定信用情報機関(CIC)などの共有情報により一発で発覚してしまうので、真実を正確に申告する必要があります。
そんな時は、実際に借り入れ件数を少なくしてから審査に申込むのが有効です。比較的審査に甘い消費者金融などで、まとまった融資をしてもらい、借り入れ先を3件程度にまとめることができれば、かなり有利な状態で審査を受けることができます。
返済方法
金利計算方式
「じぶん銀行カードローン」の金利計算方式は、“残金スライド元利定額リボルビング方式”です。わかりやすく説明すると、借入残高が月々の返済によって減るごとに、月々の支払い額も減っていくタイプです。このタイプの場合、追加借り入れをすることで、返済期間がどんどん伸びてしまうので、完済までにたどり着かないといった悪循環が生じます。繰り上げ返済(追加返済)を利用してなるべく早く返すことで回避できます。
返済の手順
じぶん銀行の口座を持っていれば、ATMからの入金や、じぶん銀行口座からの自動支払い(引き落とし)を選ぶことができます。じぶん銀行の口座がなくとも、ローンカードでATMからの返済が可能です。
ちなみに、自動支払い返済では繰り上げ返済ができません。カードローンで利息を減らすのに繰り上げ返済はとても有効です。早期完済を目指すには、返済方法をATM返済にすることで繰り上げ返済が可能になります。ATMの利用は手数料がかからないので、こまめに返済するのがおすすめです。
定額自動入金サービス
じぶん銀行の特徴のひとつでもある、「定額自動入金サービス」というものがあります。これは、本人名義の他行口座から、毎月決まった金額をじぶん銀行の普通預金口座に入金(スライド)できるサービスです。もし、給与の振込先がじぶん銀行ではない場合に手間も省けて重宝します。
メリットとデメリット
メリット
「じぶん銀行カードローン」のメリットを箇条書きで整理してみましょう。
・借り換えやおまとめ利用が可能
・銀行系の低金利(200万円以上の高額融資の場合)
・最短即日での振り込みも可能
・ネットで完結するカードローン
・ATM手数料がすべて無料
・少額返済が可能
・auユーザーに優遇の低金利
・定額自動入金サービス
・困った時にオペレーターに相談できる
・スマートフォンで口座開設ができる
以上が主なメリットです。
じぶん銀行は月々の返済額が少額でもOKなのが特徴で、アピールポイントにもなっていますが、これは返済期間が長くなり、利息額も多くなってしまうのでメリットとばかりは言えません。
また、申込み後のサポートも大事な要素ですが、じぶん銀行の優れたアフターフォローには定評があります。例えば、返済に困難が生じた場合の柔軟な対応という点でもが安心です。困った時にオペレーターに相談しやすいのも大きなメリットです。
デメリット
「じぶん銀行カードローン」のデメリットは以下の通りです。
・消費者金融に比べ審査が厳しい
・利用限度額が少額な場合、金利が消費者金融並み
・じぶん銀行の普通預金口座を持っていないと即日融資・振込融資・自動支払い返済などのサービスが受けられない
・自動支払い返済では繰り上げ返済ができない
以上が主なデメリットです。
返済では毎月決まった期日に自動引き落としされるタイプなら、入金の手間も省けて便利です。それに該当する「自動支払い返済」では、繰り上げ返済ができないのが大きなデメリットです。また、「自動支払い返済」では「35日返済」を指定できないのも人によってはデメリットです。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
金利が安ければ良いローンとは言えない
おまとめローンを選ぶ際に、低金利ということが重要ですが、それは入口に過ぎません。たとえ金利が安くとも、月々の返済額を低く設定してしまうと必然に返済期間が長くなってしまいます。そうなると長くなった分、利息額が更に加算されてしまいます。
また、「じぶん銀行カードローン」などのように追加の借り入れができるタイプですと、借り入れが増える可能性があるので、増えた借り入れ分の利息額が増えてしまいます。結果、消費者金融から多重債務していた頃よりも利息額が多くなってしまうことも少なくありません。
そこで、注目したいのが追加の借り入れができないタイプのローンです。おまとめローンに特化したものに多く、これなら追加借り入れができない返済専用タイプが主流なので、借金が増える心配がありません。選択肢のひとつとして検討してみてください。
繰り上げ返済の手数料
繰り上げ返済をして早期返済するのが完済への近道です。そんな中、繰り上げ返済は基本的にATMを利用するため、回数が多ければ多いほど手数料の負担も大きくなります。そこで、手数料が有料か無料かということが重要です。金利やサービスが同等なローンを天秤にかける際の比較手段として覚えておきましょう。
総量規制とじぶん銀行のおまとめローンの関係
総量規制とは、「個人のお金の貸し出しを年収の3分の1を越えてはいけない」という法律です。この法律は、過剰な借金の債務者が増えてしまったことから、消費者金融などの貸金業者あてに2010年に発足されたものです。
当時は、サラ金ということばで暗いイメージがあった消費者金融ですが、「じぶん銀行カードローン」の保証会社アコムをはじめ、短い期間で優良企業のイメージへと変えることができたきっかけが総量規制と言っても過言ではありません。
さて、「じぶん銀行カードローン」は総量規制の対象となるのか気になるところですが、対象とはなりませんので安心してください。総量規制は、銀行のローンやおまとめローンに対しては柔軟に対応しています。むしろ、借金に悩む方の生活を支援しています。
じぶん銀行の「じぶん銀行カードローン」について解説しましたがいかがでしたか?手続きの手軽さ、早さ、借り入れや返済の利便性、ATMの利用手数料など、利用の仕方によっては優れたローンと言えます。消費者金融からの高い金利で返済にリスクを生じている方なら、「じぶん銀行カードローン」への借り換え一本化を検討してみるのも良いでしょう。