西日本シティ銀行のおまとめローンの特徴解説
西日本シティ銀行でおまとめに使えるローン
カードローンやクレジットなどの多重債務を一本に借り換えすることで、無理のない返済生活に切り替えるには『おまとめローン』がおすすめです。そんな中、福岡県を拠点とする地方銀行【西日本シティ銀行】のおまとめローンの詳細について徹底分析してみました。
西日本シティ銀行では「NCBおまとめローン」というおまとめ利用の専用ローンを提供しているので、申込みから融資・返済までスムーズに行えることが期待できます。また、西日本シティ銀行では、最短審査30分をウリとするカードローンもありますが、融資限度額が50~100万円ですので、おまとめ利用としては不向きです。では、「NCBおまとめローン」の詳細について解説しましょう。
西日本シティ銀行のおまとめローンのスペック
【商品名】NCBおまとめローン
【利用用途】多重債務の借り入れ一本化(おまとめローン利用)
【最高借り入れ限度額】10万円~500万円 (1万円単位)
【金利率】年率4.5%~15.0%(固定金利)
【利率計算方式】元利金均等方式
【借入可能期間】6ヵ月以上15年以内(1ヵ月単位で設定可能)
【収入証明書】申込み時の借り入れ金額が300万円以内で不要
【保証会社】九州カード株式会社または九州総合信用株式会社
「NCBおまとめローン」の特徴は、15年という長期返済にも対応しているので、高額の借り入れを希望する方で、月々の返済額を減らしたい方におすすめです。また、パート・アルバイト・専業主婦(配偶者の安定収入が求められます)の方は、限度額が100万円までというのもポイントです。社会人の比べると限度枠が減りますが、他行ですと限度額は30万円~50万円が相場なので、比較的有利な条件とも言えるでしょう。
西日本シティ銀行のおまとめローンの利用方法
申込みの流れ
まずは仮審査の申込みからで、申込み方法は、“電話・インターネット・ATM”などから利用可能です。ネットからは、「かんたん入力申込み」か「すべて入力申込み」のいずれかを選ぶことができます。かんたん入力申込みを選んだ場合、補足内容を電話確認の際に申告する必要があります。
本審査では、「九州カード株式会社、もしくは九州総合信用株式会社」の審査を受けることになります。審査に見事通過すれば融資となります。融資金は返済したい多重債務先である金融業者各社に振り込まれる形式となります。
申込みに必要な書類
申込みには、通帳・届け印・本人確認書類(運転免許証など)が必要です。借り入れ限度額が300万円以上の場合、収入証明書((所得証明書・源泉徴収票などのいずれか)の提出が必要です。運転免許証を所有していない方は、個別に窓口に相談可能です。
また、現在の借入残高がわかる資料 (返済予定明細表や残高証明書など)の提出が求められます。なぜかと言えば、おまとめローン利用である確認と、多重債務となっている各社への返済も行ってくれるためです。
借り入れ・返済方法
前述しましたが、【借り入れ方法】は、借り入れしている各金融会社に直接振り込まれる形式となります。【返済方法】は、毎月返済と、半年ごとに繰り上げ返済(当初の返済計画以外の追加返済)することも可能です。返済日は、基本的に給与支給日かその翌日となり、給与支給日が27日~月末の場合、翌月1日が適用されます。
西日本シティ銀行のおまとめローン審査基準
申込み対象者
申込み対象者は、基本的に借り換えの一本化が目的の多重債務者となります。年齢制限は、満20歳以上満75歳未満の方(申込み時)で、満80歳までに完済できる方となります。個人事業者の方でも申込み対象者となりますが、税金の滞納や延滞がある場合には申込みできません。
また、地方銀行の傾向でもありますが、取扱店の近くに在籍在勤する方のみ申込み可能となります。九州にある各県に取扱店はありますが、事前に自分が申込みの対象となるかどうかの電話確認をしてみることをおすすめします。補足しておきますと、東京や大阪の店舗では「NCBおまとめローン」の取扱いはしていないようです。
保証会社の審査
申込んだあとの本審査で決定することですが、提携する保証会社の保証が受けられることが条件となり、ここがおまとめローンの審査に通過するかどうかの最大のポイントでもあります。
保証(審査)には九州カード株式会社か、九州総合信用株式会社が提携しています。これらの会社が保証してくれるので、「NCBおまとめローン」を利用する際の連帯保証人や担保が不要となるわけです。
西日本シティ銀行のおまとめローンの審査に通過する方法
住まいや勤務先条件
「NCBおまとめローン」の審査に申込みするには、取扱店の近くに在籍在勤する方ということが根本的な条件となることはお話しました。さらに付け加えますと、現在の住所に1年以上住んでいることが求められます。
もし、西日本シティ銀行の管轄エリア内に住まわれている方で、居住期間が1年に満たないという状況でしたら、条件をクリアできる1年以上の経過を目処に申込みするのも、審査に通過するための緻密な手段です。
ただし、転勤・結婚・住宅購入などの理由による転居の場合、1年未満でも申込みすることができます。つまり、未来的に安定して当地に住まわれると判断された方でしたら問題なしという裏付けによるものです。
仮審査に通過しても気を抜かない
西日本シティ銀行のように仮審査と本審査がある銀行が主流となりつつありますが、ここで注意したいことがあります。仮審査に通過したからと大船に乗った気にならないことが重要です。仮審査は本審査するための簡易的なものに過ぎません。
仮審査に通過しても、本審査に通過できる方は、およそ30%~半分程度とも言われています。申込み基準をクリアしているのに、審査に通過しない理由は様々ですが、その代表的な理由では【勤続年数・年収・借り入れ件数・滞納や延滞の履歴・申込み内容の矛盾】などが挙げられます。
仮審査は各金融機関が行いますが、本審査は保証会社が行います。もし、返済遅延などが発生した場合の保証人となってくれるわけですから、高額融資のおまとめローンならとくに審査のハードルが厳しくなるのも当然なことでしょう。
西日本シティ銀行のおまとめローンの審査に通らない理由と対策
審査に通過しない理由の代表的なものが【勤続年数・年収・借り入れ件数・滞納や延滞の履歴・申込み内容の矛盾】ということを前述しましたが、これは事前に全ての項目を把握しておくことで回避できます。
予め事前対策として、審査で必要となる情報は調べておけば、審査に通りやすくなります。
【勤続年数】は、物理的にすぐに増やせるものではありませんが、勤続年数の条件クリアまでの時間がそんなに遠くなければ、時間の経過を待つのも選択肢のひとつです。勤続年数が2年11ヶ月などの場合は、1ヶ月待って3年とした方が当然審査も通りやすくなります。
【年収】に関しては、提出書類が給料明細でもよければ、最も高い額面のもの(古すぎる物は不可)を用意することで好条件となります。また、【借り入れ件数】が多い(5社以上)と不利になるので、申込み前にある程度まとめて3社以下、せめて4社に減らすのがおすすめです。
滞納や延滞の履歴ですが、こればかりは指定信用情報機関(CIC)などに内容が登録されてしまっては、あいにく撤回することもできません。普段から、携帯電話をはじめとする支払い管理をきちんとする必要があります。
もうひとつ、【申込み内容の矛盾】に関しては、借り入れ件数をはじめとする、申込み内容が事実と違っていることが発覚された場合には、その場で審査終了となってしまいます。不利となることでも正直に記入申告することを心得ましょう。審査に落ちてしまった理由はこと細かく教えてくれるわけではありませんし、言い訳できるチャンスはありません。事前に予測して万全な体制でのぞむことが要されます。
西日本シティ銀行のおまとめローン、メリットとデメリット
西日本シティ銀行のおまとめローン、メリット
前述しましたが、「NCBおまとめローン」の場合、西日本シティ銀行から直接、多重債務の金融業者に返済残高を振込む形式をとっています。消費者金融などをはじめとする「おまとめローン専用商品」にも見受けられます。
なぜそこまでやってくれるのでしょうか?それは、債務者の手元にお金を振り込むと魔がさして返済にあてるべきお金を使い込んでしまうという事態を避ける意図があります。浪費癖のついた方にとっては、間違わないための大きなメリットと言えるでしょう。
また、「NCBおまとめローン」を他行と比較した際に、高齢者や個人事業主への申込み優遇や、15年の長期返済にも対応など、他ではあまり類を見ないものがあります。それぞれ対象者にとっては、これも大きなメリットと言えるでしょう。
西日本シティ銀行のおまとめローン、デメリット
多重債務先への返済の代行というシステムをメリットとしましたが、角度を変えると一概にメリットだけとは言えません。自分の手元にお金が渡らないので、個人からの借り入れの返済に適していないということです。あくまでも、金融業者への返済が条件となりますので、知人などから借りたお金を返済したい用途を含む方には、不向きなローンと言えるでしょう。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
利息増額に注意!
同じ金利でも、開けてみたら利息額が借り換え前よりも増えていたということも少なくありません。カードローンなどでも、おまとめ利用ができるタイプが増えていますが、追加の借り入れができることで、更に借り入れが増えれば、その分返済期間が延長され、利息額が増えてしまうという悪循環が起こります。
そんな中、おまとめローンの場合、元利均等返済の方式で完済までのスケジュールが明確化されると同時に、追加借り入れができないものが多いので、今以上に借金を増やす心配がありません。中には追加借り入れできるものも増えているようですが、借金をこれ以上増やしたくなければ、敢えて追加できないタイプを選ぶこともポイントのひとつです。
悪徳業者の甘い声に注意!
おまとめローンの審査に落ちてしまう状況が続くと、精神的なダメージにもつながります。そんな状況に付け込む悪徳業者に注意しなくてはいけません。「審査無用」や「ありえない低金利」などを騙っている金融業者には近づかない“強い意思”を持つことが重要です。
街頭で配布されるティッシュペーパーに添付されている金融業者のチラシをよく見かけますが、名の知れない会社でしたら無視するに限ります。全うな金融業者でしたら、チラシを家庭に直接ポスト投函することもありません。また、電話が固定電話かどうかということもチェックしたいポイントです。
低金利で借り換えの一本化をお考えの方でしたら、銀行のおまとめローンが無難な選択と言えるでしょう。甘い話に乗ってしまうと、無駄な時間の浪費や借金が増えるだけでなく、精神的にも大きな痛手となります。
もし、銀行のおまとめローン審査になかなか通過しないでお悩みの方でしたら、消費者金融のおまとめ専用ローンがおすすめです。名の知れた数社に申込み(1か月に2社まで)、それでも審査に通過しなければ、債務処理という手段もあります。そんなに自分を問い詰めずにゆっくり慎重に解決していくことが重要です。
西日本シティ銀行のおまとめローンの口コミやレビュー
西日本シティ銀行の「NCBおまとめローン」に関する評価などをまとめてみましたので参考にしてみてください。
・「西日本シティ銀行で、借り入れ元への振込みをしてくれたので、とても重宝しました。」
・「銀行なのに、ATMからも申込むことができるとは斬新ですね。」
・「65歳以上ともなるとなかなかお金を借りることができる金融機関が減少しますが、80歳までが返済対象とは驚きです。」
・「金利が4.5%~15.0%ということでしたが、私の借り入れ希望額の相場から言って少し高めだったので他をあたります。」
・「思いの外の低金利にビックリしました。九州に住んでいてよかったと思える今日この頃です。」
・「どうしても80万円必要だったのですが、専業主婦のわたしでは50万円くらいまでの借り入れが相場でした。でも1社でまとめて希望額を借りることができ、大変助かりました。ありがとうございます。」
以上のような評価が代表的なものとなります。金利に関しては賛否両論あるようです。しかし、審査基準や金利の決定に個人差があるのは、「NCBおまとめローン」に限ったことではありません。
総量規制と西日本シティ銀行のおまとめローンの関係
総量規制について
総量規制とは、「原則として、個人の借り入れ総額が、年収の3分の1以上になってはいけない」というものです。総量規制の趣旨は、返済能力をこえた借り入れの防止が目的とされています。“年収200万円の3分の1”と、“年収600万円の3分の1”とでは、大きく状況が違うと思った方もいらっしゃるかと思いますが、基本的に例外はありません。
西日本シティ銀行は総量規制対象外
西日本シティ銀行の「NCBおまとめローン」が、総量規制の対象になるかどうかですが、2つの理由から対象外とされます。まずひとつ目は、“銀行などの金融機関が扱うローン”に関しては総量規制の対象外とされていること。もうひとつは、銀行でなくとも、多重債務による借金の借り換え一本化に適応する“おまとめ利用のローン”も、総量規制の対象外となります。
もう少し掘り下げますと、総量規制の対象外となるローンの取り決めでは、「借り入れする側が有利となる借り換えの一本化は有効」という考え方があります。借金の返済でお困りの方が、少しでもゆとりのある生活へと転機する支援策とも言えるでしょう。
西日本シティ銀行のおまとめローンのまとめ
多重債務の生活から安定した返済できる生活へと移行したいとお考えの方には、「おまとめローン」がおすすめです。おまとめローンとして利用できる西日本シティ銀行で提供する「NCBおまとめローン」は、おまとめの専用ローンということもあって、取り組みやすい(受け入れ準備が整っている)ことでも優れています。
しかし、九州エリアを中心とした申込者の制限があることが最大のネックです。ですが、対象者にとっては、小エリアゆえに可能となる“こまめな顧客対応”という意味で、好サービスに期待ができます。高年齢者や低額取得者でも申込み可能なので、あてはまる方でしたら、選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?
また、銀行のおまとめローン審査の否決が続き、借り換えの一本化がなかなかできないという方は、決して落胆しないようにしましょう。銀行の金利は安いのが魅力ですが、返済方法などを確実に選べば、さほど変わらない条件をもつ銀行以外のローンにめぐり会える可能性もあります。ただし、おまとめ利用に対応したローンを選ぶことが重要ということに違いありません。