熊本銀行のおまとめローンの特徴
熊本銀行の「ナイスカバー」はフリーローンの金融商品ですが、他社からの借入を一本化・借り換えできるおまとめローンとしての申込も可能です。
ナイスカバーの特徴としては、消費者金融と比べて金利が低いことが一番に挙げられます。大手消費者金融で借入を申し込むと、おおよそ17.5%前後の金利で返済を行うことになります。しかし熊本銀行のおまとめローンの金利は7.0%、11.0%、14.0%の三段階で設定されており、一番高い金利だったとしても消費者金融よりお得に利用が可能です。審査によっては初回から低い金利で利用できる可能性もあります。
しかし、銀行のローンは消費者金融よりも審査が厳しいというイメージが先行しがちです。実際に銀行によってはアルバイトやパート、年金受給者の方は申込自体を断られるというケースもあります。しかし熊本銀行のおまとめローンは安定した収入があればパートやアルバイト、年金受給者の方も申込ができます。年齢も69歳までなら申込が可能となっています。
また、万が一のことがあった時にローン残高が0円になる『がん保障特約付団体生命保険』がオプションで付けられるのも特徴の一つです。返済中にがん等に罹患して返済が困難になった際は支払が免除される保険で、年金利に0.3%プラスするだけで利用ができます。
熊本銀行おまとめローンはこんな方にオススメ
では実際、熊本銀行のおまとめローンはどのような方に向いているのでしょう。熊本銀行の特徴と併せて例を紹介します。
熊本銀行の口座を持っている方
ローンを申し込むにあたり、「平日は銀行の窓口に行く暇がない」「郵送で書類を送る手間が面倒」と考える方は少なくありません。熊本銀行の普通口座を持っていると、300万円までの申込みならwebで申込みの手続きを完了させることができます。来店をしたり、書類を郵送したりする手間がかかりません。熊本銀行の口座を持っている方はぜひ検討しましょう。
万が一返済ができなくなった時のことが不安な方
おまとめローンは融資金額が大きくなりますので、返済の期間もその分長くなります。その間万が一のことが起きないとも限りません。もしがんや高度障害などで仕事ができなくなり返済が困難になったらどうしよう、と不安になる方もいるのではないでしょうか。熊本銀行のおまとめローンは、通常金利より0.3%上乗せをするだけでがん保障特約付団体信用生命保険に加入できますので、万が一のことがあっても安心です。
消費者金融で借入をしている方
消費者金融の金利は会社や個人の状況によって異なりますが、14.0%よりも高い金利で利用している方が多いのではないのでしょうか。熊本銀行の金利は7.0~14.0%と低めの設定であることが特長です。利息は低いほうが返済の負担を軽減することができますので、消費者金融で借入している方は検討をしてみましょう。
毎月の返済金額を減らしたい方
おまとめローンで複数の会社の借入をまとめると、返済する回数は一回になりますが、毎月の返済金額が安くなるとは限りません。毎月の返済額は会社ごとに決まっているためです。熊本銀行の場合は返済する期間を自分で設定することができますので、返済期間を長めにして少ない金額をコツコツと返していくというスタイルをとることも可能です。毎月の返済金額を減らしたいという方は熊本銀行を検討してみてください。
実際に熊本銀行でおまとめローンを利用するには
では実際の申込条件や申込方法、返済方法などを確認していきましょう。
申込できる方
・借入の時の年齢が満20歳~69歳以下の方
・熊本銀行の普通預金口座を持っているか、融資の際に窓口で普通預金口座を開設できる方
・収入がある方(パート・アルバイト・年金受給者の方も可)
申込前の準備
申込の際には本人確認書類(運転免許証)が必要となります。また、300万円を超える金額を申し込む場合は所得証明書類が必要となりますので、給与明細・所得証明書・源泉徴収票・確定申告書・年金振込通知のいずれか最新のものを用意してください。
申込み方法
ローンの正式契約の前にwebで仮審査を申込むことができます。ホームページの『かんたん仮審査』のページより必要事項を入力します。審査結果は電話もしくは郵送での通知になります。
正式契約は店舗もしくは郵送で行えますが、場合によっては窓口でのみの契約手続きになることもあります。また、熊本銀行の口座を持っていない場合は融資を受けるまでに窓口で口座を開設する必要があります。
郵送で正式契約を行う場合は、自宅に契約書と審査結果通知書、勤務先に申込確認通知書が届きますので、それらをすべて所定の日までに返送してください。窓口で契約を行う場合は、審査結果通知書と必要書類、印鑑を必ず忘れずに持参しましょう。
申込み方法(web完結)
熊本銀行の口座を持っている場合はweb完結で簡単に申込みを済ませることができます。ホームページの申込ページより必要事項を入力しましょう。口座番号が必要になるため、口座が分かる通帳などを手元に用意してください。
申込が完了すると、電話で審査結果と契約内容の確認の連絡が入ります。その後、あらかじめ入力した口座へ振り込みにて融資を受けることができます。後日郵送にて契約内容について記した書類が届きます。
300万円を超える融資を受けたい場合や、がん保障特約付団体信用生命保険を付帯したい場合はweb完結での申込みはできませんので気を付けましょう。
熊本銀行おまとめローンの審査基準は?
熊本銀行のローンのはっきりとした審査基準は明らかにされていません。なぜなら、申込の際に申告した情報を複数組み合わせて融資可能金額を打ち出しているためです。ここでは審査に大きく影響する項目をいくつか紹介します。
年収
借入を行うと、毎月一定の金額を返済していくことになります。収入がないと返済は行えませんので、貸付の際には収入が非常に大きな審査の材料となります。年収が多ければ多いほど、借入可能額も増える傾向があります。
他社からの借入
熊本銀行のおまとめローンは、他社からの借入があることを前提にした商品です。しかし他社からの借入があまりにも膨大な場合は、審査に通らない場合もあります。
また、借り入れ件数が4件以上ある場合も審査に落ちやすくなります。まずは消費者金融系の比較的審査が甘いおまとめローンを使って借金をまとめてしまい、最後に銀行系の低金利のおまとめローンで借金を一本化するのがおすすめです。
事故情報
熊本銀行の審査の基準は曖昧ではありますが、個人情報機関に『事故情報』があると確実に審査に落ちます。事故情報とは、借入の延滞・代位弁済・破産・債務整理などの情報のことです。ブラックリストと呼ばれることもあります。
銀行や消費者金融、カード会社などの金融機関は、個人信用情報機関を通してこのような『事故情報』を共有しています。個人信用情報機関は複数あり、熊本銀行の場合は全国銀行個人信用情報センター(JBA)と(株)日本信用情報機構(JICC)に加盟しています。借入の際には個人信用情報機関を通し、事故情報がないかどうかを確認しています。
熊本銀行おまとめローンの審査に通過するためのコツは?
年収、他社の借入などは審査に影響を与えますが、変えたくてもすぐに変えることはできません。ここでは、少しでも審査に通りやすくするコツを紹介します。
申告内容はできるだけ正確・正直に
おまとめローンの申込みの時には、借入を行っている会社の数や金額を申告しなくてはいけません。複数の会社に借入を行っている方の場合「正直に申告をしたら融資を断られてしまうのではないか」と不安になるのではないでしょうか。
しかし他社の借入状況については、自分から申告をしなくても上記の個人信用情報機関を通して把握が可能です。そのことについては申込み前の画面にある『個人情報の利用目的について』に記載されています。もし嘘の内容を申告した場合、そのことによって信用を失い審査に影響を及ぼすことも考えられますので気をつけましょう。
また、熊本銀行の場合はwebで仮審査が可能ですが、仮審査の結果はあくまでの仮のものです。正式な契約の際に仮審査時の申告内容と違いがあった場合、融資金額が変動したり融資が受けられない恐れもありますので注意しましょう。
他社の借入を延滞しない
借入を延滞していたとしても、違う金融機関に申し込めば分からないと思われがちです。しかし長い期間延滞をしたり、繰り返し何度も延滞をしたりすると、個人信用情報に『延滞』という事故情報が記録されます。延滞が記録される基準は金融機関によって異なりますが、60日以上、もしくは2回以上の延滞で記録する金融機関が多いようです。
事故情報は審査にあたり非常に重要視される項目です。おまとめローンを検討する場合は他社の借入を延滞しないよう心がけましょう。
熊本銀行おまとめローンの審査に通らない理由と対策
熊本銀行では万が一審査に通らなかったとしても、その理由を教えてもらうことはできません。ここでは考えられる理由の例と対策を紹介します。
事故情報がある
先述の審査基準にある通り、個人信用情報に延滞や債務整理などの事故情報があると審査に通ることができません。しかしこの事故情報は一生残るわけではなく、最長でも5年(破産情報は10年)で消去されますので、事故情報が消えたあとに申込をすれば審査に通る可能性があります。自分の個人情報はそれぞれの機関に申請をすれば閲覧が可能ですので、気になる方は確認をしてみてください。
短い期間で複数の会社に申込みをしている
金融会社がローンの審査をする際は個人信用情報を参照します。この際に「融資の申込をした」という事実が信用情報に記録されます。短い期間に複数の金融機関に申込みをすれば、当然そのことが知られてしまいますので、「すでに他の金融機関から融資を受けているのではないか」と疑われる可能性があります。
これは申し込みブラックと呼ばれるもので、一般的に1ヶ月に4件以上の審査を申し込んだ場合にブラック入りします。金融機関に複数申込をしたという情報は、最長で半年もしくは1年を超えないうちに消えます。申し込みブラックになってしまった場合は、次の申し込みは1年以上空けるようにしてください。
また、審査の申し込みは1ヶ月に3件以内にしましょう。
メリットとデメリットは?
メリット
熊本銀行のおまとめローンのメリットの一つは、がん保障特約付団体信用生命保険を付帯できることです。おまとめローンは金額が大きくなるため返済期間が長くなりがちですが、保険で将来の万が一に備えることができます。
また、年金受給者・アルバイト・パートの方も申込みができるということもメリットです。年金を受給していて定職がない場合は消費者金融でも借入を断られてしまうケースがほとんどですので、そのような方にとっては大きなメリットといえます。
デメリット
熊本銀行はパートやアルバイト・年金など、一定の安定した収入があれば申込みが可能ですが、仕事をしていない専業主婦の方は借入ができませんので、その点はデメリットであるといえます。
実際に利用した人の口コミ
熊本銀行のローンを実際に利用した方の口コミとして、対応が丁寧であったという意見がありました。
また、熊本銀行の口座を持っている場合はwebで手続きが完結できるため、とても楽だったという口コミが複数見られました。web完結での場合でも融資まで2日間ほどかかり即日融資はできませんが、口座を持っていると手続きはスムーズに進むようです。
おまとめローンを選ぶときのポイントは?
おまとめローンを選ぶときに気をつけたいことを紹介します。
金利
利息が上がると返済する金額が増えます。利息の数%の差は小さいものだと考えてしまいがちですが、何百万もの元金を何年もかけて返済するとなると、総額でかなりの金額の差が出ます。おまとめローンを選ぶ場合はできるだけ金利が安いものを選びましょう。
金利が安ければどこでも良いわけではありません。違法な取り立てを行ういわゆる闇金業者は安い金利を広告に打ち出して客を集めていますので、「ブラックでもOK」などといった甘いキャッチフレーズには注意が必要です。普段よく利用している金融期間のおまとめローンを選ぶと安心です。
毎月の返済金額
金融機関によっては毎月の返済額が固定のところがあり、おまとめローンのように元本が大きいと返済額も大きくなりがちです。いくら安い金利で借りられたとしても、毎月の返済額が増えると家計を圧迫します。
熊本銀行のように返済年数や金額を自分で設定できる金融機関を選ぶと、毎月の返済が負担なく行えます。
総量規制と熊本銀行おまとめローンの関係は?
総量規制とは債務の合計が3分の1以上を超えてはいけないという制度で、2010年改正貸金業法の施行によって導入されました。例えば、年収が300万円の方は合計100万円しか借入ができません。しかし銀行の借入は総量規制の対象にはなりません。熊本銀行のおまとめローンも対象外ですので、他社の借入金額を気にすることなく申込みができます。
まとめ
銀行のおまとめローンは審査が厳しいというイメージが強く、パートやアルバイト・年金受給者の方は「審査に通らないのではないか」と敬遠しがちです。しかし熊本銀行はそのような方も申し込むことができるのが特長です。
また、借入を一本化するとどうしても元本が大きくなってしまいがち。返済できるのかと不安になる方も多いはずですが、熊本銀行は毎月の返済金額や年数を負担がないように設定できるだけでなく、がん保障特約付団体信用生命保険を付帯することも可能。長期の返済をサポートしてくれます。
熊本銀行の口座を持っている方はwebで申込が完結できますので、ぜひ検討をしてみてください。